教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

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小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

HSPについて~3~

2018-10-13 | HSP

~音楽に関係ないお話ですのでご興味のない方は飛ばしてね~

 

 

他もたくさんあるが、いったんこの辺で切り上げるとして、
ではこのような特徴をHSPの人たちはどう捉えているのか。

自分も含め、大体に置いては”マイナス”と捉えている人が
多い様だ。

それはそうだろう、全体の2割に属するわけだからね。
世の中は右利き用に作られている製品がほとんどなわけで。
多分、細かいことを気にしすぎない”普通の人”、つまりは
全体の80%の人の方がおそらく現代では生きやすいはずだ。
この競争社会でいちいち人様のことを考えすぎていたらうまく
生きていけないのかも知れない。

自分はずっと”人より劣っている”と思っていた。(今も思っているが)
すでに幼稚園の頃あたりから。
先生がやれと言ったことは出来るには出来るんだけど、
シャイなので(この言葉もHSPにはよく出てくるワードだ)
思い切りやれないと言うか、頭の中ではわかっていても
行動に移せない感じだろうか。

また廻りの園児の考えていることはわかってしまうのだが、
それに合わせなければいけないジレンマ。
子供らしく振る舞わなければ仲間はずれにされてしまう危機感など、
そう言った考えで委縮してしまい、自分の思った通りの行動が
出来ない。
廻りを気にして自己主張と言うものがなかなか出来ない。

空気を読むことに長けてはいるんだけど、しかし、それが悲しいかな、
学業とか仕事などに有効に結びつけるのは難しくて持て余してしまう
ことの方が多いと思う。
勘が良く、人の考えることなどがわかりすぎると生活や生きていく際に
邪魔になるように思えてしまう。逆に少しくらいわからないほうがいいと
思うことも多い。

 

昨今、世界中でとにかく”アクティブ”な人種が良いとされている。
例えば行動的、積極的、チャレンジ精神、クリエイティブ、自由、遊び心、
楽しみ、ワクワク、刺激的、興奮、意識高い系(笑)・・・・などなどの
キーワードが良いとされていて、”あまり無理せず静かに楽しみましょうかね”
なんて言おうものならまるで生産性のない人間のように情けなく思われて
しまう。

なんでも盛り上がらなければダメなんだね、昨今は。
いや良く考えたら昔からそうかな。景気も良くなるしね(笑)。

HSPにとってそれらは面白いには違いないけど、刺激が強すぎると
感じる人が多いのかもしれない。

 


HSPについて~2~

2018-10-13 | HSP

~音楽に関係ないお話ですのでご興味のない方は飛ばしてね~

 

自分のことに当てはめると、例えば以下のような項目は
当てはまるのだが、他に比べるとそれほど強くは感じない。

*小さなことでもすぐに驚いてしまう。
*共感性が強くあり、悲しむ人を見ると同じように悲しくなり、他人が
 怒られていても自分のことにように感じてしまう。
*暴力的な映画やTV番組などが苦手である。

上記は慣れもあるとは思うが、ことさら感じるほどでもない。
逆に特に強く当てはまるのは、

*周りの非常に小さな異変にもいち早く気づく。
*無意識に人の考えていることが頭に入ってきてしまうので
 疲れてしまう。
*大勢の人がいるとそれぞれの人間の細かな情報が伝わるので
 自分のことに集中できない。もしくは居心地が悪い。

この辺は子供のころから強く感じていた部分だ。

 

自分のことになるが、少しずつ説明してみたいと思う。


”大勢の人が集まるところは大概苦手”である。

大勢の人間が集まってワイワイガヤガヤ楽しそうに
目の前のことに夢中になって話をしていても自分は
あまり楽しめない。
全体が気になって仕方がなく、話をしていてもあちこちでの
会話の内容がわかってしまったり、他の席の人たちの話が
かみ合わないなどが起こった際にもすぐに気が付いてしまう。
こっちで話をしながら「ああ、Aさんが言ってることを
Bさんが正しく解釈していない」とかいちいちわかって
しまうのでどうもイライラしてしまうと言うか(笑)。

もちろん聖徳太子ではないのですべてはわからないけど
そういうことが人よりもわかってしまうので、自分中心に
周りを気にせず大声で夢中で話をすることが出来ない。

 

またHSP特有の”良心的な人物”と言うのも自分で言うのも
アレだが確かに当てはまる(笑)。

この特性は嘘ではなく本当にHSPの特徴項目の中にある。

”人が自分のせいで少しでも不快な思いをしているという状況は
一番きつく、自分が犠牲になっている方がまだ気持ちが楽だったりする”
ケースバイケースだが”自己中”があまり心地よく感じない傾向に
ある。自己中でなければ気が済まない人もいるが逆だ。

