20年11月21日の朝日新聞に中村圭志氏が書いている。「トランプ現象は宗教に似ています。…嘘をついたり、人を騙したりするけれど、結果的に人々に…。支持者が離れないのは、トリックスターとして期待しているからかもしれません。トランプ現象を支えているのは、米国社会の怨念です。…最後の徒花…」
20年11月21日の朝日新聞で中山俊宏氏が言う。「米国社会は彼を大統領にこそ再選をしなかったが、決して拒絶はしませんでした。…亀裂に潜む怒りや嫉妬、疑心を刺激して、最も効率よく政治的なエネルギー変換できる政治家は、依然としてトランプ氏しかいません。引き続き人々の怒りや不安を煽り…」
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今朝の読売新聞社説は「原発そのものの安全性に問題はないが、自治体が策定する地域住民の避難計画が不十分だ」と水戸地裁が指摘したと述べ、「電力会社にとっては…自治体の対応で再稼働の可否が変わるのは不合理だろう」との論調を展開した。自治体の遅れで再稼働できないと言いたいらしい。
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「#オリンピッグ」だなんて、そんな駄洒落にもならないことを金儲けの手段にして喜ぶ人たちが #オリンピック を統括宣伝する人に選ばれていたわけだ。侮辱されているのは、むしろオリンピックそのものだろう。
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昨夜、公共放送のTV番組で、ある歌手と詩人吉増剛造の相互インタビューみたいなのを最後まで見た。人々の反応を知りたくてTwitterを検索してみたら「難解でよくわからなかったけど、なんか凄いものを見てしまった」というような感想に溢れていた…
昨夜見た相互インタビューのようなTV番組、ディレクター氏によってセットされたものなのかもしれないが、あまり真実味は感じられなかった。
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「両親が命のぎりぎりのところを体験するのにつき添っていると、生と死を前にした人間の、すべてを削ぎ落とした姿と接することができ、…」
荻野アンナさんのことば、2021-3-28の読売新聞より
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「哺乳類の顔で目、鼻、口、耳が一か所に集まっているのは、食物を取り込む口の周囲に感覚器が近づき『それらを統御する脳も発達』したからだという」
馬場悠男著『「顔」の進化』について評した梅内美華子さんのことば、3月28日の読売新聞より
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<「自分が今どうしたいのか」に重点を置くアドラー心理学と出会い、たどり着いた考えがある。「生きているだけで価値がある」>
3月14日の読売新聞記事、「これからの哲学入門」岸見一郎さん、より
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美連協による企画展とは性格が違う、大都市にある大きな美術館と大新聞社やNHK、大手TV局との主催、共催展はなくならないと思う。展覧会場と集客が必要だから。
ただ、地方都市の公立美術館での海外美術展などは、ますます難しくなるのでは。
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島田美術館の「宮本武蔵肖像」について書かれた今日4月18日の読売新聞記事を読む。脱力して二刀を持つ武蔵像。『五輪書』の記述にぴたりと合致する身体表現らしい。従って武蔵本人を描いたものとしてよいという。
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長谷川櫂氏のコラム「四季」に、本田一弘氏の
「みちのくの体ぶつとく貫いてあをき脈打つ阿武隈川は」の解説があった。風景写真は二本松市。
4月24日の読売新聞
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「無常観は国民の健全な思想であって、間違っても感傷的な虚無主義ではない」山崎正和著『哲学漫想』から橋本五郎氏による引用。読売新聞の記事より
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「興味深いのは、著者が自分の運や量子力学、宗教に向かい合うとき、ややトーンが変わることだ」J.S.ローゼンタール著『それはあくまで偶然です』について、中島隆博氏による評より。
読売新聞の記事から
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「感情は価値判断の思考的側面と、それを踏まえて状況への対処を準備する身体的な側面の二面性を持つ」
源河亨著『感情の哲学入門講義』について瀧澤弘和氏による評から。
読売新聞記事より
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「啓蒙思想には…自由教、人権教、民主主義教、公の場から宗教を締め出すライシテ(政教分離)教、科学教がある。一言で言うと啓蒙思想も宗教です。」上野景文氏の言葉(要約) 読売新聞記事より
「啓蒙思想教派は人権概念の拡張にも熱心です。…動物や環境まで視野に入れ始めました。動物権派は、人権概念を延長しています。…フランスは文明の型から言うとバチカン型です。まずドクトリンがあります。ドクトリン支配、演繹主義、エリート支配…中国は啓蒙思想をつまみ食いします。」(同上)
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さる大学出身の氏は、海外留学経験などが評価され、別の大学で助教授となった。今ではその大学の名誉教授として専門隣接分野に至るまで珍説・奇説を出しているが、本心または出世のために政権よりの言説も披露して各地の講演会に忙しい。経歴や名誉教授という称号は大切にして欲しいものである。
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土偶の謎を解明したというオーバーで、センセーショナルな内容の本、支持している有名人もいるようだが、既にTwitter上でも疑問の声が上がっている。
「刊行記念イベント」をやるらしい。日本考古学史上最大の謎が解明されたと…ふぅ〜む。
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ぬれつつぞしひて折つる年のうちに春はいく日(か)もあらじと思へば
長谷川櫂氏の「四季」解説によると「藤の花と書いていないのは、藤の花に添えて贈った歌だからである。言葉が足りないのは業平の歌の特長」。(読売新聞より)
ここでマネが描いたベルト・モリゾのスミレの花をイメージ対比。
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2021-2-28の読売新聞の「ニッポン絵ものがたり」に日本にあるマリア像の記事がある。#親指のマリア #シドッチ #カルロ・ドルチ #雪のサンタマリア #悲しみの聖母 (南蛮文化館蔵) #聖母子像(東京国立博物館蔵)
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「1990年代…デジタルテクノロジーは自由に国境を越え、統制するのが難しいと考えた。中国のような独裁体制は情報統制できず、崩壊すると信じた。…過去5年で私たちはデジタルテクノロジーが本質的に民主主義ではないことに気づいた。」2021-4-28の読売新聞記事より