天皇陛下の靖国神社御親拝を希望する会会長

日本人の歴史認識は間違っています。皇紀2675年こんなに続いた国は世界の何処を探しても日本しかありません。

朝鮮学校無償化訴訟

2018-04-29 19:08:17 | 時事

東京、愛知、大阪、広島、福岡の全国5か所で行われているのが、朝鮮学校無償化裁判である。

東京、愛知、広島は原告敗訴で大阪のみが前号で示したように勝訴となり、残るは福岡のみとなった。

原告側が文部科学省前事務次官の前川喜平氏の陳述書を福岡地裁小倉支部に提出したことが分かっているが、元文科省の事務次官が国相手取る訴訟は極めて異例である。

大阪地裁の勝訴は弁護団長も務めた丹羽 雅雄氏が総評をまとめたものを前ブロックでアップした。

そこにもあるように、在特会による京都朝鮮初級学校襲撃事件や拉致問題に関する大阪府橋下知事の「北朝鮮は拉致問題を抱える不法国家、暴力団と基本的に一緒」と発言したことなどで無償化そのものではなく、朝鮮学校、在日朝鮮人に対する置かれている立場や人権的配慮が判決に影響したと考えて良いだろう。

丹羽氏は最後に大阪地裁判決の意義として3点あげているが、これこそが勝訴を導いた理論的核心であるとともに、司法の捻れでもあり、日本人に突き付けられている刃でもあるのだろう。

最後にもう一度その部分をコピペする。

『1 戦後72年にして初めて、司法が国(安倍政権)の差別行政を糾し、不指定処分を取り消し、国に対して、子ども達に就学支援金を支給するように命じた判決であり、民族教育の重要性と戦後の朝鮮総聯と朝鮮学校との関わりについても、歴史的事実に基づいて、その意義と役割について判示した歴史的勝訴判決である。』


『2 この判決の意義は、判決当日午後6時30分から開催された判決言い渡し報告集会での大阪朝鮮高級学校2年生女生徒の次の発言に端的に表れている。
「街にあふれるヘイトスピーチ、高校無償化の裁判、補助金の裁判と私たちが朝鮮人として生きていくことが、こんなにも難しいことなのか、また、純度100%でないとのけ者にされるような、そんな最近のニュースをみながら、本当に不安が大きくなるばかりでした。今日、裁判を聞きながら、私たちは手を握り合って、抱き合って泣きました。やっと、やっと私たちの存在が認められたんだ。私たちはこの社会で生きていっていいんだとそんなふうに言われている気がしました。差別は差別を生みます。それ以外は何も生まれません。(中略)この大阪が、日本が、そして、世界が、偏見や差別がなく、みんなが平等で、当たり前の人権が守られる世の中になることを願っています。そして、私は、そんな世の中を創っていく一員になるべく、これからもウリハッキョに通っていきます。私は、この大阪で、日本で、ウリハッキョに通う在日コリアンが本名で堂々と生きる、どこの国、どこの民族の一員であっても堂々と生きていける、いろんな人が助け合って生きる、そんな、そんな素晴らしい社会が来ることを強く願い、そのための架け橋のような存在になりたいと思っています。(中略)信念を胸に、希望を胸に、私たちがそのあとを継ぎます。」』


『3 司法は、多数者原理部門(立法、行政)に対する自由主義部門であり、とりわけ、社会的少数者の権利を守る部門であるから、法の支配と良心に基づき独立して(憲法76条③項)、行政権力による民族的少数者の民族教育への権利侵害や差別行政に対して、毅然として司法の本質的役割を果たさなければならない。
高校無償化裁判は、あらゆる差別、排外主義に抗い、すべての子ども達の教育への権利を非差別・平等に保障し、日本と東アジアに人権の尊重と平等で平和な共生社会を創り出す裁判でもある。そのためにも、当事者、弁護団、支援連帯する市民とのより広く深い、顔の見える「つながり」を創り出さなければならない。現在と未来を共に生きるすべての子ども達の良き隣人として。』


日本国民を拉致し、核ミサイルを向ける国の民族教育を受ける権利を与えて金まで国民の税金で出すなど国として認めてしまったら、これからの若者が納得するのであろうか。

その意味で福岡の判決が行く末を左右する重大な鍵を握っている。