5年生が注連縄飾りを作りました。

2017年12月14日 | 学校生活


14日(木),5年生が注連縄(しめなわ)飾りを作りました。
講師を務めていただいたのは富浜公民館長の榎本さん。
作業工程ごとのサンプルを掲示してわかりやすく説明していただきました。
また,実際の作業も工程ごとに区切り,仕上がりを確認しながら行っていただきました。
ただし,飾り付けだけは子どもの自由な発想にまかせることとしました。
おかげさまでどの子も個性的で見事な注連縄飾りができました。


3人一組で縄を藁(わら)で綯(な)いました。
はみ出たわらははさみで切り落として形を整えます。
自分の好みに応じて松の葉や南天を飾り付けました。
世界に一つしかない作品ができあがりました。

※おまけ
榎本さんはわかりやすくていねいな説明してくれただけではありません。
加工された状態で部品もそろえていただき,ほとんど「キット」状態でした。
これでは作ることの苦労もあまり感じることも無く,作り上げた達成感も薄くなってしまうのではないかと思いました。
ところが,作業を始めてみるとすぐに「キット」にした理由がわかる場面にでくわしました。
第一工程の,藁を針金で縛る場面で,針金を捩じるのではなく結ぼうとする子どもがいたのです。
縄を藁で綯うのはうまくいかないだろうと予測はしていましたが,これは全くの想定外でした。
ラジオペンチで増し締めをするのにも何ともおぼつかない手つきです。
さらには,ひもを結べない子もちらほら。
生活の中から針金やひもを使う機会が少なくなった結果,目にする機会も少なくなり,することもほとんど無くなっているのです。
この子たちが素材を加工して部品から作っていたのではおそらく半日はかかる作業となるかもしれません。
また,長時間の作業は手先が器用でない子にとっては苦痛に感じ,「モノづくり」が嫌になることにもなりかねません。
モノを作ることが「楽しい」ことだと感じさせるためには「キット」もいたしかたないのです。
学習のねらいや発達段階を考えて,大人がどこまで準備してやり,子どもたちにどこからやらせるのか。
そのさじ加減が,学校ばかりでなく,家庭でも頭を悩ますむずかしい課題ですよね。