気になる写真!

このブログはその時々の好奇心で、気になった被写体を切り取り、・・・チョットだけ考えてみようと

読谷村の城壁と岸壁

2016-04-09 | 旅行記

北谷の夕日は・・・残念ながら雲が厚くて、・・・自然界の現象に一喜一憂せず、素晴らしい光景に出会える時の喜びを・・・再訪時に期待、・・・夕暮れは近くの温泉で休息タイムでした。

翌朝、遅い朝食を頂き、読谷(ヨミタン)村をドライブします。

国道58号を北上し、右側は広大な軍用飛行場

嘉手納基地の横を通り読谷村へ・・・まもなく国道を左折し、半島の西へ進みます。

ナビを頼りに丘を登り、細い道を進むと・・・ありました。

最初の目的地はホテルを出て30分弱で到着、左側の南駐車場に車を入れます。

駐車場から横の小道を渡ると、すぐに高床式の小屋が目に飛び込んできます。

昔の穀物倉庫でしょう、・・・案内板を読んでないので正確なことは分かりませんが

石碑があります。

さらに隣には、世界遺産、琉球王国・グスクの案内がありました。

では参道?・・・そんな雰囲気の木立の中を進みます

現在は城跡公園として管理されており、周囲は松林の緑に囲まれています。

丘の斜面を登ると、護佐丸さんが築城したといわれる座喜味城の跡が無料で公開されています。

この城の説明は、・・・詳しい案内板がありました。

座喜味城は、1400年代の始めの築城とあります。

時代的には、この琉球本島内での争いから本拠を防御することでしょう・・・鉄砲がまだ無い時代です、弓矢には城壁で囲めば対抗できるでしょう。

柔らかく加工しやすい石灰岩が多量に使えるこの地では、城壁を石積みで造る技術が発展したようです。

・・・このころ本州では石灰岩が簡単に入手できなかったのでしょう。

城の立地条件は高所を利用した山城で、自然石をそのまま組み上げる野面積(ノヅラヅミ)が発達する時代でした。

安土城の近くの穴太衆(アノウシュウ)が栄えたのはもう少し後の時代です。

ここの城壁は、・・・見えてきました。優雅な曲線美・・・見事です。

石積みのアーチ、ローマ人の技術と同様アーチの上部にクサビが入っています。

正面入り口、門・・・城壁の周囲に過剰装飾や遊びが無い簡潔な仕上がりです。自然崇拝の文化の影響でしょうか。

貧富の差が少ない、時代だったのでしょう。・・・しかし当時、祭りや催事には鮮やかな旗や垂れ幕、にぎやかな飾りが立ち並んだことでしょう。

城壁の中に入りましょう。

この門の中が、二の郭です。少し右側が小高くなっています。

城壁に沿って右側から見ていきましょう。

右は入口側、正面から左にかけて東に面しています。

東に面した城壁、さらに左に目をやると

一の郭に入る二つ目の門があります。

この門は今入ってきた二の郭の正面になります。

さらに左を向くと城壁は西側に膨らんでいます。

つまり、南側の入り口から入り、右側(東側)は大きく膨らんでいるが、左側(西側)は上の画像のように、一の郭の城壁に沿って空掘り状態が続く二重の城壁となっています。

では、一の郭に入る門に進みます。

階段の上で振り返って、外側の二の郭を見てみましょう

二の郭は、紋がある南側が下り坂で南東からの侵略者対策が重要だったのでしょう。

では戻って、一の郭に入ります。

門から見た正面に、山脈のような城壁が続いています。

一の郭の中に進み、右側の城壁に沿って東に進むと、城壁の上に登れる階段があった。

早速登ってみましょう。

城壁の上は思った以上に広かった。右側の城壁の先に・・崩れやすいのか立入禁止の看板が下がっています。

その先には・・・戦闘機の爆音も聞こえてこない、平和な東シナ海が見えます。

先に進めないので、左側に進みましょう。

半周すると徐々に西側の城壁が低くなってきます。

右上の階段からこの城壁に上がってきました。

この先やはり、立ち入り禁止になっています。

 

戻って、階段から一の郭 全景を見てみましょう

 

右側の基礎石が並んでいる部分は

建屋の跡です。

案内板には・・・標高120mのこの地に、間口16.58m、奥行14.94mの石組み残り、この上に建物が建っていたと思われるが、・・・屋根瓦が出土していない。

板葺きか茅葺きの建物と推定されるとありました。

15世紀頃・・・本陣と周囲をこれだけ立派な城壁で守れば、攻められてもそこそこ持ちこたえることができる。

武力より外交力に重きを置かれたか、あるいは平和主義だったのでしょうか、

ここ座喜味城は、当時を忍ぶ遺跡は城壁だけですが、勝連城とはまた違った城の歴史に触れられたような気がしました。

駐車場に戻り、一方通行の道を北に進み、半島の先端に向かいます。

 

 

 

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