教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

平間重助の女

2012-09-30 | 日記

はい、すいません、新選組関連の話です(笑)

局長、芹沢鴨が土方らに暗殺された夜に、平間の横に寝ていたと言われる糸里と

言う女性のお話。実際には定かではない。

「輪違屋・糸里:浅田次郎」

当然小説として盛り上げるため、大分作られた話だけど、新選組に関しては非常に明るい

著者なんで、変なところもなく、楽しく読めました。物語としての評価とはまた別だけど。

沖田が永倉にタメ口を聞くのが新鮮だったな。大体どの小説も沖田、藤堂はタメ口で、

永倉、原田達には敬語を使うことが多かったから。「永倉のバカタレ」とか言っちゃうんだもん。

それにしても、これは芹沢が暗殺されるまでを詳細に書いてあるんで、芹沢派の新見錦、

平山五郎、平間重助などについても詳しく書かれていて、なかなか興味深い。

実際、水戸藩で数々の修羅場を潜り抜けてきた男たちで、その頃はまだ近藤、土方達も

芹沢たちに気おくれがあったのかもしれない。

基本は女性目線から描かれていたりするので、まあ、切ないお話です。

糸里って題名に入ってるけど、平山の女の吉栄の方が印象に残る気もする・・・。

斉藤もかっこよく描かれているんで斉藤一ファンも楽しめますよ(笑)。


モニターの秘密

2012-09-30 | 音楽的アドバイス

それほど大げさなものではないけど、モニターの仕組みってあまりわからないでしょ?

いや、別にわからなくても全然かまわないので、知りたい人だけ読んでね。

通常の100人以下くらいのライブハウスだと、メインのミキサーが30chくらい、小さいところだと

16chくらいでやってるところも多いと思うんだけど、その卓にはAUXってのがあるわけね。

これは全チャンネルに配置されているんだけど、そのチャンネルの信号をAUXアウトを

通じて外に出すことが出来る。(オグジョリーアウトとか言ったかな)。

で、そのくらいのチャンネル数の卓だと通常2つから6個くらいのAUXがついているのが普通。

たいていそのうちの2個はEF(リバーブなど)に使う場合が多いので、残りの4個を

モニター用に割り振ることになる。4系統ってことだね。

これだと、センター、レフト、ライト、ドラム、と4系統のモニタースピーカーにバラバラに

音を送ることが出来る。

卓の各チャンネルには、ゲイン、EQ、PANなどのツマミと一緒にAUXのツマミも6系統なら

6個ついている。うち2個をEFに使っている場合、4個は個別にモニターに自由に

信号を送れる。これが残り2系統しかないと、たとえステージに4個モニタースピーカが

あっても、4個個別ではなく、2個&2個とか3個&1個とかの一緒の音像になる。

で、単純にその各チャンネルについているEF以外のAUXツマミ(例えば4個)のうちひとつを

右回りに回せば、そのチャンネルの音がステージ上の任意のモニタースピーカーから

音が出ると言う仕組み。そして、卓とステージの間にはアンプと言うものがあって、

それで信号を増幅して送る。

これが通常のライブハウスなどのモニターの仕組み。

もっと大きな会場になると、もう一つモニターをまとめるミキサーがあって、それで、

別のオペレーターがモニター環境を管理することになる。ここまでくると、巨大なシステムに

なるので、かなり大きいところでないと不可能だ。

ちなみにT☆ROCKSは4系統個別に動かせる卓を使っているので、自由度は結構高い。

 

それからモニターの役目は当然、歌や演奏するにあたって必要な音を返すのが目的で、

素晴らしい音響を届けるためではない。ないのだが、もちろんいい音に越したことはないので、

極力努力はするが、それよりもいかに「聞こえるか」に重点をおかなくてはならない。

いい音でも聞こえなかったら何にもならないからね。

なので、ある程度のEQ処理はしてある。超低域は必要ないので切ってあるし、

高域でハウりやすいポイントも切ってある。よってあんまりここに関して要望を言うのも

実はオペレータ側は困ることが多い。「ローをもっと欲しい」とか「固めに返して」とかも

なるべく要望に沿うようにやるけど、「わざわざ切ってるんですよ」って場合も無きにしも非ず。

過去に「4キロ上げて」なんて言う人もいたけど、そこ上げるとハウるんだってば!(苦笑

耳がいいのは認めるけど、そうすると音量を稼げないのよ。音量も欲しいんでしょ?

