十勝の活性化を考える会

     
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人間の運と不運

2021-03-03 05:00:00 | 投稿

 

私の高校時代のクラス(50名)には、ガンで亡くなった人、パーキンソン病で車イス生活を余儀なくされている人、自分を含めて脳出血を罹患した2人、事故で亡くなった人、自殺した人、病気で苦しんでいる人など多数いる。70歳になるから当然といえば当然だが、人生100年時代と言われるので、それを考慮するとまだ少し早いような気がする。

このように人間には と不運が付きまとっているが、不運であっても諦めないことが大切である。元森喜朗東京オリンピック・パラリンピック会長は、自分の女性蔑視発言のことを、人生83年間にして最大の汚点だったと言っていた。誰がリークしたか分からないが、身から出た錆とは言うものの不運であったことは事実である。

もし、新型コロナ禍で東京オリンピックが延期されず予定どおり開催されていれば、汚点はなかったはずである。いま世界中が新型コロナ禍に陥っているが、これは不運でもなく、人間が温室効果ガスなどで作り出したもので自業自得であると思う。

 

「自分は不幸だ、不運だ」と嘆く人が多いと思われるが、嘆いても誰も助けてはくれないので、自分の力で人生は切り開いていかなければならないと思っている。この不運のことであるが、先日の東日本大震災の余震でと思われる地震で、交差点の信号機が消えて交通事故にあった人がいる。車は逃げてしまったが、幸い死亡事故にはならなかったようだが、車に引かれた人は不運であり、車で引いた人も地震が無ければと思って運がなかったかも知れない。

 

ところで東日本大震災の時、息子はモノレールに乗っていて羽田空港の直前に地震に遭遇したそうで、一歩間違えばモノレールが脱線転覆していたかもしれないので、息子は運が良かったかも知れない。その地震の時私は十勝にいたが、初期微動が長く、揺れが大きかったので大きな地震だと感じた。

今までに一番大きく感じた地震は、1968年(昭和43)、青森県東方沖を震源とするマグニチュード7.9の地震で、「十勝沖地震」と呼ばれる。 北海道、青森県、岩手県で震度5の揺れを観測し、東北地方や北海道の太平洋側に5m前後の津波が押し寄よせ、52人が死亡している。

地震の時は高校2年生で、二階の木造校舎にいたが二階から飛び降りようと思ったぐらいの大きな地震で、グランドが波打っていたのを思い出す。当日の午後7時前にも、ゴーという気味の悪い音と共に大きな余震があった。必死で電信柱にしがみついたが、その後、一カ月余り余震が続いたが、地震の音を聞いたのは初めてで、「地震、雷、火事、親父」と言われるように、地震は本当に恐ろしい。

このところ地震が多いように感じるが、十勝沖では地震エネルギーが蓄積されているので、遠くない時期に大きな地震が起きる可能性が大きいらしい。帯広市の海抜は約50mなので心配していないが、十勝は海に面している部分が約100キロあるので津波が心配である。この津波のことだが、海の中では地震波はジェット機並みのスピードで伝わるそうで、現に日本の裏側にあるチリ地震津波が日本に押し寄せたのは22時間後で、日本でも139名の死者が出ている。

また、北海道胆振東部地震が、2018年平成30年)9月6日37分に発生したが、最大震度は厚真町(あつまちょう)で震度7であった。この時、北海道全域が「ブラックアウト」になり、電気の有難さを体験した。隣に住む友人は、近くのコンビニへ牛乳を買いに行ったが、女性店員がオッパイかいと言ったら、買い物客が腹を抱えて笑ったそうである。これぞブラックユーモアでなく本当のユーモアである。

「十勝の活性化を考える会」会長

注) チリ地震津波

1960年5月23日午前4時すぎ(日本時間),チリ南部でマグニチュード9.5という観測祇条最大の超巨大地震が発生しました.

これによって生じた大きな津波は平均時速750kmという高速で太平洋を横断し,22時間半後の午前3時ごろに太平洋の真向かいにある日本列島の沿岸に達しました。

 日本はチリからみて地球の真裏近くにあり津波が収れんしてくる場所にあたるので,太平洋沿岸の他の地域に比べ津波が高くなりました.津波到達の標高は三陸海岸で8mを越え,全国で死者139,住家の流失・全壊2,830棟,半壊2,183棟,浸水37,195棟などの大きな被害が生じました(図1 1960年チリ地震津波の高さと被害).被害の発生は北海道から沖縄に至る太平洋岸のほぼ全域に及びました.

(出典:独立行政法人・防災科学技術研究所ホームページより抜粋)

 

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