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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

ウーン重たい!「風間杜夫 セールスマンの死」

2018-11-21 10:33:19 | 日記
KAAT 神奈川芸術劇場で上演された「セールスマンの死」です。風間杜夫の主演。
舞台冒頭 くたびれ果てた姿で、舞台奥から登場する風間。先日の「生きる」でも、鹿賀丈史が 死を真近にした課長演じてましたが、若い頃から観てきたスターが こういう役を演じるのを観ると、改めて自分の年齢を感じてしまいます。

お話は、もう有名ですよね。
主人公は、ウィリーというセールスマン。60歳を超え、顧客はいなくなり、売り上げは全く上がらない。
ハイスクール時代 皆の憧れた的だった 長男のビフ(山内佳哉) 30歳過ぎても、何度も転職を繰り返している。
次男のハッピー(菅原永二)は それなりにやっているようだが、相変わらず 女の尻ばかり追いかけている 気ままな生活。
ウィリーには、家の支払い 家電の支払い 色々なものがのしかかっている。
「自殺」を考えたこともある。
妻のリンダ(片平なぎさ)は、そんな夫を必死に支えている。が、ウィリーの妻に対する態度は冷たい。

ある日 久々に家族4人が集まった。
が、それは、ウィリー最後の日の始まりでもあったのです。

1950年代に書かれたアーサー•ミラーの作品。が、今でも 全く古ぼけていないところは 凄い。
老いを迎えた父親 自立出来ない息子 彼らを取り巻く仕事の環境 そして一家の人間関係•••
いや、重いです。自分の状況とダブる部分もありますしね。
ラスト 妻の慨嘆を どう捉えるか。それは、観る人の年代によって違うでしょうね。