気になる写真!

このブログはその時々の好奇心で、気になった被写体を切り取り、・・・チョットだけ考えてみようと

グラナダは45.5度

2017-07-13 | 旅行記

今日7月13日、木曜日 朝、TVは芸能人夫婦の話題ばかりで、海外ニュースに切り替えたら、気温46度とアナウンサーが・・・スペインで?

・・・エッ!どこ・・・トレド、かわいそう、続いてグラナダが45.5度、どうしたの・・・

アフリカ北部から通常より8度~10度(位だったと思う)も高温の熱風が流れ込みスペイン各地に注意報が出されたそうです。

噴水での水浴がOKされたそうですが、体温より外気温がはるかに高い状況とは?・・・想像できないが・・・暑さに強いグラナダの人々もさすがに厳しい状況でした。

・・・そういえば6月末に欧州に行って、いや・・・治安の良い 奥州 の間違いでした。

白河の関所跡は何にもないが、奥州の玄関といえば中尊寺、・・・ここにはこれがあります。

内部に入ると金色堂の正面で、説明のガイド音声が流れる親切な演出でした。(内部の写真・ビデオ撮影は禁止)、その後岩手県を北上し、アレコレ・・・

翌日は秋田・角館武家屋敷・・・

ここは大正時代にタイムスリップできる、浴衣が似合う温泉街

山形・尾花沢の銀山温泉・・・

山形といえばフルーツ

佐藤錦の食べ放題がありました・・・このように想像以上の鈴生りでした。

盛夏を迎える前、梅雨の合間にリフレッシュ・・・。

・・・グラナダ・アルハンブラ宮殿以後の写真・動画の整理が進んでいなかった、サグラダファミリアまでもう少し・・・

気がかりだった動画編集の件は、昨年購入して未使用だった別のソフトを試してみた、それなりに使えそうなので、データを整理中です。

セビーリャ・スペイン広場のタイル壁画を撮影したSDカードも見つかり・・・これは後回し、アルハンブラ宮殿でした。

・・・グーグルの航空写真のお世話になりましょう。

画像の右下、ホテルの裏側の丘から夕暮れのグラナダの街を眺めようと出かけました・・・赤土のオリーブ畑の丘を登り、

・・・その先、下りの斜面でアーモンドの花が咲いていた場所です。

翌朝、アルハンブラ宮殿にはホテルから徒歩で道路を下ります。

すぐ右側に宮殿観光者用の駐車場があります、右側に移動しましょう。

ここは入口やチケット売り場もあるようですが・・・

 

道路と城壁との間に小道がありました。

ここを下っていくと城壁から水音が・・・

こんなに水量が豊富なのです、・・・先程のスペインのニュースでもアルハンブラ宮殿に涼を求める人々がありました。

この水源は北部にある山々に雪が降りその雪水が地下水となり豊富な水源となっているようです。

この様な案内板がありました。

現在地は、案内板の左下から2番目の赤い四角の所です。下側から歩いて来ました。

別のパンフレットを見てみましょう。(上の立て看板を左に倒した状態です)

このパンフレットには広い宮殿内の順路が点線で引かれています。

➃から城内に入って城壁に沿って南下するコースが描かれていますが、城壁の外を南下しています。

宮殿内には3か所から入れるようです。④、⑤、⑥です。

城壁を見学しながら・・・しばらく歩くと塔の前で分岐、城壁側の坂を少し登ると、・・・着きました。⑤です。

 

ここから城壁の中に入るのですが門が修復中、この画面の左外側、横から入りましょう。

ところで、城内にはチケットが無くても自由に入れます。

左横から入ったのに城壁があります、ここは通路のようです、左右の壁の中を城壁に沿って進みます。

坂道を上がってきました。振り返ると・・・歴史を感じる城壁です。

レンガや川石が使われているようですが、自然の素材を利用しながら幾何学文様のセンスはやはりイスラム文化が優れていますね。

場内で最初に目にしたものが・・・これは、今日的な量産品です。

広場横に、電動カート?赤十字のマークです。

大砲が置かれています。

レコンキスタ以降も戦争は数多くあり、ナポレオン軍も駐留しました、近代戦争のモニュメントとして展示効果はありますが・・・

城壁の左側を進むと眼下に・・・

古そうですね、1348年頃完成のようで約670年の歴史を刻んでいます。

ここの下の道を進んで、Puerta de la Justicia(裁きの門)から入場するのがパンフレットの⑥のコースです。

一旦戻りましょう。

車の近くには、不思議な建物が・・・尖塔があります。

イスラムのモスクは解体したのでしょう、レコンキスタ後の聖母教会、サンタ・マリア教会とパンフにはあります。 

建築様式がミケランジェロがローマで建てたような・・・しかし壁面はイスラムの文様と不思議な雰囲気です。

付近に、立て看板(案内板)がありました。

上の中央やや左、赤枠が現在地です。

拡大しましょう。

教会が B です。

A は大きな四角の中に丸があります。プラネタリウムでしょうか、教会のドームでしょうか。

Aの壁面です、これは大きな石材を加工しています。

この様な建造物はレコンキスタ後でしょう・・・正面に回ってみましょう。

 何やら偶像が掲げられ、これもれレコンキスタ後の後期ルネッサンス、キリスト教徒の建築物の雰囲気です。

Palacio de CarlosV : カルロス5世宮殿とあります。

 カルロス5世はイサベル女王の(1世)の孫です。

内部に入ってみると、何故か略奪されたような・・・何もない円形の広場でした。

直径44m、広い空間です、この空間は何に使う予定だったのでしょうか。

何もない2階建ての建物を出て(博物館などが併設されています、また広場ではコンサートとか多目的利用がされているようです)

