ウォール・ストリート・ジャーナルは、5月4日(木)に下院本会議でオバマケア改廃案の投票がおこなわれると報じた。
マッカーシー下院院内総務は、法案成立に必要な票が確認できたので木曜に投票をおこなうと同紙に語った。
今後の焦点は、上院での審議(上院案と下院案のすりあわせ含む)に移ることになりそう。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、5月4日(木)に下院本会議でオバマケア改廃案の投票がおこなわれると報じた。
マッカーシー下院院内総務は、法案成立に必要な票が確認できたので木曜に投票をおこなうと同紙に語った。
今後の焦点は、上院での審議(上院案と下院案のすりあわせ含む)に移ることになりそう。
2017年5月3日(水)、下院共和党は、週末の採択にむけてオバマケア改廃案の一部を修正。これにより、二人の共和党議員が法案の反対から賛成に立場を変更。この週末に、法案が下院を通過する見込みが高まった。
修正内容は、既往症があり(高い)保険料を支払うことが困難な人などを援助するためあらたに5年間で80億ドル(約9千億円)の財源を確保するというもの(民主党は金額があまりに小さすぎると批判している)<注1>。
これにより、法案への反対を表明している共和党下院議員は19人になった。
共和党から23人以上の造反者がでると、法案は否決される。
なお、まだ10人を超える議員が立場を決めておらず、下院を通過しても上院での法案審議が残っている。
<注1>
NYT(2017/5/3)によれば、2012年において癌、心臓病など深刻な既往症のある人の一年あたりの保険コストは平均で3万2千ドル(350万円:1ドル=110円で計算)となっている。
オバマケア以前、このような高額の保険料を支払えず、かといって無料のメディケイドに入れるほど所得が極端に低くない人(とくに白人低所得者層)は無保険になるしかなかった。
ちなみに大企業に勤める人は企業が保険料の大半を負担することが多いので、賃金の高い低いに関係なくこうした問題は生じにくい。