昨日は、雨降る中、神保町シアターで原節子主演の「驟雨」観てきました。岸田國士の短編をまとめたもの。「犬は鎖につなぐべからず」「驟雨」「紙風船」「屋上庭園」などなどの名作揃い。演劇界では、このパターンでKERAが秀作を創っております。で、映画はどうなのか、観てみようと思い立った次第です。
「驟雨」主人公は、結婚4年目を迎えた並木亮太郎 文子夫婦(佐野周二 原節子)すでに倦怠期を迎えた夫婦。日曜の朝から重苦しい雰囲気です。確かに、今のように娯楽の多い時代でもないし、日本は復興途上ですから、この雰囲気分からないではありません。とはいえ、この若夫婦 郊外の一戸建てに住んでいるのですから、中流家庭ではあるでしょう。そんな日曜日、お隣に、彼らよりも若い今里夫婦(小林桂樹 根岸明美)が引っ越してきます。さらに、新婚旅行で夫と口喧嘩して戻ってきた姪のあや子(香川京子)も訪ねてきます。香川京子の新妻ぶりが、実にかわいらしい。ここから、夫婦の周りに、色々な問題が起きてきます。
姪の怒り 御近所付き合い ついには、夫の勤め先での人員整理 まさに、生活の根幹に関わる問題です。元々胃の悪い夫は、田舎に戻ることを決意します。ここで異を唱えたのが、それまで夫の言うことには、最大限従ってきた妻。意見の相違から、別居話にまで、進んでいきます。そして▪▪▪
現代だったら、さのみ珍しい話ではないでしょう。ただ、映画の中で、佐野周二演じる亮太郎は、盛んに世間体を気にしてますから、その時代の概念からすれば、この夫婦間の亀裂、かなり深刻です。並木夫婦は、出直しを決めたようですが、さて、現代なら、この映画、どういうラストになるのでしょうか?
「驟雨」主人公は、結婚4年目を迎えた並木亮太郎 文子夫婦(佐野周二 原節子)すでに倦怠期を迎えた夫婦。日曜の朝から重苦しい雰囲気です。確かに、今のように娯楽の多い時代でもないし、日本は復興途上ですから、この雰囲気分からないではありません。とはいえ、この若夫婦 郊外の一戸建てに住んでいるのですから、中流家庭ではあるでしょう。そんな日曜日、お隣に、彼らよりも若い今里夫婦(小林桂樹 根岸明美)が引っ越してきます。さらに、新婚旅行で夫と口喧嘩して戻ってきた姪のあや子(香川京子)も訪ねてきます。香川京子の新妻ぶりが、実にかわいらしい。ここから、夫婦の周りに、色々な問題が起きてきます。
姪の怒り 御近所付き合い ついには、夫の勤め先での人員整理 まさに、生活の根幹に関わる問題です。元々胃の悪い夫は、田舎に戻ることを決意します。ここで異を唱えたのが、それまで夫の言うことには、最大限従ってきた妻。意見の相違から、別居話にまで、進んでいきます。そして▪▪▪
現代だったら、さのみ珍しい話ではないでしょう。ただ、映画の中で、佐野周二演じる亮太郎は、盛んに世間体を気にしてますから、その時代の概念からすれば、この夫婦間の亀裂、かなり深刻です。並木夫婦は、出直しを決めたようですが、さて、現代なら、この映画、どういうラストになるのでしょうか?