バンドでセットリストを決めるときって楽しいよね。
ああでもない、こうでもない・・・って色々話し合うのはなかなか有意義である。
で、やっぱり各担当楽器によって見解は異なる。
例えばVoならやはり、この曲は歌うのがきついから(主にキーが高い場合が多い)、この曲の後につなげるのは
きついな・・・とか、楽器陣は例えば、チューニングを直す曲があるとか、楽器を持ち替える・・・などの理由も
出てくるだろう。あとはやっぱり当然として、あんまりゆっくりな曲が続くのもダレるし、マイナー調の曲とメジャー調の
曲の違いってのもある。で、その辺を加味して色々考えて行くわけだけど、ドラマーってときどき面白いこと言うときあるよね。
メジャー、マイナー、曲の雰囲気など関係なく、この曲のAメロって叩き方が同じだから、あの曲とつなげたくない・・とかさ。
やっぱりドラム目線になるの(笑)。ま、どの楽器も自分目線になるのは仕方ないけど、ドラムの叩き方の手順が同じだから
お客さんが飽きる・・・なんて言うんだけど、ドラマー以外、誰も気にしてないよ(笑)。いや、バカにしてるわけじゃなくて、
そういう目線で曲を聞いたことはあまりないから勉強になるなって思う。でも確かにそれも一理あるのも事実。
同じスピードでもハイハットが8部で刻むか4部で刻むかでも違ってくるし、オープンハイハットにするかとか、スネアに
フラムを入れるかでも印象は違ってくる。逆を言えば、この辺が同じなら曲の印象は似通ってくるだろう。
だからあながちおかしな意見でもないんだけど、ただそれよりもやはり、スピード、メジャーマイナー、リフ曲か、
コード進行で進めて行く曲か・・・などの方がお客さんにとっては違いが分かりやすいだろうな。
なので、ドラム目線は却下される可能性が高いかもしれない(苦笑
でも俺はベーシスト(兼ボーカル)なんで、ドラムの叩き方は全曲ほぼ頭に入っているので、その意見は
わからなくもないんだ。それでも、結局一番説得力があるのは「お客さん目線」だな。この曲をラストにしないと
盛り上がらないだろう・・・とか、この曲をやらないわけにはいかないでしょう・・・とかね・・・。
その辺と自分たちのやりたいこととのバランスが難しいんだけど、逆に言えばそこは鉄板で、そこから決めて
いけば間違いはないかも。喉は確かにあるな・・。これとこれが続くとちとつらい・・・ってのもあるし、この曲は
喉が疲れてない前半に持っていきたい・・・ってのも多少はあるけど、ま、ニテレンの場合はほぼ全曲間にMCが
入るんで、まあ、大丈夫かな。喉を少し休ませることが出来る。ま、それより全体の流れですよ。全体の流れが
良ければ、多少の声の調子よりはそっちを優先した方がいいんだ。でもこれはニテレンの場合の話。
それぞれのバンドに一番あった価値観があるだろうから、どこを優先するのかはバンドごとに違ってもいいと
思うけど、お客さん目線を忘れずにね。その次はVoの意見を優先してあげるのがいいライブになるコツかな。
ボーカリストはMC、ステージの進行も務めている場合も多いからね。