ここ最近、話題に上っている「T☆ROCKS版よいこのあゆみ」ですが、先日セッションホストリーダーの
Mako-sanに「話題性100%ですよ、問題はどこまでTOSHIさんが本気でぶった切るかですね」とサラっと
言われて、ふと考え込んでしまった。
そうなんだよね、そこ!そこ、難しいなあとはうすうす感じてはいたんですよ。
ズバっと言われて改めて気が付いた。ありがとうございます。
「本気でぶった切って」、離れて行っちゃう危険性もあるからね。信頼度によって変わってくると思いますよって
言われたんだけど、確かにそうだよね。かと言って甘やかしてばっかりもためにならないだろうし・・・。
そのバンドやアーティストを見て、それなりのレベルに合った基準でアドバイスをしようかと漠然と思っていたのだけど、
その基準ってのも難しいわな。厳格に決めちゃうと、例えばテクニック的なことを言うと1~2点をウロウロする人もいれば
高得点になる人もいる。それこそ何倍も差が出ちゃうだろうね。いくらまだ始めたばかりの人でも1点とか付けられたら
イヤでしょう?まあ多分だけど、滅多に1点は付けないと思うけどね。
そこで、これもMako-sanからアドバイスもらったんだけど、甘口、普通、辛口、と希望する側に選んでもらって
それなりに評価すると。これだと一定の基準はなくても大丈夫だし、クライアントがレベルを希望してくれるので
こっちもやりやすい。
個人的にはね、1984年頃から都内のライブハウスに出るようになって、この仕事をやる直前まで精力的に
出てた。なので経験だけは相当積んでるな(苦笑)。(その前の事情は知らないけど)
今と違って、昔は厳しかった・・・って本当はあんまり言いたくないんで、実際あんまり言わないんけど、
でもやっぱりね、本音を言うと、今のバンドさんやアーティストさんはあの頃に比べると大甘だとは思うよ。
様々な基準が物凄く下がってる。(昔の)平日の昼の部から初めて、やっと夜にやれるようになって、その後やっと
週末に出れるようになる・・・って状況だけでも今より厳しいだろうことは想像がつくと思うけど、やっぱり
今みたいに簡単にはチヤホヤされない土壌はあったな。
うまくて当たり前、スター性やオーラ、個性も抜きんでてないとダメだし、お客さんもついてないと怒られたしね。
「ヘタでも楽しいからいいんです」なんて言おうものならぶっ飛ばされてた気がする(苦笑
でもね、さっきも言った通り、もう時代も違うわけだよ。音楽は苦しくない方がいいに決まってる。
楽しく活動出来た方がいい。だからあくまで希望する人たちだけその人たちに合った評価をしようと思うんだ。
正直に言っちゃうと、T☆ROCKSに出ている人たちで、俺の理想から言えば、ほとんどの人たちは「総合」で
平均は3~4点くらいかな。あくまで「総合」ね。テクニックはね、これはもう10点の人も1点の人もいるし、
基礎からきちんとやれーって思う人もいる。でもそれよりも「客観的に自分たちを見れているか」とか
「ステージに上がる特別性、スター性」とか「見ている人たちを楽しませる」「お客さん目線でわかりやすい
ステージを心がける」などの部分がてんでダメ。
昔はここを強化しないバンドは誰にも相手にされなかったから結構考えてやったもんだけどな。
今は自分たちが楽しければいいとか、自分たちのやりたいようにやる・・・バンドが多くてね。
たった35分のステージでも飽きちゃうんだもん。
ま、それに気づくとね、だんだんと良くなって行くからね。少しずつ良くなっていけばいいんだよね。
そのために「よいこのあゆみ」がある!
ニテレンはね、手前みそだけど、パフォーマンスは8~9点くらい付けちゃう(笑)。なかなかあそこまでは
出来ないだろ!ボーカルは音程4、声量5、声質3、表現力4、って低いよな。がんばらないと!
ベースはニテレンって言う特殊なバンド形態なんで全部5点くらいだね。可もなく不可もなく。
バンド全体は、やはりMC、キャラクター、パフォーマンスは高得点行くね。ここまでのは最近はなかなか
いないよ、本当。演奏は個人個人はいいんだろうけど、まとまり感がイマイチだ。まだ大分勢いでごまかしてる。
雑だし、コーラスもまだまだ。ギター二人はテクニックはあるけど確実性がない。ドラムはいい点行きそう。
Keyも普通だけど、コーラスはいいね。
でも俺が思うに、このくらいが最低ラインだと思うんだよな・・・。
そうだ、でも昔よりも厳しくなったこともあるな。
「楽曲」。昔はこれくらいで「いい曲」って言われたかもしれないけど、今はレベルも上がっているので、
この程度じゃダメだってのもある気がするな。もちろん名曲は昔も今も変わらないけどさ。