なので、まあ、あまり自信のない人はモニターの音質に関しては言わない方がいいかもよ。

音量に関しては言った方がいいけどね。ただ、この辺の事情を分かったうえで、例えば

「モニターの音をもう少しシャリっとした音にしたいけど、ハウりますかね?」とか言えばいいかも。

ただ、混同してはいけないのは、例えば自分のアコースティックギターとかベースの音を

根本的に変えたい場合はこの限りではない。「このベースはあまりローが出ないので、

そっちでローを足してください」とかだと、モニターの音質を変えるわけではなく、ベースそのものの

信号に手を加えるだけなので、それはアリだ。


恋のゲーム

2012-09-28 | 日記

・・・と言うタイトルのアルバムがベイシティローラーズってバンド(英)にありましてね。

1977年発表のレコード。

ベイシティローラーズ(B.C.R)は日本ではサタディナイトで一気に人気爆発して、

特に女子に人気だったわけだけど、当時、中学生だった俺は、KISSやエアロスミスが

最高だぜ・・とか言いつつ隠れてB.C.Rも聞いていたと言う、隠れキリシタンのような

バンドでしてね(笑)。カーペンターズとかポップス系も大好きだった俺には

完全にツボだよ。サタディナイトは衝撃だったなあ。KISSのデトロイトロックシティと

同時に衝撃だったよ。でも男子はB.C.Rとか聞いてるとバカにされるの。AC/DCとかも

いたからさ。で、このアルバムはほぼ人気が陰る一歩手前のアルバムなんだけど、

大人っぽく変身したローラーズがAOR(アダルトオリエンティッドロック)的な演奏を

聞かせてくれる名盤。特に1曲目から3曲目までは本当に素晴らしい!

このアルバムを聞くと子供のころに戻っちゃうんだよね。まだ楽器始めたばかりでさ。

まだベースは手にしてなかったと思うなあ。エレキギターをお年玉で買ってそれを

アコギに変わって弾いてたと思う。今は無きウエストミンスターってメーカーだったよ。

知る人ぞ知る、だけど(笑)。2曲目のギターソロを一所懸命練習した覚えがある。

ぜひ聞いてみて欲しいなあ。

 

1曲目:恋のゲーム(It's a game)

http://www.youtube.com/watch?v=kIYvi7pDPjs

 

2曲目:夢の中の恋(You made me believe in magic)

http://www.youtube.com/watch?v=16nrekoueZo

 

3曲目:ハートで歌おう(Don't let the music die)

http://www.youtube.com/watch?v=tWJj7SZOuKc

 

ちなみにB.C.Rってメンバーチェンジが激しくて、まあ、言ってみれば、ルックスのいい

男の子で演奏が出来ればすぐ入れちゃう的なジャニーズ的な要素も豊富に含んだ

バンドだったんだけど、でも一応きちんと演奏が出来て、歌えて、ハモれていたところは

いいよね。いい曲も多いし。さすがグレートブリテン。ちなみにエジンバラの騎士とか

言われてたな。スコットランド出身だったか・・・。

日本で人気が出たころは、レスリーマッコーエン、ウッディスチュワート、エリックフォークナー、

デレクロングミュアー、イアンミッチェル・・のメンツだったかな。その後、イアンが抜けて、

パットマグリンが加入、のちにパットも脱退・・で、このアルバムのメンツになったと思う。

どこか違ってたらごめんね。ちなみにイアンもイアンミッチェル&ロゼッタストーンとして、

デビューしてデビュー曲がクリームのサンシャインラブ!俺、クリームより先にイアンバージョンで

聴いちゃったよ。パットもパットマグリン&スコッティーズでデビュー。デビュー曲の「あの娘は

アイドル」も名曲だよ。それにしても他のメンツはまだしも、ソロデビューした(させた?)

