上は、デノミ前の25万トルコ・リラ紙幣(1993年、イスタンブールにて撮影)。
フィナンシャル・タイムズによれば、2018年8月31日(金)、トルコ政府はリラ安をくいとめるため、リラ貯金の利子にかかる税を引き下げ、外貨貯金の利子にかかる税を引き上げることを決定した。
同紙によると、1年以上のリラ貯金の利子への課税は10%から0%に、逆に1年未満の外貨貯金の利子への課税は15%から16%に引き上げられる。
トルコは1980年代、積極的な公共投資により高い経済成長をとげた。
また当時の政府は、農作物への補助金投入、寛大な年金政策などで有権者からの高い支持をえていた。
しかしその結果、外貨建て債務が増加し、通貨危機を招来。1993年から2004年までIMFから金融支援を受けることになった(ちなみにエルドアン氏が首相としてトルコ政府を率いるようになったのは2003年)。
上の写真は、通貨安、高インフレの中、流通していた旧リラ紙幣。