少女漫画の世界かしら?と思わせる「ニュー☆ト」ネタから180度
変わってしまうのですが、昔のマフィアとかのギャング映画、西部劇、
日本の任侠もの・・・等の物騒なシネマって言うのも結構好きでして。
ただ、現在のVシネマとか現在のやくざ物は観ません。
あくまで1980年代くらいまでの子供だった頃に観たものですけどね。
「スカーフェイス」1983年アメリカ映画
主演:アル・パチーノ
ま、アル・パチーノが好きなんで以前書いた「狼たちの午後」とか
「ゴッドファーザー」などの流れで当時見たんだけど、まあ、
期待通りのキューバ移民が成り上がって自滅していく映画です(笑)。
こういう映画を好んで観てこんなことを言うと変ですが、
暴力も競争も苦手です。オリンピックすら時代遅れなんじゃないかと
思うくらい。
次世代の地球人は競争とかなくなるんじゃないかな。
いつまでも人と争っているから進歩しないのだ、現代人は。
他社より良いサービスを致します。どこよりも安く、とかいいかげん
やめようぜ。
まあ、現代では社会主義とか共産主義とか、難しいでしょうけどね。
と思いながら、結局昭和に生まれ育ってしまったので、高度成長期、
世の中が異様にギラギラしていた時代を見てきたのでやはりその影響は
皆無ではないわけですね。
そしてこういった映画もたくさんあって「成り上がり」って言うのも
蔑んだ言葉だけでなくどこか英雄的な側面も含んでいたように思います。
この映画の主人公、トニー・モンタナのような人物はまるで褒められる
ものではないのですが(唯一、「俺は女、子供は殺さねえ」と言って大事な
計画をキャンセルするやさしい一面もある。また母親、妹思いでもある)
この真面目に働かず危険な橋を渡って麻薬を売買して成り上がっていく
男に惹かれてしまうのも正直なところなのです。
あれだけ、暴力だの競争だの嫌いだと言っておきながら。
で、どうしても自分の中にある理念と言うかくだらない考えがありまして、
こういったやくざ者がよく使う「俺を舐めるんじゃねえ」って言葉が
どうしても自分の中にあって、なんていうのか・・・反対意見とかそう言うのは
いいのですが、自分が舐められると凄く我慢がならないと言うか、まあ
実際、そんな商売もしていないのでそんなことは滅多にないですし、
何もしませんがそう感じたときは、ずっと腹を立てているかもしれません(笑)。
幼少のころに観たこういった映画などがもしかして少しは関係して
いるのかもしれません。
少年漫画などもそういう思想の物が多かったと思いますしね。
最近、何年かぶりに久しぶりに「スカーフェイス」を見て改めて
結局、基本的な怒りって「騙された」とか「裏切られた」とかも大きいと
思いますが、一番は「舐めんじゃねえ」かなあ、と思った次第です。
話はそれますが、新選組の小説の中に原田左之助の記述があって、
そこでは(大体がそうですが)原田左之助と言う人物は割と単細胞、
短絡的、などと描かれることが多いのですが、「自分は怖いと思う
感情がよくわからない、もちろん敵に刃を向けられればそれなりに怖いが、
それよりもこの俺に歯向かうとはどういう了見だ、との怒りの方が強い」と言う場面があって、競争に勝つ人ってこういった考えが強いんだろうなと
思います。
あ、因みに、この映画、さぞバイオレンスでグロいシーン満載
なんだろうと思うでしょ?
もちろん銃撃戦等ありますが、多分今の感覚で言うとほとんどないです。
派手なのはラストシーンくらい。
お色気シーンもない。
「ゴッドファーザー」もそうです。グロいシーンはほんの少し。
「俺たちに明日はない」も死のダンスと呼ばれたラストシーンが
ド派手ですがそれまではド派手シーンはほぼ無し。なのでラストが効いてくる。
今の映画は最初からド派手なシーン満載でCG使ったりして漫画の様に
ドンパチ繰り広げるけど、どうも説得力がなくてどうしても作り物感が
凄いですよね。
昔のギャング物とかやくざ映画も、観たことない人が見ると、
あれ?っと思うくらい残酷なシーンってないんですよ。
けど、余計にリアリティがあると言うか凄みはありますね。
現在のはいたずらに怖いシーン、グロいシーンを入れてる気がして、
子供っぽいので最近のその手の作品は観ません。
まあ、「ニュー☆ト」が平和でいいですよ。
ああ、そう言えば「孤独のマリー」が少しそれっぽい(笑)。
「♪あなたの愛、分かっていたけど、愛される資格はないの・・・」
何者なんだ!?マリーは!