佐藤 梓(あずさ)八王子市議
『岐阜県関市出身。岐阜県立関高等学校を卒業し、2004年(平成16年)、上智大学外国語学部ドイツ語学科入学。2006年(平成18年)にグラーツ大学(オーストリア)へ交換留学し、ドイツ語と社会学を学ぶ。帰国後、上智大学文学部社会学科に転部し2009年(平成21年)に卒業。同年に日本放送協会(NHK)入局、記者として事件事故の取材をする。その後退職し、2013年(平成25年)には上智大学大学院外国語学研究科言語学専攻博士前期課程に入学。東京都知事選に出馬した宇都宮健児の選挙ボランティアを通じて八王子市議だった井上睦子と知り合い、福島瑞穂参院議員の政治スクールに参加する。
2015年4月26日、八王子市議会議員選挙でトップ当選を遂げた』wiki
上記の八王子市議会議員の可愛すぎる市議と呼ばれる佐藤あずさ市議がツイッターを削除した。
妊娠中の過重労働で公立中学教員が死産に追いやられた事件について
『産む選択をしても、産まない選択をしても、女性にとって「地獄」であるような国を果たして先進国と呼べるのか。
私の母も教員だったが、切迫流産を二度経験している。激務のなか、母が切迫流産の危機を乗り越えて守ってくれた命がこの私である。
当時から何も変わっていないのかと愕然とする。』
津田大介
『なんでここまで女性が普通に妊娠して子どもを産むことを全力で邪魔する国なんだろうな……。 』
中川淳一郎氏
『この市議、とにかく日本社会はクソ!社民党に改善させて下さい!をアピールするために切迫流産を経験した母親まで利用しおって。普通にお母さんに感謝すりゃいいのに日本が女性にとって「地獄」ってすげー言い分だわ。オレも年間休日1日。でも地獄と思ってないし子供いないけど妻ともども幸せだけどな 』
佐藤市議
『政治家は、個人の問題として片付けられてしまいそうな事象の背景、それが生まれた社会構造を問うて行かねばなりません。「オレも苦しいけど幸せだからいい」という言説を他者に押し付けることは、「だからあなたも我慢するべきだ」「みんなで我慢しよう」という考え方を産み危険です。 』
中
『昨日某外資系企業の歳子育て女性と会いました。「保育園に迎えに行くために5時に上がらせて」と上司に聞いたら「キミをそのために雇ったのではない。仕事終わるまでいろ」と言われ、「自宅作業でいいだろ」と二人で憤慨。その上司がクソであり「日本=地獄・非先進国」まで発展させる必要ありますか? 』
佐
『なるほど、日本社会を「地獄」と表現されたことに対するお怒りですね。
日本社会に生きていても「地獄だ」と感じる場面は多々あります。
「どこどこと比べてマシである」という捉え方をするよりも、苦しんでいる人を助けること、制度を改善することを考えたいですね。それが社会の進歩だと思いますよ。 』
中
『いえ、私は「日本万歳」的な考えはまったくもっておりません(多分、その論法で絡んでくる人多いのでしょう)ので、そこはどうでもいいです。むしろ税金高くてむかついてます。〈産む選択をしても、産まない選択をしても、女性にとって「地獄」〉って両方を不幸扱いと断じる姿勢に対し異議を呈しました 』
佐
『産む選択をしても産まない選択をしても、その選択が尊重されなかったり、適切な支援が得られなかったりすれば、その人は「地獄」のようにつらい思いを強いられることになります。その苦しみを想像し、共感し寄り添うことが政治の役割です。「むかつく」気持ちをもたらす構造を是非考えて参りましょう。』
中
『佐藤さんは「幸せな人の人生は眼中にない」ということですか?私事で恐縮ですが私も妻も「産まなかった人生」を選びましたがどーってことないんですよ。二人で決めたので辛くもなんともない。代議士とはいえそこまで多種多様な人々の気持ちを理解したつもりになり発信できる慧眼過ぎる様に嘆息しました 』
佐
『「産まなかった人生が不幸」だなどと言っていません。むしろ逆のことを書いています。「産まない人生」を選択したことについて他者から干渉されたり、産むことこそが幸せだという考えを押し付けられたりすることがあってはならないということを書いています。このような曲解に驚いています。
連投しますが、私が言ってもいないことで言いがかりをつけるのはおかしいと思います。カッとならず、きちんとこれまでのツイートを読んで頂ければ意図はわかるはずです。誤解に基づき一方的に怒りをぶつけるのはやめて頂きたいと思います。』
中
『曲解なんてしていませんよ。〈産む選択をしても、産まない選択をしても、女性にとって「地獄」〉←「地獄」って幸せな場所なんですか。「曲解」と私に書いて言いがかりをつけているかのような方向に持ち込まないで下さい。あなたは「産むも産まないも地獄」と書いた。それは「干渉」以外の何物でもない 』
佐
『産む選択をしても適切な支援を得られなければ地獄であるし、産まない人生を歩んでいる人に「産め」という干渉がなされるならばそれは地獄です。
あなたのご発言は言葉尻を捉えた曲解に基づいていると思います。不当な攻撃はおやめ下さい。 』
中
『来た。「不当な攻撃」。まぁ。話にならんわ。この世を地獄認定したうえで、産む人間も産まない人間も不幸な人間扱いしておいてこの被害者ポジション、なんなんだよ、話にならんな 』
佐
