小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

家畜は刹処分へ

2011-04-24 | つぶやき

 福島原発事故で立ち入り禁止にされた警戒区域内の家畜の多くが餓死しているが、まだ生きている家畜たちもエサも水も与えられず、ほとんどが衰弱している。福島県では畜産家さん、酪農家さんたちの同意を得て、衰弱した家畜の殺処分を進めるという。

 置き去られ、放たれたままのペットたちはどうなるのだろう。

 原発事故が発生してからの状況は、政府もそれから頻繁にテレビで解説していた放射線や原子力の御用学者も、NHKなどテレビで毎回解説していた担当記者も分かっていただろう。

 「ただちに」健康には被害がない状態だったのなら、なぜ放射性ヨウ素の半減期を狙って、住民に貴重品や必要な家財道具を取りに行かせるあげる措置を取ってあげたり、何とか家畜やペットを連れ出す手はずを考えてあげなかったのだろう。十分、時間はあったと思われる。十分可能だったのではないかと思う。

 福島県知事も「東電に騙された」なんて、住民と一緒になって怒っている場合ではなく、地域の畜産業・酪農業を守る立場なのだから、自分の「首」と引き換えにでも、もっと強引に、積極的に手立てを講じなければいけなかったんじゃないのか。

 政府も東電も、お上は自分たちの責任や賠償問題を最小限に留めることにやっきで、まわりくどい言い方で説明を繰り返してきたし、御用学者も記者、キャスターも口を揃えて、政府の発表をそのまま伝えてきた。心が痛まなかったのか。

 東日本大震災が発生してからもう1カ月半も経っているのに、避難所では未だに不十分な食事しか提供されていない所があるようだ。避難所で食事を作る人手も足りず、食材を活用できないケースもあるという。

 避難所から外に買い出しに行ける人はいいが、高齢者や障害を持った人たち、車がない人達は自ら食料を手に入れるために出かけることはできない。

 日本赤十字にはあんなにたくさんの義援金が集まっているのに、なぜまだそんな状況に置かれている人が多いのか。 確かに被害が広域だったし、行政が十分に機能できない地域もあるだろう。だったら、なぜ政府が人を派遣して、そういう所をフォローしようとしないのか。

 仕訳を声高に叫んで仕切っていたかの女史など、率先して現地に出かけ、義援金を仕訳て、滞っている分野にどんどん手を入れればいいじゃないかと思う。

 被災しながらさらに痛めつけられ、家畜やペットは見殺しにされ、はっきり危ないことは危ないと告げられず翻弄され続ける人たちを、どう救済するつもりなのか。

 今の内閣には辞めてもらいたいが、だからといって、今、政権交代でごたごたしている場合じゃない。代わりにやってもらいたい党も人物もいない。ほとんどの国民がそう思っていると思う。
 
 憤懣やるかたない。

コメント (2)
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