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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

松本白鸚「ラ•マンチャの男」パート2

2022-02-26 09:57:03 | 日記

昨日の続きです。

14日夜の部。

再開された「ラ•マンチャ」を最前列で観る機会に恵まれました。

この舞台、客席に向かって、階段が設えてあります。

私の目の前を松たか子さん演じるアルドンザが上り下りしてくる。

薄汚れた顔をしたアルドンザ。

それがラストには、気高ささえ感じさせるドルシネアに変貌する。

ただただ見惚れてしまいました。

死の床に着いたセルバンテスを訪ねて、アルドンザがやって来る。

が、セルバンテスは、何も覚えていない。

彼によって、全てを変えられてしまったアルドンザが

思わず絶叫する。

「思い出さなきゃいけないよ!」

このセリフで、私の涙腺は崩壊してしまいました。

白鸚丈は、初日とは見違えるような力強さに

溢れていらっしゃった。

しみじみ思います。

千秋楽が観たかった。

そして、荒唐無稽の考えと百も承知で言うのですが

このまま、ずっと「ラ•マンチャ」の灯を点し続けるために

松たか子さんがドン•キホーテを演じてくれないかなとも

思ってしまいました。

昨年、コロナで休演を余儀なくされた「ミス•サイゴン」が

今年再演されます。

「ラ•マンチャ」が再演される日を信じて待ちたいと思います。