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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

ナショナルシアターライブ「ヘッダ・ガーブレル」

2017-12-09 10:57:53 | 日記
「ナショナルシアターライブ」より「ヘッダ・ガーブレル」です。イプセンの作品。途中休憩入れて 約3時間でした。日本でも、何度も上演されている名作。でも、私 イプセン作品は「人形の家」くらいしか観たことありません。今回は、本場の作品 しかも、主演を務める女優さんが ローレンス・オリヴィエ賞を獲った方という事で、観に行くことにしました。
幕開きは、新婚旅行から帰ってきたテスマンとヘッダ。ヘッダは将軍の娘。美人だが、気位が高い。夫を見下している様子が、ありありとわかる。テスマンは、実直な男。間もなく教授に昇進できるはずで、その希望にあふれている。「教授」になれば、給料も上がる。名誉もついてくる。ヘッダにふさわしい夫になれるのだと信じている。
物語は、2人の新居で進んでいきます。が、そこは、まだ新婚旅行から帰ってきたばかりということもあり、何もない空虚な部屋。それが、2人の行く末を暗示しているのでしょうか。帰ってきた途端 訪ねてきた夫の叔母に悪態をつき、使用人に「クビ」宣告するなど、やりたい放題のヘッダ。夫は 力なく諫めるだけ。なぜかイラついているヘッダ。
学校時代の下級生・エルヴステード夫人が現れる。彼女は、年上の実力者と結婚したのですが、今では家庭を捨て、子供たちの家庭教師だったレーヴボルグと一緒に暮らしている。レーヴボルグは、天才的な能力の持ち主なのですが、酒で身を持ち崩していました。夫人は、彼の再起の手伝いをしている。
さらに、ブラック判事が登場。彼は、テスマンが「教授」になるためのカギを握る人物。そして、レーヴボルグもブラックも、過去のヘッダとなにやら関係があった様子。役者が揃ったところで、物語は進んでいきます。
イプセン作品だから、初演は19世紀。それが、今でも上演され続けているのだから、名作に間違いはない。実際、人間関係の緊密感はすごいし、役者も迫力がある。ただ、今回は、現代に翻案しているため、この種の劇に慣れていない私としては、戸惑う部分もありました。


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