WSJ(2017/3/20)によると、オバマケア改廃の中心となっている共和党のライアン下院議長は、現在の法案を修正してとくに50代と60代の負担を軽減する必要を認めた。
WSJは、法案は一部修正されたうえ、今週の木曜日(3/23)に下院本会議で可決される見込みと伝えている。
上院では共和党から二人の造反者がでると法案が通らないが、上院には大統領選挙でトランプ氏にひどい中傷を受けたルビオ氏やマケイン氏をはじめ下院案に否定的な共和党議員が多い。
最終的にどのような形で法案がまとまるか引き続き注視していきたい。
★ 2017/3/22追記
おもな修正内容は、(1)貧困層むけの公的医療保険メディケイドの受給資格に「働いている」という条件を付ける権利を新たに州に認める、(2)年齢ごとに決められている定額の税額控除(補助金)を上院が修正できる余地(ファンド)を設ける、といったもの。
この修正案の(2)の部分に対し、もともと税額控除(補助金)の完全撤廃を求めている下院の保守強硬派(自由コーカス)が強く反発。
自由コーカスは木曜に予定される下院本会議で、修正案に反対するとしている。