イアンミッチェルとパットマグリンのルックスの良さは群を抜いてると思うなあ。

ただのハンサム君じゃない何かがある・・・と思うけど、どうかね?女性諸君。

母性本能をくすぐる顔かな?イアンは下の「青春に捧げるメロディ」でリードVoを取ってる。

パットは「恋のゲーム」で一番幼い顔してレスポールギター弾いてるのがそうだ。

ちなみに俺はリードギターのエリックフォークナーがかっこよかったなあ・・・。

ま、このあとはリードボーカルのレスリーも抜けて、人気も陰って行くんだけど、

以下のユーチューブもぜひ見てみて欲しいなあ。かっこいい曲ばかりだと思うんだけど。

どこかで聞いたことある曲も多いかもね。

 

2人だけのデート(I Only Wanna Be With You)

http://www.youtube.com/watch?v=YCNq2aMTtdo

 

イエスタディズヒーロー(Yesterday's Hero )

http://www.youtube.com/watch?v=gHDCJVoObGE

 

青春に捧げるメロディ(Dedication)

http://www.youtube.com/watch?v=RroWdXsALh0&playnext=1&list=PL1243B49383C84901&feature=results_main

 

ロックンロールラブレター(Rock'n roll love letter)

http://www.youtube.com/watch?v=xTe9V-yUkQc

 

サタディナイト(Saturday night)

http://www.youtube.com/watch?v=FJjI6SXFFPc

 


キーボード

2012-09-27 | 音楽的アドバイス

栃木みやげにサランラップもらいました!

これがよく鮮度をキープしてくれて・・・って違う!

まるでサランラップのようですが、レモン牛乳味のバームクーヘンです。

LIFEGUARDのツアーのおみやげです。

芯の部分に紙が入っているので、それを抜いてから食べるのが難しかったですが、

すご~く美味しいです!さすが名物!ありがとう!

 

