こんにちは。
二週間の異国の旅から明け方に戻って参りました。
『ただ今」と空っぽの家に声をかけると
暗がりから跳んで出て来たのは愛猫ラクシュミでした。
この子はやっぱり私の言葉がわかるのです。
待っててくれてありがとう、ラクちゃん。
出かける前に幾度も幾度も伝えましたよ。
二週間で帰って来るからね、
必ず帰って来るからね。
待っててよ、どこにも行かないで待っててよ。
その言葉が絶対伝わっていたにちがいありません。
今までもそれは確信していたけれど、
私の気持ちは判っていていも
ラクシュミが淋しさに耐えきれず、
誰か人を探しに遠くへ行きやしないかと、そう考える事もありました。
でもこうしてラクシュミと再会すると
やっぱり私の言葉を信じて待っていてくれたとしか思えません。
嬉しいです。
♡にタッチ。
でもね再会したラクシュミは赤ちゃん返りしていて困ってる。
煩いくらいに付きまとって大変。
しかしそれもしょうがない事と受け入れるしかないでしょう。
長い時間淋しい思いをさせたのですからね。
彼女が満足するまで撫でてさすってやるしか無いのです。
空港から車で帰りついたのが夜中の2時頃。
疲れ切っているのになかなか寝付けず、
さえずり始めた小鳥達のウエルカムソングを聴きながら
眠りについたのは空が白見始めた頃でした。
8時半に一度電話で起こされました。
ガス屋でした。
勘弁してよーと思いながらも受話器を取ると集金の話、
「集金は午後の方が良いですかね?」ってよ。
思わず「深夜の帰宅して明け方眠りに付いたばかりだ」って少々怒気を含んで言返してしまいました。
その人は知り合いで今度の旅行の日程を伝えてあったのです。
しかしそんな事に真剣に腹をたてる力も無い程疲れていました。
文句を云い続けるネコちゃん。
寝返りを打つたびにネコも目覚め、また寝付くまで鳴き続けました。
そんなこんなで二度目の眠りから覚めたのは小用に迫られての事でした。
事が起きたのはその時です。
出せば入れるのが自然の理、乾いた喉を癒そうと台所へ行きました。
キッチンのシンクの前で何げなく耳元に手をやると、
あら、
左の耳のお気に入りのピアスが
耳たぶから半分飛び出しそうとしています。
旅行中ずっと使っていたピアスだったので、
少し休養させようと思ったのでしょうね。
寝ぼけ眼で外そうとしました。
その瞬間、
手が滑ってピアスを床に床に落としそうになりました。
ところが、何とかそれをすくい取ろうと広げた掌に当たって、
反対にピアスを飛ばしてしまったのです。
弾き飛ばされたお気に入りのピアスが
シンクのステンレスに当たる音を残して消えました。
直ぐにメガネを取って戻り、辺りをくまなく探しました。
確かにメタルに当たる音を聞いたのだから、その辺りに絶対に有るはずです。
しかし、見つかりません。
その代わり見つけたのは
シンク上部の奥に続く出窓の床と
シンクの接続部分にある
穴でした。
小さな欠け目とも云えましょうか。
まさかピアスはその中に・・・・・・・
だとしたらそれは
自分にとってとてもショックな出来事です。
それにしても
そんな事ってあるでしょうか?
それじゃあ
まるでゴルフのホールインワンじゃないですか。
そりゃあ、直接飛び込んだ訳じゃないけれど
一旦シンクに当たって派手な音を立てたあと見事穴の中へダイブしちゃっうなんて、
どうしてこうなるの?って。
そうすると
あの音はピアスからのグッドバイソングだったのかしら?
ロマンチックな私はそんな事を考えてしまいます。
ウフ。
持ち主に、サヨナラって一声かけて闇に消えたってことなのでしょうか。
偶然が偶然を呼んで起こった出来事が悲惨な結果を産みましたの。
大事なものを失った悲しみが涌き上って来るのを感じます。
でも私にはこれが奇跡的なものに思えてたのです。
何これ、何でこんなことが起こるのでしょう?
まるで漫画です。
そういえばこんな状況の時私は、
こっぴどく自分を叱りつけたくなりました。
自分のせいでこんな事になったからです。
何となくそれが要らないストレスになっている気がします。
逝ってしまったものは逝ってしまったのです。
何かと自分を納得させて心に波風を立てないのが
得策かもしれません。
きっとあのピアスも穴があったら入りたい心境だったのでしょう。
一昨日までいた空間が懐かしい・・・・・
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