小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

ペット動物のための防災こころえ

2011-04-26 | 犬&猫との暮らし

 市役所に、狂犬病予防接種済み届けを提出しに行った。例年のように登録代金を支払い、接種済みの鑑札やウンチ袋などをもらって帰って来た。

 ひとつだけ昨年にはなかったチラシが折りたたまれて入っていた。「ペットのための防災」というタイトルで、被災時を想定した心得が書いてある。きっと東日本大震災を受けて、予防接種時期(4月)に合わせて急遽作ったのでしょう。

 以下は、県の獣医師会が推奨している「ペット動物のための防災こころえ」です。

 地震、台風などの災害が発生した場合、あなたの大切なペット動物も被災者となります。災害が原因で大切なペットを手放したり、避難場所でのトラブルを避けるために日頃から次のことに心がけておきましょう!

□普段から最低限のしつけはしておきましょう。
 (避難場所で無駄吠えや咬傷事故などのトラブルが起こらないように
  犬ならば「おすわり」「まて」「静かに」など)

□首輪に鑑札・名札をつけておきましょう。
 (ペットと離ればなれになっても個体識別ですぐに見つかるように)

□マイクロチップは、首輪を外して逃げてしまった時などに役立ちます。
 首輪・引き綱(リード)を嫌がらずに付ける習慣を付けさせておきましょう。
 (一緒に避難するときに、嫌がらず速やかに連れて行けるように)

□おり(ケージ)やキャリーバックを用意しておきましょう。
 速やかにつれて逃げやすいように、入ることを慣れさせておきましょう。

□写真や記録(健康や病気の記録など)を用意しておきましょう。
 (避難先での病気に対処できるように)

□緊急時の餌(保存の利くもの)や飲み物、薬などを用意しておきましょう。
 (必要な物資が手に入らない場合を考えて)

□災害発生時のペット動物の取り扱いについて
 ご近所とコミュニケーションをとっておきましょう。

 でもね、原発事故が起これば、いくらこれらのことを日頃からきちんとやっていても、一緒に避難さえさせてもらえず、置き去りにされてしまうのだもの、やるせないよ。
 飼育者の同意の上、衰弱した家畜のみ
刹処分にするというけれど、衰弱していない動物は飢餓を味わい続けるということなのかしら。衰弱したころを見計らって、また処分しに行くつもりなのかしら。原発事故のツケはとてつもなく大きい。

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情報の一本化?!

2011-04-26 | つぶやき

 先週土曜日、被災地の漁師さんたちを支援するプロジェクトを立ち上げた漁師グループのイベントに参加した。
 「津波に流された船外機さえあれば漁に出られる」「船の修理にFRPが欲しい」などという被災地の漁師さんの声に応えて、ほかの地域の漁師仲間から漁具を集めて、実際に被災地に届けたときの報告映像も上映された。

 内房で操業している漁師さんたちも、客足が途絶えている実情を嘆いていた。

 イベントに参加
していた、料理教室を主宰しているという女性が言った。
「生徒のOLちゃんたちは『放射能汚染が怖いから魚は食べられない』などと言っている。『大丈夫だ』と説明しても、『風評被害が広がっていて、何が正しいか分からないから怖い』と言う。とにかく政府は正しい情報、正確な情報を流して欲しい」と。

 その料理教室の先生は、「大丈夫だ」という彼女としての「正しい情報」を伝えている。でも、彼女の言うところの生徒の「OLちゃん」に信じてもらえない。(「OLちゃん」と、OLたちを小馬鹿にしたような、彼女の上から目線も問題なのかもしれないけど)
 枝野さんは「安全です。ただちに健康に被害はない」と言った。枝野さんにしたら、それがその時点で「正しい」と思っているから、そう発言しているわけだが、いくら枝野さんが「安全です」と言っても「OLちゃん」たちは信じていない。 

 そのとき、ふと思った。じゃあ「正しい情報」「正確な情報」って何だろう、と。それから、私は自問し続けていた。

 昨日になって、東電と保安院、原子力安全委員会が会見の一本化するという発表があった。情報が錯綜して分かりにくいからというのが理由のようだが、こうして一本化された情報であれば、消費者は迷わずに済むから「正しい情報」と言えるのだろうか。

 果たして、料理教室の先生も生徒さんたちも、一本化された情報なら安心できるだろうか。それを「正しい」「正確だ」と信じられるのだろうか。

 官庁と事業者が口裏を揃えて同じことを発表することのほうが、怖くないだろうか。今までの対応を見れば分かるように、政府も保安院も隠しだてばかりしてきたじゃないですか。事前に内容を擦り合わせたり、情報を隠ぺいし、操作する可能性があると心配するほうが自然な気がする。

 説明が食い違っていれば、良心のある真摯なジャーナリストたちがそれを指摘し、不備が明らかになったり、事実が掘り起こされたりするのではないだろうか。

 「大本営のみの発表が正しい」とされる恐ろしさを、日本人は体験してきたのではなかったか。

 震災後、市原市の石油コンビナートが爆発炎上した直後に、「雨天が予想されているが、有害物質を含んだ雨が降る可能性があるから気をつけたほうがいい」というチェーンメールが回って来た。

 すぐさま「デマである」というメールも飛び交ったが、私は炎上したタンクの内容物によっては「ありうるな」と思った。
 今は問題にされなくなったが、一時期、酸性雨が問題になっていたし、飛散した花粉に中国の工場が吐き出す粉塵を伴った黄砂が混じると、私の花粉症の症状はひどくなる。大気が運ぶ物、大気に混じる物が気になるのは、花粉症のせいかなあ。

 その後、コスモ石油では「タンクに貯蔵されていたのは『LPガス』であり、燃焼により発生した大気が人体へ及ぼす影響は非常に少ないと思われる」と発表した。

 コスモ石油の件は「デマだ」と言われたけれど、福島原発からは白煙が上がっていたし、もし雨が降ったら、犬たちを散歩に出すのはやめようと私は思っていた。無防備の犬たちの被毛に何かよからぬものが付着するのはイヤだなと思った。

 不安なら自分で一生懸命調べる、選ぶ力を養うという作業をないがしろにしてはいけないし、選んだ自分の責任をもつという姿勢も大切だと思うのだ。

 今、自分で選ぶという力量が問われているんだなと思う。
 危機管理は人がしてくれるわけではない。安全・安心は人任せにせず、迷いながらも自らが考え、自らの責任で選び取っていくしかないのではないか。
 こうした混乱のときには「正しい情報をくれ」ではなく、自らの生活を守るために、自らが「情報」を選び取っていく意志が求めらているのではないかと思う。

 私は「官庁と事業者の情報の一般化」を少なからず(いや、かなり)危惧しています。

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