・・・今のは円形ドームだったのか? と振り返ると、・・・何故か四角形の重厚な建物です。

調べてみました、ルハンブラ宮殿の横に1526年神聖ローマ皇帝(カルロス5世/カール1世)が建てたが、資金不足で中断とあります。

屋根ができたのは後年18世紀になってからだそうです。

16世紀はスペインが無敵艦隊を操り、太陽の沈まない国と世界から富を収奪した時代です。

散財をしてスペインには産業も起こさなかったのですが、カール1世として神聖ローマ帝国の皇帝になるのに多額の買収金も必要だったりしたのも影響したのでしょう。

 目の前に大きな要塞が見えます。

ここの地区に最初に造られた要塞(キリスト教徒の攻撃に対して)です。Alcazaba アルカサバ(城塞)とあります。

このアルカザバは入場チケットが必要ですが、城塞跡なので文化的な見どころは少ないようです。

本命のナスル朝宮殿は予約制で人数制限です。

スペインの最大の産業・・・国を挙げての世界一の観光立国です。

太陽と地中海の碧い海、富裕層のリゾート地から脱却し、世界から観光客を呼び込む・・・最大の観光資源がレコンキスタ以前イスラム文化です。

暗黒の長い長い中世時代、キリスト教文化に後世の人々があこがれるものは何一つなかった。

イスラム教徒、ユダヤ人を排除したイベリア半島のキリスト教徒にはイスラム文化が最大の観光資源とは皮肉な結果です。

・・・イスラム文化の歴史的建造物として、その頂点がアルハンブラ宮殿です。

スペインでは旅行会社にコルドバ、グラナダ、セビージャを目玉にして、間に小都市を観光するコースを積極的にPRしています。

その最大の文化遺産アルハンブラ宮殿で、観光客の評判を落とさない対策の一つが、入場制限と安全対策です。

 城壁の近くに門があります。 Puerta de Vino ビーノ(ぶどう酒)の門です。

 ぶどうの蔓(ツル)でしょう、アーチの上部左右に文様として彫り込まれています。

この門の先アルカサバ方向に進み、右側に曲がりアルカサバに沿って少し下り坂を・・・人々が並んでいます。

ここで宮殿に入るチケットのチェックです。・・・チケットはこの様な物でした。右下に8:30h もうすぐです。予約時間までしばし休憩。

入口、旧式のゲートがありました。

・・・中に入ると、何故か・・・城壁が見えて、その向こうに見える景観は、川向うの洞窟フラメンコ?・・・建物ではなく屋外です。

 ここは、マチュカの庭園のようです。

右に曲がり庭園の右端の小道を進む。

宮殿ではなく庭園を散歩(通り抜け)・・・で、2~30m先の正面建物に小さい地味な入口が・・・

中に入ってストップ、係員に停止させられ、・・・先程のゲートのチェックが失敗だったようで人数チェックのやり直しの雰囲気です。

係員によるハンディタイプの光学読み取り機(OCR)で再チェックを受けました。慎重にチェックをし、やっと薄暗い部屋に入れた。

後日調べると、先程のカルロス宮殿を建てるために(63m四方)足場も必要だったでしょう、

アルハンブラ宮殿の多くの建物を取り壊し宮殿の大玄関が使用できなくなり、暫定的な入口から現在も入っているようです。

・・・さて宮殿内の最初の部屋は、ガイドの説明ではメスアール宮殿内で一番古い場所

メスアールの間、政庁、政治や行政、司法などの業務をしたところのようです。

 床、壁面、そして柱、天井と装飾は幾何学文様であふれています。

当時はどのような採光だったのでしょうか?・・・現代の壁面照明は白熱灯でしょう、少し薄暗い状態での鑑賞となります。

・・・陳列品が何もない空間は・・・モンサンミッシェル修道院のように戦争で持ち去られたのでしょうか。

天井に・・・彩色された複雑なデザインです。

これら天井は木製でしようか、箱根寄木とは違い木象嵌でしょうか。

中央部の突起物が多分円錐状に造られているようで、精緻な造りはどのような状態で見るのが最善なのでしょうか?

外に出ると中庭があります。メスアールの中庭とあります。

噴水があり、南側の壁面デザインは素晴らしいです。窓には格子があり落ち着いた配色。

トルコブルーでも夏は涼しくて良いと思うのですが、冬は寒くなるので中間色が良いですか。

ガイドさんが説明していますが、精緻な力作であることは遠くからでも十分に伝わってきます。

続いて、中に入って・・・突然現れた

・・・ここが、有名なアラヤネスの中庭です。

朝早いので混雑していない、 このような静粛な?画像です。

しかし背景の建物群が、左右対称ではなく、重なっていて重い感じです。

2階建ての建物、アーチ型の回廊があり・・・何故か奥行きが狭いように思えます。

後部に右側が高い壁?は・・・

カルロス5世宮殿・・・レコンキスタ後建築された建物がここまで壊してしまったのでしょう。高さが高いので圧迫しています。・・・残念ですね。

では、この光景は室内からも観れます。

少しづつ下がって、室内からの画像です。

これはもう少しトリミングすると一枚の絵です。

足立美術館の窓越しの庭園に匹敵するでしょう。

ここの壁面も同じく精緻な造りです。

天井は、花火ではなく、光が点滅?しているのでしょうか、星空?それとも宇宙?

もう少し観察していたいが、多分ここは大使の間、コナレス(大使)を迎えるゲストルームだったのでしょうか。

反対側に回ってみましょう。

こちらが良く知られています、向こう側の左右対称の建物が先程のコマレス宮です。

スッキリした光景です。

アルハンブラ宮殿、チョット休憩です。

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