以下は、九州に所在するO大学の入試演技の台本である。入試は、10分間の自由演技のみの合否判定で、試験官には東京芸術大学の教授だった人もいたらしい。この台本で、何かの十勝の活性化につながればと思って掲載する。
『生まれ故郷、北海道を飛び出し、初めて九州の地に、足を踏み入れた。
大分市は、俺が住んでる帯広の姉妹都市。だからだろうか?柔らかく俺を包んでくれた。
初めの一歩、今の自分には、単なる一歩かも知れない。だが将来、俺は胸を張って、こう言うだろう。「あの時の一歩は、未来を切り開く大切な一歩だった・・・」と。
北海道の中でも、一番の雄大さを誇る十勝平野。 果てしない大空、広い大地、何ひとつ偽りの無い大自然、そんな中で俺は、18年間、伸び伸びと育った。
俺の高校、もちろん自然に囲まれている。校舎の裏には、広大な草原が広がっている。冬になると、白く輝く白鳥が天使の翼を広げやってくる。
昨年の紅白歌合戦、黒四ダムで「地上の星」を歌った“中島みゆき”は、実は、俺の高校の先輩だ。俺もいつか、地上の星になる。だから俺は、この大分大学で「自分の個性」という名の翼を、力いっぱい羽ばたかせたい。
~~(「翼をください」の歌をうたう)~~
[いま、私の願い事がかなうならば・・・・・]
俺の高校生活、部活のラグビーと生徒会が中心だった。高校生活最後、俺は実行委員長として、学校祭を大いに盛り上げた。フィナーレを飾る花火・・・。仲間と抱き合いながら、感動の涙があふれ出た。
部活のラグビーでは、この言葉の大切さを知った・・・。 「ワンフォアオール、オールフォアワン、一人はみんなのために、みんなは一人のために・・・」。 ゴールライン間近、仲間がつないだボールをトライした時、みんなが喜ぶ姿を見て、熱い想いを感じた・・・。 俺のトライはみんなのトライなんだ・・・。
「人」という字は、人と人とが支えあってできる。今までの俺は、家族や友達、いろんな人に支えられて生きてきた。今度は自分が、誰かの支えになりたい。
ラグビーでは「前へ」を合言葉に、常に前進してきた。過去を懐かしく振り返る暇はない。希望に満ちた未来を目指して、突っ走れ!
~~~(「大空と大地の中で」の歌をうたう)~~~
「生きることが辛いとか、苦しいだとか言う前に、野に育つ花ならば、力の限り生きてやれ!、 凍えた両手に息を吹きかけて、しばれた身体を温めて・・・・、 果てしない大空と広い大地のその中で、いつの日か幸せを自分の腕でつかむよおー。自分の腕でつかむよおー 大分大学、トライ!
「十勝の活性化を考える会」会長