 


”一人で閉じこもりたくなる”

この部分はおそらく単に疲れやすいからだと思う。
HSPの特徴に”人よりも疲れやすい”と言うキーワードがある。
入ってくる情報量が多いので処理に疲れてしまい、PCの
フリーズに近い状態になるのかもしれない。

HSPの人は人に接するとき、その人の自分に対する期待に答えたり
その人が望んでいるようにふるまう傾向にあるらしく、また、
”普通の人”よりは、人と接するときに誠心誠意、細心の注意を
払って気を使って接してしまう傾向が強いのでとにかく”人と会う”
と言う行為が精神的に非常に負担になる。

体力的にそれほど疲れていなくとも精神的には負担になる
場合もままある。
もちろん人嫌いでもなんでもなく、親しい人と会うのは
とても楽しい行為だし、基本的に人と接する、話をするのは
好きな方なので”イヤ”と言うわけではない。
”普通の人”よりエネルギーを使ってしまい消耗する頻度が
高いというだけだ。

なので、こんな仕事をしているくせに忙しいのは大歓迎だが、
”まったく誰ともアポを取らない無責任な一日”が自分には
重要なのだ。どんな親しい人でも”会う”と言うことは
責任が発生してしまうと考える。
約束をしておいてちょっとおなかが痛くなったからキャンセルね
とはとても言えない。

 


”なんでも自分のせい”と考えがちである。

これは例えばあるお店に適当に入ったとして、そこが
たまたま居心地が悪かった場合でも、全部自分のせい
なんじゃないかって変に気に病むところがある。

普通の考えは”なんだよ、この店、出ようか”って
考えるところを、”自分のせいでは?”などと思ってしまう。

 


HSPについて~1~

2018-10-13 | HSP

~音楽に関係ないお話ですのでご興味のない方は飛ばしてね~

 

昨今

HSP(Highly sensitive person)

と言う症状が少なからず注目されている。
直訳すると、”非常に敏感な性質”とでも言おうか。

1996年にエレイン・N・アーロン博士が考案したものである。
全人口の15~20%ほどがこの性質を持つと言われているので
特殊な病気と言うわけでもないようである。


特徴(割愛しています)を上げると、

*五感に非常に敏感で、刺激に対して過敏に反応、
 もしくは感じてしまう。

*周りの非常に小さな異変にもいち早く気づく。

*無意識に人の考えていることが頭に入ってきてしまうので
 疲れてしまう。

*大勢の人がいるとそれぞれの人間の細かな情報が伝わるので
 自分のことに集中できない。もしくは居心地が悪い。

*自分のことより人を優先させる傾向にある。

*大きな音、眩しい光・蛍光灯、強い匂いのような刺激に対して敏感。

*小さなことでもすぐに驚いてしまう。

*共感性が強くあり、悲しむ人を見ると同じように悲しくなり、他人が
 怒られていても自分のことにように感じてしまう。

*暴力的な映画やTV番組などが苦手である。

*痛みに敏感。

*想像力、空想力が高い。

*マルチタスクが苦手。

*急な変化、また生活に関しても変化が苦手。

*キャパオーバーになると一人で暗い部屋や刺激が和らげる場所に
 閉じこもりたくなる。

*子供のころ、他人からは自分のことを繊細、あるいは内気などと
 思われていた。

*パーティーは週に1回以下で十分(笑)。

*良心的な人物である(笑)。

...etc。


大体はこういった傾向がある人のことを言うようです。

人間だから誰でも上記のような傾向はあると思うが、相対的に
どれほど強く当てはまるか・・・と言ったところだろう。
上記の特性を「あまり気にしたことはないなあ」とか、
ほとんどあまりピンと来なかった人は特別にHSPの特性を
持ってはいない、8割強の人間と言うことだろう。

もちろん同じHSPの特性を持つ人の中でも、あまり当てはまらない項目と
強く当てはまる項目があるようだ。


このように特別、”敏感”な感性を持つ人類がなぜいるのか。

大昔、人類が野生に近い状態で暮らしていたころ、
周りに潜む肉食獣などの気配をいち早く察知することが
出来、仲間に知らせる役割を担った人間が必要なため、
そのような能力が人より少しだけ発達した人が15~20%ほど
居た方が生存に有利だったからではないかと言われている。

日本的に言うと巫女などのように人々を周りから見て
導くような職業の場合も多かったのではないかとも言われる。

 

さて、果たして私はめでたく、いや、残念ことに(かな?)
15~20%の部類に入ることがわかりました。