茨城県近代美術館蔵ウジェーヌ・カリエール「アキレウス像のためのトルソー習作」という作品名は、以前、単に「裸体」となっていた。
さらに詳しく言うと「アキレウスにヘクトールの死体の引き渡しを乞うプリアモス」という作品https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9e/Eug%C3%A8ne_Carri%C3%A8re_Priam.jpgのアキレウスを描いた部分の習作である。
これによって、ヘクトールとプリアモスとの関連におけるアキレウス像だということが解ろう。ホメーロスの『イーリアス』参照。
パリスの審判のパリスは、ヘクトールと兄弟関係にあり、プリアモスは彼らの父。つまりトロイア方。
10年ほど前、まだ、そのタイトルは単に「裸体」となっていたが、2009年度以後、主題の説明を加えて、所蔵館の画題は変更された。
なお、「アキレウスにヘクトールの死体の引き渡しを乞うプリアモス」の画像は、2016年10月号の『美術の窓』、「カリエール 知られざる巨匠」という特集にも小さく載っている。
また、茨城県近代美術館の当該作品については、同館の作品検索システムから見ることができる。