美術の学芸ノート

中村彝などを中心に近代日本美術、印象派などの西洋美術の他、独言やメモなど。

2020-12-13までの呟き

2020-12-29 19:53:00 | 日々の呟き
今(11月18日)、月と木星と土星が一直線上に並んでいる。



「75歳以上の約7割は年収が200万円に満たない。」今日2020-11-24の朝日新聞社説より
 これが日本の年金生活者の実情。
現役時代、共働きだった家庭は別かもしれないが、専業主婦が多かった以前の日本の家庭や、特にパートナーを亡くした年金生活者の生活は辛い!


「心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花」(凡河内躬恒)
ピーター・J・マクミランの今日の朝日新聞記事を読んで、マネの「白菊の図」に思いを重ねた。
今の時期、散歩すると、民家のあちこちに白菊が目立つ。

「撰者である定家がいかに白という色を好んでいたのかが窺える。特に白いものと白いものを重ねる例には、今回の歌の菊と霜のほか…」P.J.マクミラン
マネの白菊の図にも白と白とが重ねられている。一本のアスパラガスを描いた時も…


TVドラマでは、ダンサーを描いた2点の素描が出てくる。犯人は有能感のある美術批評家。
ドラマとは関連ないが、2点の素描はオルセー美術館やメトロポリタン美術館にある初期ダンス作品の左端部に関連したものだろう。
#gooblog 刑事コロンボと二枚のドガ の絵


近藤康太郎さんの今日2020-12-5の朝日新聞記事を読む。#ポーラネグリ #マヅルカ #食べること #傷だらけの天使


横尾忠則氏が酒井忠康『美術の森の番人たち』を書評欄に書いていた。この本、ちょっと覗いてみるか。


今日2020-12-10、寂聴さんの「残された日々」を読んでいたら、「之繞(しんにゅう)を掛ける」という表現が出てきた。「お岩さんに之繞をかけたような顔になり…」
「輪をかける」という意味だ。

五十年前のことというタイトルで、その最後に「三島さんを毎日毎晩読んでいるせいか、なつかしさがつのってきて、やはりふたりだけの思い出は、自分が書き残しておくべきかと、心が揺れてきた。」#三島由紀夫 #寂聴


「気になっているのは、不自然に論文っぽい表現が散見されることだ」「だろう」や「と感じる」としか書けない場合もあると‼︎(古田徹也氏の言葉、今日の朝日新聞記事より)

よく調べもしないで、「と言われている」と、客観を装って書く人がいたな。


「『論理的思考』を少し学んだところで出世なんてできないし、そもそも変化が早すぎて何が正解か分からない。」井上慎平氏の言葉、今日2020-12-12の朝日新聞より
1988年生まれの氏がそもそも変化が早すぎてと言っているのだからなぁ。

「立派なビジネスパーソンなら古代中国の歴史ぐらい知っていないと恥ずかしい、という空気感です。それが『何の役にも立たないものを読むのは、むしろ頭が悪い』というような風潮に変わった。」井上慎平氏の言葉、今日の朝日新聞より

「どんな経済や社会がよいのか…教養主義をどう復権するかではなく、社会的にどのような価値を成し遂げるべきかという視点から教養を再定義できないか」井上慎平氏の言葉、今日の朝日新聞より


「いま食べられない人々に『思想の転換点』とか悠長なことを説いてもしかたがない…雇用を創出したり、国の貧困率を減らしたりするのは政治の仕事だ。」ブレイディみかこさんのことば2020-12-10の朝日新聞記事より




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2020ー11ー4までの呟き

2020-11-10 18:41:00 | 日々の呟き
「余分なものは、はぎとられちゃっているわけだよね、認知症になると。(認知症は)よくできているよ。心配はあるけど、心配する気づきがないからさ。神様が用意してくれたひとつの救いだと。」(認知症患者になった認知症研究者、長谷川和夫さんの言葉)NHK TVより

多和田葉子さんが中村桂子さんに「ウイルスが自然界に存在する意義とは何でしょうか」と問い、その答えを聞いて、「ある意味では、文学はウイルスと似たものなのかもしれません」と言った。今日の朝日新聞より