『不幸な人間扱い」などしていません。曲解です。私が書いてもいないことに対して言いがかりをつけて攻撃をするのはおかしいです。これは酷い。思い込みはやめて下さい。謝罪して頂きたいです』
中
『〈産む選択をしても、産まない選択をしても、女性にとって「地獄」〉←これは「不幸な人間扱い」ではないんですか?佐藤さんが「地獄」という言葉を使わなければ私もここまで意見していませんよ。「なんでオレの妻まで地獄の住民扱いされなくちゃいけねぇんだよ…」と思いました。私は曲解してません 』
佐
『はい。そもそも「不幸な人間扱い」などしていません。
適切な支援が受けられなかったり、選択を尊重されなかったりすることが「地獄」であるということを書いています。「産まないことが不幸」だなどと決して書いていませんよ。
何度も書きますが、曲解です。 』
中
『市議会議員の主張に異議を呈したらなんで謝罪しなくちゃいけねぇんだよ。しかも「曲解」って言葉を使いまくって。どんだけ長く日本語に携わる仕事してるかってんだよ。それなのに読解力がない人間扱いしやがってオレこそ謝罪を求めたいわ』
佐
『そうですか。
私はほとほと、ツイッターというものに疲れました。前々から考えていましたが、この際、ツイッターはやめようと思います。有益な情報を得られるなどメリットもあるので迷いもありましたが、今回の中川淳一郎さんとのやりとりを通して、そうしよう、と決められました。本日限りとします。』
中
『八王子市議、ツイッターやめるって。復活したら「辞めると宣言したろ」とか余計なツッコミするなよ。ツイッターは辞めると一瞬の感情でやめたくなるけど、後でやっぱやりたくなるものだからな 』
佐
『ツイッターは有益な情報を得られるなどメリットもあるが、最近は誹謗中傷や攻撃、フェイクニュースのもととなるような言説の構築など、目を覆いたくなるような投稿、やりとりも多い。
しばらく前から、SNSに重点を置くのをやめようと考えてきたが、この際ツイッターも削除し、自由になろうかと思う。』
佐
『本日限りで私はツイッターのアカウントを削除します。
今後、情報発信をする場合はホームページを中心に行います。』
中
『あの八王子市議、ツイッター辞めるのを全部オレのせいにしやがった。本当は押し寄せるリプに参ったはずなのにな。議員が安易に「地獄」なんて使わなければいいんだよ』
佐
『facebookをご覧下さっている方はお察し下さっているかたもおられますが、私は今回のようなことを多数経験しています。女性に向けられる支配的な関わり方、攻撃的な言説、事実に基づかない誹謗中傷……。
私は今後、議員としてツイッターを復活させることはないと思います。
決断できて良かったです。 』
中
『うーん、佐藤さんがあまりにも感情的になったんじゃないですか…。今回は。元々「私の主張が認められるはず!」という妙な正義感があり、そこに私が絡んで。どう考えても多数の意見に対して反論せず、私ばかりに返事するのは、なんでなんですかね? 』
佐
『あなたとのやりとりも理由のひとつです』
百田尚樹氏
『産む選択をしても産まない選択をしても地獄の国って…
どうやったら、こんな表現ができるのかなあ。
社民党の議員て、市会議員でも日本を貶めたいのは変わらないのだなあ。 』
佐藤市議その他の過去ツイート
『議員は有権者の前ではとにかく襟を正して、教えて頂く姿勢でないといけない、と頭では思うのだが、時々「これはあまりにも理不尽ではないか」と感じてしまい、言い返したり、距離を置いてしまう相手もいる。しかし後からその人がとても怒っていた、と聞くと、黙って聞くべきだったか、と深く後悔する。』
『政治家が「偉い先生」だなどというのは大きな間違いで、有権者から「選んで頂いた」存在である。ただ時々、「私はあなたの精神的『慰安婦』ではないのですよ」と泣き言を言いたくなるような相手もいるのは確かである。それを飲み込み続けていると、自分の感情がよくわからなくなってしまうことがある。』
『どうぞ、怒りたいなら怒って下さい、ぶつけて下さい、私はそれを受け止めるのが仕事ですよ!と思ってやっているのだが、やはり限界もある、と認めざるを得ない今日この頃。
ああ、生きていくって大変だなあ。社会不安の増大したニッポン、これからどうするか!
みんな、まず自分で自分を肯定しよう!』
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総評
社民党の理念を平和、自由、平等、共生としているが、そもそも今回の女性教諭の切迫流産は個人的且つ特殊な職場とも言えるが、更に言えば男女平等、機会均等の弊害とも言えるだろう。
村山富市の時代を全盛期とすれば党としては風前の灯、絶滅危惧の感を免れない。
つまりは30代の若者は政治理念だけしか残っていない社民党に純粋にその理念の完遂を希求しているのかもしれないとの疑念が最後のツイートに見ることも出来る。
要するに中川氏も百田氏も村山富市、土井たか子、福島瑞穂というバイアスがかかった社民党感の偏見で佐藤市議のツイートを理解した疑いは拭えない。
津田大介の偽善的な優しさのツイートが助け舟どころかこの二人や保守派の批判に拍車をかけたとも取れる。
中川氏をミソジニーの代表とする辺りが社民党が培った若手議員の弱さなのだろう。
ともあれこれを百田氏のレイシズムに変換する野党共闘勢力もいる以上、佐藤市議にはツイッターをやめずに社民党をやめて頂きたかったと言うのが本音である。