先日、Astuki Ryoがほぼ俺のためだけに「リアクション」と言う1985年頃に
活躍したバンドの「インセイン」と言う曲をやってくれた。
いやあ、嬉しかったねえ。この曲大好きなんで。
で、このバンドはVoが交代した後に、メジャーデビューしたんだけど、このインセインと
言う曲はインディーズ時代からある代表曲なんだけど、デビューアルバムの1曲目に
収録されている超高速曲(笑)。正直俺はこのスピードで16分のアップダウン出来なかった(笑)。
ま、それはいいとして、俺はそのバージョンのインセインしか知らなかったのね。そしたら、
前任のVoが歌ってるバージョンがあって、それはメロディが違うという。
俺は加藤純也が歌っているバージョンしか知らなかったんだけど、Astuki Ryoは
その前のVoバージョンを歌ってくれた。
そしたら、もうほぼ100%違う曲なんだよ(苦笑
バックの演奏は同じだよ。ここまで違うか、と思うほど違う曲。どちらがいい、悪いは、
置いておいて(サビは純也バージョンの方がいいと思ったけど)本当に別曲になってる。
ベースの反町哲之”YUKI”が好きでした。それにしてもギターの斉藤康之”YASU”が
死去していたとは知らなかった。
で、前々から不思議に思っていたんだけど、ジャパメタって割とこう言うことが頻繁に
起こるんだよね。
結成しました→ギタリストがギターリフを作ってカラオケを作りました→ボーカリストが
それにメロディと歌詞を乗せました→ボーカリストが脱退しました→新しいボーカリストが
入りました→バックの演奏はそのままに新たにボーカリストがメロディと歌詞を乗せました
→曲名は同じ・・・ってパターン。
(インセインはベーシストが作曲者だけど)
これってもう別曲じゃない?ボーカルが変わるたびにメロディが変わるって、どれだけ
軽いメロディなんだろ・・・。
そういう作り方、つまりギターリフが先に出来て、それにメロディを乗せていくと言う
作り方もロック系では当たり前にあって当然だとは思うんだけど、まあ、成功する場合も
あればどうしてもギターリフにメロディが負けるパターンも多いと思うんだよね。
そこに本当に強烈なメロディが乗れば、それはこれしかないねって感じで、誰が歌っても
メロは変わらないんだろうけど、ボーカルが変わるたびにメロが変わるんじゃ、そのメロを
一所懸命(?)聴いていた人たちの立場がないじゃんねえ(苦笑
化学反応のように、それこそケミストリーがおきて奇跡的にとんでもない名曲が
生まれる場合もあるだろうけど、俺の経験上10曲中8曲は微妙な曲になる可能性が
高い気がする。昔ヘビメタバンドやっていたときにやっぱりそういうやり方していたから。
個人的には不思議だったね。明らかにキーが合っていないから、あまり成功しているとは
思えないんだけど、ギターリフはもう作ってあるからそのまま変えないんだよね。
開放弦なんか使っていると変えられないからさ。これがアイドル歌手のレコーディングなら
平気でEフラットなんてキーに転調させられるんだろうけど(笑)。
例えば、ツッペリン、パープル、サバス、レインボー・・・ちょっと時代は違うんだけど、個人的に
間違いなく一番好きなのはレインボー。リッチーのギターが凄いから?いやいや、
ギターはあまり興味ない。優れている楽曲が一番多いと思うから。
リッチー・ブラックモアはギタリストとしてだけでなく作曲者としてももっと評価されても
いいと思うんだよね。売れるようにポップな曲を書いたって言われるけど、それでも
人々の耳に、心に残るいい曲を書くのは至難の業だよね。
ま、ジョーリンやロニーが書いたメロもあるだろうけど。グラハムは書いたとは思えないね(笑)。
もちろんボーカリストが変わってもメロディが変わるなんて事はない(笑)。
なんで日本の、それもあの頃のジャパメタって、ボーカリストが変わるとメロディも歌詞も
変わっちゃうんだろう?ボーカルも楽器の一部とみなされていた部分が大きいのかな。
俺、ヴァン・ヘイレンのジャンプってあまり好きじゃないんだよね。
極上のキーボードリフ(!)にオーバーハイムのあの音、ワクワクするリズムに無理やり
乗っかる発想力に乏しい陳腐なメロディ!(笑)
あれはどう考えてもエディはメロには関与していないでしょう。
リフに対抗できる強力なメロディが作れなかったんだな、きっと、デイヴは・・・。
あれはキーボードリフで売れたようなもんでしょ。誰がAメロなんて歌えるよ?(笑)
2番なんてほとんどフェイクじゃないの。それにしても残念なのはサビだよね。
あのリフに絡む強力なメロがあったら面白かったと思うんだけど・・・。
ま、そんなわけで、まったくの個人的な感想だけど、ギターリフがいくらかっこよくても
メロが負けてる楽曲はあんまり好きになれないパターンが多いな。全てじゃないけどね。