この問いは多くの人がその答えを聞きたかったものだろうし、多和田さんがある意味では、文学はウイルスと似ていると述べている「文学」は、「芸術」に置き換えても通じるものと多くの人が思ったことだろう。


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2020-10-31までの呟き

2020-11-10 12:54:00 | 日々の呟き
皮肉にも口うるさく家の者に注意していた作家本人が感染してしまうという志賀直哉の『流行感冒』が今日の天声人語に。磯田道史氏の近著を介して紹介。

「有能を認められたオークション会社サザビーズの美術鑑定士としての眼力も、学識というよりは直観と集中力のたまものだったらしい。…こうした人物は、サギ師でなければ物語作者になるほかない。そして…」生井英考氏によるニコラス・シェイクスピア著、池央耿訳『ブルース・チャトウィン』の書評より

横尾忠則氏が岡田暁生氏の『モーツァルト』を書評!
「パパゲーノの特徴として、著者は物まね性、反復性、遊戯性を挙げているが、こうした幼児性(インファンティリズム)こそが芸術の核であり、天才の条件なのではないだろうか。」

ラングリッジ・アーティスト・カラーズ創業者デヴィッド・コールズ『クロマトピア 色の世界 写真で巡る色彩と顔料の歴史』の書評を温又柔さんがしている。


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2020-10-10までの呟き

2020-11-10 12:46:00 | 日々の呟き
ライター、野原広子さんが友人に学歴を「詐称」したという昨日の朝日新聞記事は面白かったね。

東大生の親は富裕層…「身分制度から解放する意味を持っていた学歴が、身分制度に戻りつつあるというような感覚です。」小田嶋隆さんの言葉。昨日の朝日新聞記事より

「健康な人であれば免疫の働きで菌を抑えこむことができ、結核を発症するのは感染した人の1〜2割と言われる」昨日の朝日新聞記事より。
昔から結核にかかっている芸術家の周辺に集まった友人の芸術家には、結核に感染してしまった人とそうでない人がいたが、それは上の理由からかもしれない。

「心理学では、本来守るべき被害者を非難する心の働きを「公正世界信念」という考え方でとらえてきました。」三浦麻子大阪大教授の言葉、昨日10月9日の朝日新聞より

「日本では…自分の意見を堂々と唱えるといったポジティブな意味での個人主義が乏しい…しかし…実は『負の個人主義』が猛烈に強いんです。」歴史学者與那覇潤さんの言葉、10月9日の朝日新聞より




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2020-10-2までの呟き

2020-10-04 18:52:00 | 日々の呟き
<マスクに込めたメッセージを問われると「あなたがどんなメッセージを受け取ったのか。それの方が大事です」と答えた。7枚のマスクは大坂選手が世界に放った強いサーブなのだろう。>
今日の朝日新聞、天声人語より


道は歩くことによって作られる。歩かなければ雑草に覆われ、やがて消えてしまう。


「公助の責任者で、最大の権力者である首相がまず『自助』を口にするのはおかしい。」
鴨下祐也さんの言葉、今日の朝日新聞より


『三愚集』の発行者が秋元梧樓。<『三愚集』は、小林一茶の二十七の俳句を夏目漱石が書し、芋銭がそれぞれに俳画を描いた。題『三愚集』は、漱石によるものである。>北畠健氏のHP「小川芋銭研究」より


「同情は無責任だとソンタグは言う。善意であっても同情は『われわれの無力と同時に、われわれの無罪を主張する』からだ。理不尽は私のせいではないし、私にはどうしようもないーそうした意識のことだろう。言われてみれば同情にはどこか甘美な諦念が含まれている。」福島申二氏の言葉、今日の朝日新聞


「あなたの身に起こっていないからといって、それが起きてはいないということにはなりません」大坂なおみさんの言葉。
この言葉を引用した福島申二氏の朝日新聞コラムを読む

このコラムは「君が他人の始めるのを待つ限り、誰も始めはしないだろう」というアランの言葉で締め括る。#福島申二 #大坂なおみ


自分の発言内容を他人に確認するって何なのだ?

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