今日は中秋の名月です。
子供の頃、お月見の日には必ずお月見団子を作ってくれたのは
今年九十歳になった母でした。
お月見の日にはお父さんに頼んで
どこかでススキをとって来てもらうのが習わしです。
窓辺にテーブルを設えて
ススキを飾り月見団子をピラミッドのように重ねてお供えし、
その横には厨、ぶどう、なし、リンゴなどの秋の果物を並べました。
母は毎年団子を作りました。
その団子を翌朝には薄くスライスして
炊き上がったばかりのご飯の上に乗せておきます。
御釜の中ですよ。
しばらくするとそれが温まって団子入りご飯になるのです。
少しだけ醤油を垂らして食べるのが大好きでした。
父もこれが大好きだったのを覚えています。
毎年手つくりの月見団子を食べながら月見を楽しんだのに、
私は一度もそうしたことがありません。
なんと云う娘でしょう。
母が折々にして見せてくれた家族で季節を楽しむ習慣を
少しも次世代につなぐことができませんでした。
自分はこういった行事が楽しくなかったのか?
自問自答して見ました。
考えられるには
多分毎年毎年のことなので自分にとって当たり前のようになってしまっていたのでしょう。
当たり前すぎてかえって興味を失っていたのかもしれませんんね。
それよりも学校の行事や、流行りの歌や、ファッションや、友達のことなどの方ばかり
目が向いていました。
季節季節の行事を覚えていて
必ずその日をお祝いしていた母の姿を覚えています。
戎さんにはサンマを食べ、節分はイワシ、
桃の節句には甘酒とひなあられ、ちらし寿司も作ってました。
お彼岸のおはぎやぼた餅、
五月の節句には柏餅、秋にはお月見、などなど。
考えて見たらすごいですよね。
きっとそれが生活の楽しみだったのでしょう。
ご馳走を作る日。
言い換えればご馳走を食べられる日ってことですからね。
もちろん私も楽しみでした。
でも子供の私にはそれが当たり前すぎて、
意味を理解することができなかったようです。
これは大いなる親不孝なのでしょうか?
今頃になって、
今日はお月見、などと洒落込んでおりますが、
母のことを考えると自分が恥ずかしくなりますわ。
季節季節に、自然界の成り行きをお祝いする暮らしってなんだかいいなって
今頃になってそう感じます。
若い頃の私は親の世代の暮らし方を否定していました。
今でも、母のように生きればよかったのか、とは考えられません。
自分で選んだ人生だから仕方がないのです。
自分で洗わなければ綺麗なお風呂に入れないように、
自分で作らなければ団子はお供えできません。
もしくは買いに行かなければ、ですね。
必要なのはアクション。
行動しなければ何も起こりませんよね。ウフ
あら、いつのまにか空が晴れて
素晴らしい青空が見えてきました。
この調子では今夜の名月を楽しむ事ができそうです。
ご馳走は作らないけれど、
月を愛でる気持ちはいっぱいです。
子供の頃、お月見の日には必ずお月見団子を作ってくれたのは
今年九十歳になった母でした。
お月見の日にはお父さんに頼んで
どこかでススキをとって来てもらうのが習わしです。
窓辺にテーブルを設えて
ススキを飾り月見団子をピラミッドのように重ねてお供えし、
その横には厨、ぶどう、なし、リンゴなどの秋の果物を並べました。
母は毎年団子を作りました。
その団子を翌朝には薄くスライスして
炊き上がったばかりのご飯の上に乗せておきます。
御釜の中ですよ。
しばらくするとそれが温まって団子入りご飯になるのです。
少しだけ醤油を垂らして食べるのが大好きでした。
父もこれが大好きだったのを覚えています。
毎年手つくりの月見団子を食べながら月見を楽しんだのに、
私は一度もそうしたことがありません。
なんと云う娘でしょう。
母が折々にして見せてくれた家族で季節を楽しむ習慣を
少しも次世代につなぐことができませんでした。
自分はこういった行事が楽しくなかったのか?
自問自答して見ました。
考えられるには
多分毎年毎年のことなので自分にとって当たり前のようになってしまっていたのでしょう。
当たり前すぎてかえって興味を失っていたのかもしれませんんね。
それよりも学校の行事や、流行りの歌や、ファッションや、友達のことなどの方ばかり
目が向いていました。
季節季節の行事を覚えていて
必ずその日をお祝いしていた母の姿を覚えています。
戎さんにはサンマを食べ、節分はイワシ、
桃の節句には甘酒とひなあられ、ちらし寿司も作ってました。
お彼岸のおはぎやぼた餅、
五月の節句には柏餅、秋にはお月見、などなど。
考えて見たらすごいですよね。
きっとそれが生活の楽しみだったのでしょう。
ご馳走を作る日。
言い換えればご馳走を食べられる日ってことですからね。
もちろん私も楽しみでした。
でも子供の私にはそれが当たり前すぎて、
意味を理解することができなかったようです。
これは大いなる親不孝なのでしょうか?
今頃になって、
今日はお月見、などと洒落込んでおりますが、
母のことを考えると自分が恥ずかしくなりますわ。
季節季節に、自然界の成り行きをお祝いする暮らしってなんだかいいなって
今頃になってそう感じます。
若い頃の私は親の世代の暮らし方を否定していました。
今でも、母のように生きればよかったのか、とは考えられません。
自分で選んだ人生だから仕方がないのです。
自分で洗わなければ綺麗なお風呂に入れないように、
自分で作らなければ団子はお供えできません。
もしくは買いに行かなければ、ですね。
必要なのはアクション。
行動しなければ何も起こりませんよね。ウフ
あら、いつのまにか空が晴れて
素晴らしい青空が見えてきました。
この調子では今夜の名月を楽しむ事ができそうです。
ご馳走は作らないけれど、
月を愛でる気持ちはいっぱいです。