先週「開院したばかりの動物病院のバーター広告を掲載するために、話を聞きに行くのだけど、一緒に行ってみる?」と担当記者からお誘いがあった。和光の病院より近いし、のぞいておいてもいいかなと思い、同僚記者のような顔をして付いて行った。
その動物病院、「さかい動物病院」の院長は、数々の著書を持つちょっと名の知れた獣医師が院長を務める、横浜市内の動物病院に勤務していた40代の若い先生だった。何のクセもない、至って穏やかそうな先生だった。
受付のカウンターの左右にリード掛けが設置されていて、印象に残った。書類に記入したり、お金を払う際、ここにリードやカバンを掛けておけば手があく。気が利いているなと思った。
大切にしていることは「丁寧な診察と分かりやすい説明です」と少しはにかんだように話し、感じがよかった。
しかし「一度診察してもらい、動物の扱い方を見ないことには、安易に判断できない」と思う。意地が悪いようだけど、信頼できる先生に出会うために今まで何軒もの動物病院に足を運んできた経験から、そう思ってしまうのだ。
もう笹塚の病院を頼りにしているのだから、獣医さん探しからは下りたのだけど、万が一緊急に駆けつけなくてはならないときに、笹塚病院への距離的な不安は拭えなかったので、やはり近くに心安らかに通える獣医さんがあれば安心だと思っていた。
駐車場も病院の向かいに2台分用意されているし、ちょうど狂犬病の予防接種時期なので、思い切って2頭を連れて行ってみた。
すいていたこともあったが、先生はとても丁寧に診てくれ、まったく威圧的なところがなく、話もよく聞いてくれた。
ブナにベロベロ顔を舐められていたけど、舐められながら「よしよし」とブナをさすったりしていた。ここで開業してから大型犬が来たのは初めてだそうだ。
正直に今までの経緯を話すと「そのときどきで飼い主さんが負担のない受診の仕方を選べばよいと思う」と言ってくれ、クリの抗てんかん薬も処方できますよと言ってくれた。
さかい動物病院では休診日でも事前に連絡があればできるだけ対応するし、通い慣れた子なら往診もしてくれるという。先生一人、看護師さん一人なので、笹塚病院のような対応の仕方はできないだろうけど(全身麻酔をかけずに歯石を取ったり、レントゲンを撮るには人手が必要だからね)、笹塚の病院もこちらの病院も頼りにできるんだと思ったら、心強くて、気が抜けるくらい安心してしまった。よかった。
福島原発事故の報道では、びっくりするようなことが平然と告げられていく。
どうしたら、水深5メートルの高濃度汚染水の水深を20センチに見間違うことができるんだろう?
普通に、何もなかったように誤認を発表してる保安院の人って、すっごいなあ~。
今になって(予想してたけど)1~3号機の核燃料が「溶融していると思われる」なんてシラ~ッと言えちゃう神経って、すっごいなあ~。