さて話変わって、今回はちょっと珍しくキーボードのお話。

ライブハウスで鍵盤を演奏する際、まず気を付けなければいけないのは、

どうやって自分の音を確保するか・・・だ。

昔、色んなライブハウスに友達のバンドを見に行って、そこにキーボーディストが

いると演奏後に必ず言う言葉、「自分の音が全然聞こえなくてね」。

何度聞いたことか。ほぼ必ず聞いたなあ。

これはどういうことか?答えは簡単。鍵盤の音はモニターからしか返ってないからである。

ギターならギターアンプがあるから、本番中に聞こえなくなったら、アンプのボリュームを

上げれば対処できる。キーボードは専用のアンプがないから、と言うか、端折ってる

ライブハウスが当時多かったからだと思うけど、鍵盤はモニター返しが当たり前だった。

だから本番でオペレーターが返しの設定をリハと同じにしてくれないと、当然、モニターの

音量が変わる。また、他の楽器の音量が上がっている場合も多い。こうなると、聞こえづらく

なることは必至だ。そして大概キーボード側のボリュームは勝手にいじるなって言われる

場合が多い。そうすると本番中も上げづらいよね。

T☆ROCKSではそういうことがないようにRolandのキーボードアンプを常駐してある。

下手にいてもらえれば、自分のすぐ左後ろから聞こえる。右前からもモニターから返せる。

そして、本番中も本体のボリューム、キーボードアンプのボリューム、どちらも自分で

調整していいよって言ってある。こうすれば間違っても自分の音が聞こえないことは

あり得ない。

以上のことから、自分が鍵盤を弾く場合はそのライブハウスにキーボード専用のアンプが

置いてあるかを確かめた方がいい。それかローランドのJC-120でも代用できるので、

キーボード専用アンプがなければ、それを使うのも手。歪まないから何も問題ない。

ただ、その際はPA側は鍵盤の信号はラインで欲しいので、アンプに行く前にDIでパラって、

その信号をフォンでPAに上げればOK。あるいはミキサーを用意して、アウトがいくつか

あれば、一つをアンプに、ひとつをPA卓に渡せばいい。

ステレオで出したい場合はL,Rであげればいい。尚、アンプにはステレオで行っても

どっちみちモノラルなので意味がないのだけど、ギターアンプには入力が一つしか

ないので、その場合の裏ワザとしては、ヘッドフォンアウトを使うといい。

PANを左右に振ってるはずだから、PAにはL,Rで行くけど、アンプにはミキサーのアウトが1本だと

片方しか行かないからね。ヘッドフォンアウトからステレオケーブルでアンプに入れちゃえばいい。

出てくる音はモノラルだ。この原理で行くと、多チャンネルのミキサーさえ用意すれば何台でも

鍵盤を増やせる。

言い忘れたけど、当然ギターアンプの前にマイクが立ってるだろうけど、それは生かさないように

言っておく。レスリースピーカーじゃあるまいし、その音は自分のモニター専用で外音とか録音

には積極的には使わない。

またギターアンプをキーボードのモニター用に使っていいかって話を事前に通しておかないと、

イヤな顔をされるかも知れないので事前に話しておこう。ま、ベースを突っ込むわけではないので

ダメとは言わないと思うよ。

ま、話が元に戻るけど、そもそもモニターからきちんと聞こえればこんなことする必要は

ないんだけど、聞こえなかった時の対処としてはアンプがないと厳しい。

あるいはギリギリ30Wくらいの小型アンプがあればそれを持ち歩けばなんとかなるかな。

ついでになるけど、では、キーボードアンプがないほうに立ちたい場合はどうするか?

T☆ROCKSでは、その場合は当然モニターから返すことになる。そして、これもちょっとした

コツだろうけど、本体のボリュームを半分くらいにしておいてもらう。

こうしておけば、万が一本番中に聞こえなくなった場合に、本体のボリュームを上げれば

モニターからそれだけ大きく返ってくることになる。外音、録音のバランスは当然崩れるが、

そこは即座に俺がなんとかする!だから、本番中に聞こえづらくなったり、音色によって

音量を変えたい場合は、本体のボリュームを調整していいですよって伝えておく。

これで安心でしょ?替え幅は大きいほうが安心なので、半分くらいにしておいてもらうと

間違いがない。それでも何らかの異常でダメなときは本番中でも声をかけてくれればOK。


ベースの歪み

2012-09-25 | 音楽的アドバイス

ベースの歪みってなかなかかっこいいよね。ソロで過激に・・・ってのはまあ、飛び道具として、

話は別だけど、そうではなくて曲中ずっとかけっぱなしで使うってやつね。

イエスのクリススクワイアとか、ザ・フーのジョンエントウィッスルとか・・・KISSのジーンシモンズも

軽く歪んでるね。最近の人もきっといるんだろうけどわからないや(苦笑

モトリーのニッキーシックスのベースも歪んでるけど、歪みを混ぜてる感じかな。

曲中では全然わからないや。確かに少し歪みを足すと倍音が出てきて、グっと音が前に出てくる。

ラインが見えやすくなるよね。

俺も特別なセッティングに限り、歪ませることもあるんだけど、基本的には歪ませてはいない。

なんというか・・・ベースを歪ませると、本当に個人的にだけどどこか「負けた気」がするんだ。

だってきちんと押弦出来なくても、ピックが当たり損ねても、そこそこいい音で鳴っちゃうでしょ?

それと、これが一番難しいところなんだけど、歪ませれば歪ませるほど、「バスドラに負ける」。

やはりギターに周波数的に近くなってくるので、バスドラの上に乗ってしまって、ベースの下を

バスドラが通り過ぎてしまう。バスドラとベースが一体になってドンッ!と胸に来るあの感じが

なくなるんだなあ。この2点がどうも気に入らなくて、結局歪みは外すことになる。

ブリブリ弾けて気持ちいいんだけどね。リードベースみたいに弾けて。

まあ、でもその辺を回避する術もあるにはあるんだけどさ。信号を2系統に分けて、

ノーマル音と歪みの両方を任意の割合で混ぜればいいとこ取りが出来る。

出来るんだけどね・・・でも、なら、潔くノーマル音だけにしようか・・・って結局思ってしまう。

なんだろうね、この変な拘り。

あ、でも一つだけ例外がある。12弦ベースってのも持ってるんだけど、これはやはり

歪ませるね。チープトリックのトムピーターソンに近づけたいんでね。でもノーマル音も

混ぜて歪みはそれほど強くしてない。やっぱりベースの役割が薄くなって行くのが

イヤなんでね。トムは時期によって違うけど、ギターアンプも使うし、基本的に歪みは

アンプのゲインで稼ぐので、俺のようにベースアンプの前では歪ませない。

ベースアンプでノーマル音を出して、ギターアンプで歪ませると確かに素晴らしい音が

出せる・・・。ま、個人的にはそんなシステムを持ち歩いていたら面倒で大変なので

やらないだけだけど(笑)。


<10月27日(土)T☆ROCKS9周年記念イベント>

2012-09-23 | お店情報

<T☆ROCKS9周年記念イベント>

http://members.jcom.home.ne.jp/t-rocks/party/9/party9a.html
T☆ROCKS9周年イベント詳細

10月27日(土)

