たけなかしんじ氏がバンド(イベント)はプロレス的で面白い、と言う
発言があって、以前にも書いたかもしれないけどそれは自分も常々思っていて。
自分が思うプロレスのイメージや醍醐味は、”イベントを通して色んなスタイルの
試合や選手を楽しめる”って部分だと思っています。
もちろん勝負事なんで”勝ち負け”もかなり大事。でもそれと同等に”試合内容”も
重要な要素かなと思っていますね。
大きなイベントのプロレス興行なんかはね、長くやることになるので、途中
トイレなどに行くことになる。で、その際に”この試合つまらなそうだから
行っちゃおう”とか思っちゃうわけ。”その選手を見たい”場合はその試合を
見るだろうけど、そうでもない場合は”彼の試合は退屈なことも多いしなあ”と
思った時点でトイレ候補になっちゃうんだよね(笑)。
”いい””悪い”ではなくて、単純に”面白い”か”面白くない”か、”退屈する”か”しないか”
ただそれだけ。(ここからしばらく個人的なプロレス選手ネタになります)
例えば獣神サンダーライガー、金本なんかは面白いし、熱い。
猪木はカリスマ性があるからとにかく見ないといけない。
武藤はアタリハズレもあるものの、奇想天外のことをやることもあるし、天才なんで
やっぱり見る。
蝶野は好きな選手ではあるけど、いかんせん試合内容は地味。”そこでその技やるか!”と言う
奇想天外さもない。STFとケンカキック(はじめはヤクザキックと言った)、ブレインバスター
しかないし、一番派手な技がフライングショルダーアタックじゃなあ・・・。
長州はファンだったので見なければいかん。藤波は相手による。木村健吾は圏外。飯塚も
見る価値なし(ひでぇな)、前田は危険なので見る(笑)。越中は別段見なくてもいいかな。
永田も見なくていい。最近では棚橋、オカダ、中邑は見る。中西、天山、小島も大味でなあ。
天龍も好きな選手だけど試合内容的にはあんまりおもしろくはないほうだったよなあ。
鶴田は強すぎて本気を出すと相手が壊れちゃうので、手を抜いているのが面白いので見る(笑)。
佐山タイガーは文句なく、大仁田も全日本のジュニアヘビー時代はいい試合していたと
思うよ。
まあ、きりがないし、興味ない人にはさっぱりわからない内容だろうけど、勝敗も大事なんだけど
何か惹きつけるものがないとやっぱり見る気が失せるよね。
同じようにステージもね、勝敗と言うより、”あのバンドは曲がよかった”とか”演奏がうまかった”
”とにかく楽しかった”とかいろんな方向で楽しませてくれればいいわけで、”退屈だからトイレ行くか”
”タバコ吸いに行くか”って思われたらいくらうまくてもかっこよくてもダメなんだろうなって思う。
で、そのイベントでどれが一番と言うよりは、どのバンドも特色を生かして色んな方向で楽しませて
くれればいいと思う。SMAPじゃないけど、その花を咲かせることだけに一所懸命になればいい
んじゃなかいな。ライガーは猪木になれないわけで。その逆もしかり。
プロレスってのはベルトを賭けたり、勝敗を競っている割に実は真逆の要素も多分にあって、
強いけど人気のない選手もいるし、これが例えば陸上の100メートル走なんかだと文句なく
一番速いタイムを出した人が一躍有名になって、2番の人はあまり注目をあびないんだけど、
プロレスは10番の選手でも人気を出すことができる。
バンドやアーティスト活動も似ているなあと思って。
歌がうまいけどそれほど好かれない場合もあるだろうし、それほどでもないけど人気が出る
場合だってある。