いきなりなんだか堅そうなタイトルですが・・・(笑)。
自分が常々考えているのは”自由にやりたいからのバンド形態”
ではないかと思っている。
「ギターソロ弾きまくりたいんだよねー」
「思い切りシャウトしたいな」
「観客の前で見得を切りたい」
「モテたい」
等々、自分勝手な欲望を叶えるためのバンド活動では
ないかと思うんだよね。ま、最後の願いだけは保障しないけど
音楽的な欲望はバンド活動、あるいはソロなら叶えやすいと
言える。
逆に言うと、これが”誰々のバックバンド”とか”サポート”とか、
”スタジオミュージシャン””レコーディングに呼ばれた”などだと
なかなかそうはいかない。
クライアントが「そのフレーズ気に入らない」と言われればカット
するしかない。
その辺のわがままを言い合えるのがバンドではないかと思うのだ。
また”自分の感性に合った歌や演奏、ステージングをしてくれる”
”代わりのきかないメンバー”と言うのも大きな要素でもある。
はたまた”存在”だけでも立派な大きな要素になる。
最近は演奏技術も大きく進化してきて、かなり”正解”が見える
ようになってきたと思う。
正解とは”クリックによる揺れないテンポ””ピッチ補正による正確な音程”
”スケールアウトすることのない弦楽器のフレーズ””PC同期などによる
人間では演奏のできないフレーズや音色”サンプリングなどの疑似音色”
などなどかなとは思うのだが、限りなくそれに近づけてゆくライブ演奏に
昨今なってきているのではないかと思うのだ。
それを目指すのは至極もっともなことだと思うし正解だと思う。
ただしそこに”そのメンバーでなければ出来ない要素”が加わらなければ
”誰が歌って演奏してもいいんじゃん”になってしまい、はたまた口パク
でも構わない、CGでもアニメでもいいかって極端なことになってしまうような
気がする。
”バンドならではの正解”があると思うのだ。
とどのつまり、
「テンポは揺れるんだけど、ボンゾでなければツェッペリンの音楽は
成り立たない、彼でなければ魅力が半減してしまう」
バンドとは結局のところ、こういうことではないかと思う。
それを踏まえての歌や演奏の向上、正解を求める作業を進めて
行かなければバンドの楽しみも半減してしまうと思う。
もちろん仕事としての歌や演奏は自分の楽しみよりもクライアントの
要望が勝るのは言うまでもなく、自分の何を求められているのか
しっかり見極める必要がある。
そう言うのが向いている人もいると思うので、その場合はとにかく
スキルを上げる、知識を増やす、人間関係を良好に保つ(笑)などを
心がけよう。