横綱 白鳳が、ひざの故障で5場所連続休場したそうである。横綱 鶴竜も5場所連続20回目の休場をしているので、横綱不在の今場所であった。
『日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は16日、春場所千秋楽翌日の29日に横綱審議委員会の定例会合が開催されることを明らかにした。1月の初場所後は新型コロナウイルスの影響で見送られていた。
昨年11月場所後に行われた前回の定例会合では、白鵬、鶴竜の両横綱に休場が目立つとして「注意」を決議。横審はこれより重い「引退勧告」を決議することができる。今場所は鶴竜が初日から、白鵬は3日目から休場。次回はさらに厳しい意見も予想され、芝田山部長は「何もないことはないでしょう」と述べた。』 (【時事通信社】ニュースより)
この記事を読んで、横綱千代の富士の引退会見を思い出した。3日目の貴闘力戦に敗れて、「体力の限界」と言って角界を去っている。何という美しい引き際だろう。それに比べて外国人力士の引き際は、日本人力士のように美しいものではないような気がする。
日本人力士、あるいは日本人には、“武士道”というものがある。武士道とは、儒教思想等に基づき武士階級の間に発達した責任感や潔さ等、日本独得の倫理観念で、作家 三島由紀夫の割腹自殺にも武士道が背景にあるのだろう。
ところで、仏教の教えのひとつに“諸悪莫作(しょあくまくさ)”というものがある。諸悪莫作とは、道元禅師の教えによれば、「もろもろの悪いことを行ってはならない」から、
修行により、「もろもろの悪いことを行なおうと思っても、行なうことができない」ということになる。なお、横綱鶴竜は3月24日に引退宣言している。鶴竜は昨年、親方になるために日本国籍を取得していて、年寄り「鶴竜」を襲名し後進の指導にあたる予定である
「十勝の活性化を考える会」会長
注)武士道
武士道とは、日本の近世以降の封建社会における武士階級の倫理・道徳規範及び価値基準の根本をなす、体系化された思想一般をさし、広義には日本独自の常識的な考え方をさす。これといった厳密な定義は存在せず、時代は同じでも人により解釈は大きく異なる。一口に武士道と言っても千差万別であり、全く異なる部分が見られる。
武士道は江戸時代、支配階級である武士に文武両道の鍛錬と徹底責任を取るべきことが求められたことに始まる。狭義の武士道は、この「文武両道の鍛錬を欠かさず、自分の命を以って徹底責任をとる」という武士の考え方を示し、広義の武士道は、この考え方を常識とする日本独自の思想を示す。
(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)