小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

被災地の妊婦さんや赤ちゃんたちにも

2011-04-18 | つぶやき

 テレビでは、被災地の高齢者やハンディキャップをもった方の現状はたびたび報道されているようだけど、妊婦さんや赤ちゃん、また電力を必要とするNICU(新生児集中治療室)などの現状はあまり報道されていないような気がする。

 『がんばれ!! 小さき生命たちよ―村田修一選手と閏哉くんとの41ヵ月』の制作に関わらせてもらった関係で、神奈川県こども医療センターの豊島勝昭先生から、被災地の産科・小児科の先生たちの情報は届けられるのだけど、一般には情報が少ないように思う。

 今回の震災は、広域でしかも沿岸部が壊滅的な被害を受けたうえ、原発震災も予断を許さぬ状況のため、どうしても被害の大きさが目につきやすい現状が伝えられがちだけど、妊婦さんや赤ちゃん、それからそういった医療に携わっている先生方、看護師さんたちも大変な状況だ。

 豊島先生がたびたび書き込んでいるブログから、それを伺い知ることができます。

 宮城県女川の避難所では、いまだに1日2食で、朝はパン、夕食はすかいらーくから1カ月間だけおかずを提供してもらえるらしい。
 ご飯は1食分を自衛隊が炊飯し,食材は自衛隊の冷蔵車・冷凍車 (それぞれ2トン車) に頼っているが、小学校を避難所にしているところでは、始業式以降、日中調理場は使えなくなるため、今後は調理場の確保も重要な課題だという。

 現在、制作中の冊子では、ある企業からの出向社員が制作スタッフに向かって、「避難所では栄養が偏るから、それをなくすような啓蒙記事を書くのはどうか」と言ったけれど、おにぎり1個とか、パンだけしか支給されないような現場で、だれに向かって「偏らずに栄養を取りましょう」なんていうつもりなのかと、その想像力のなさ加減に私は愕然としてしまった。

 豊島先生からの言葉とともに、サイトを記しておきます。
「まだ、震災地の支援は終了していない、この状況を早く改善してあげることはできないのだろうかと考えてしまいます。
 震災地で継続的に子ども達や御家族を支えようとしている宮城の松田先生の『常に寄り添いながら先を見通し、本当に必要な支援を考える力が必要な今!』という言葉は私達皆で、継続して共有すべきメッセージだと感じました。
http://blogs.yahoo.co.jp:80/nicu_sp25/9087137.html 」

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ボランティア

2011-04-18 | つぶやき

 昨夜、兄が友人知人宛に一斉に送ったメールが、私にも送られてきた。内容は被災地の片付けボランティアのメンバーを募るもの。

 原発事故のあと、兄からは放射線測定関係の会社に勤める友人からの注意喚起のメールや、各地の放射線量を視覚的に表現しているサイト情報、全国各地の放射線量を地図上で発表しているサイト情報などがメールで送られてきた。

 兄の長男は今年、中学校に入学。下の子はまだ1歳6カ月なので、すぐに子ども達に与える水を心配していた。放射線物質が放出されれば、農作物だけでなく、水にも被害が及ぶことが分かっていたからだ。

             
             私の可愛い2番目の甥っ子

 農作物は放射性物質の飛散が及ばない地域のものを選ぶことができるが、蛇口からジャーと出てくる水はどうしようもない。
 震災後、首都圏では買い溜めでペットボトルの水がみるみる品薄になり始めたので、彼はすぐに関東より西の地域の販売店に注文を入れていた。

 いい加減な2人の妹に比べ、兄はとても堅実なタイプである。妹達にも速やかに原発事故への警告を発してくれたのだった。

 いつも仕事が忙しくてヒイヒイ言っており、少し休暇が取れると息子や仲間と、カヌーやラフティング、キャンプや釣りに出かけることに専念する兄が、今年のゴールデンウィークにはボランティアに行く計画を立てているのだそうだ。

 自分の活動可能な条件に合いそうな、災害ボランティアを募集している現地のボランティアセンターを探したので、そこへ行くことにしたらしい。
 当然、往復交通、食事、装備など自分持ち。宿泊はボランティアセンターそばの公園でテント泊を予定。

 私たちきょうだいは3人とも、天幕生活にはなじんでいるので、道具もあるし、その点、心配はない。

「ただし、ここのところ土日の参加者が激増しているとのこと。ゴールデンウイークも県外参加者を受け入れる予定とのことですが、現在、土日の作業で午前中の作業にあぶれる場合があり、その場合は整理券を配り、午後に作業に入ることになるそうです」と書いていあった。

 被災地の要望の取りまとめや、手配が間に合っていないような感じだそうだ。仕切る側のマンパワーが不足しているのね。

 ゴールデンウイークは全国からボランティアが殺到することが予想されるので、もしかすると直前になって、このボランティアセンターも募集を中断することも考えられるし、また行ってみて十分活動に参加できないこともあるかもしれないので、兄のメールは「その点も承知おき下さい」と結ばれていた。

 兄は確か、ユニセフかどこかの、親がいない海外の恵まれない子どもにお金だけ支援する里親になっていたことがあったなあ。欲の深い妹2人とは違い、情の深い人なのであった。 

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