チケット=2500円(食事、1ドリンク、記念バッジ、記念カード、ビンゴゲーム参加権つき)

前売りチケットはないので当日誰でも入場できます。

ドリンク=ALL400円 

3:45pm OPEN、4:15pm START

=参加予定アーティスト=

Sindow

菊池銀次

ThePeatles

天狗☆スター

ELmer

<ビンゴ大会>

SiRENwith

LIFEGUARD

NITE-RANGER

 

=総合司会=たけなかしんじ&Sindow

TOSHIさん厳選のビンゴ商品も目玉のひとつ!(?)

TOSHIさんはThePeatles、SiREN、NITE-RANGERの3つで出演します。

ぜひ、遊びに来てください!以前の模様は

http://t-rocks.jp

にあります。いつもと違ったT☆ROCKSで食って飲んで冷かして(笑)遊ぼう!!!


いつの時代も

2012-09-23 | 音楽的アドバイス

楽器演奏を習得し、うまく歌えるように練習して、披露して、人々に感動を与える。

この生演奏、生歌ってことがもっとも大切なところで、実際に人が自分の体を使って

音を奏でているところが見ている人々を感動させる。

単にCDをかけただけではたいして感激しないでしょう?

あまりに素晴らしい歌声に心を奪われたり、目もくらむようなギターの速弾きに感動したり、

ベースの重低音や胸に響くバスドラ、綺麗なキーボードの音色を自在に奏でる様を見て、

かっこいい!と思ったことあるでしょう?

そう、肝心なのは人が実際に「生演奏」をするってところだよね。

ボタン一つでこれをあやつってもあんまりかっこいいとは思えない。

時代が変わっても、何かを一所懸命に習得して、素人ではそう簡単には出来ないことを、

ステージでやるからこそ人は感動したり、自分もやりたくなったりするんだろうな。

人間って何かを習得することはやっぱり本能的に好きなんだろうね。

誰でも苦労せずに出来るようなことより、練習しないと出来ない楽器演奏や、感動的な歌を

歌える人たちが、やっぱり人々の憧れになるんだよね。

ま、何にでも言えるだろうけどね。スポーツとか。

だからいつの時代もバンドやアーティストはなくなってしまうことはないだろう。

でも最近はそういった習得が面倒くさいのか、飽きっぽいのか、そこまで我慢強くやらない

人も増えて来てるかもしれない。

与えられたゲームやってればそこそこ楽しいから、何も苦労して、指先を痛めてまで、

ギターのFコードを押さえられるようにならなくてもいいのかもしれないね(笑)。

まあ、逆に俺はゲームの方がよっぽど難しいですけど(苦笑)。

あるいはアニメ見てるだけの方がよっぽど苦労はないよな。いや、アニメが悪いとは

言ってないし、俺も映画などむしろ好きなんだけど、せっかく自分の好きなようにやれる

音楽ってやつがあるのにやらない手はないよね。だってゲームはラストはひとつでしょう?

制作者が作った以外の世界にはいけないんだからさ。音楽はルールもあるけど、自由に

どこへでも到達できるよ。発想次第でどんなところへも行けるってのが凄い。

 

これを読んでくれている人はすでにそういったアイテムを手に入れた人が多いだろうから、

手放さずに自分なりにやっていけば人生が豊かになるんじゃないかなあ・・・。

一人一人が自分なりの音を奏でればいいと思うよ。

その手伝いがT☆ROCKSで出来ればと、切に思うね。だからダメなこともちゃんと

教えようと思うんだよね。さっきも言ったけどノールールってわけじゃない。

楽器の習得は当然だし、人間性も問われる。素晴らしい音楽もあればそうでない音楽も

存在するだろう。自分なりに一所懸命考えてアイディアも練って、それでも自分らしくやれば

いい。最低限習得しなければいけないことも多いけど、同時に自分のやり方で好きなように

やっていいんだ。勝ち負けじゃないからね。


よいライブをやるコツ

2012-09-21 | 音楽的アドバイス

・・・・なんて俺も聞きたいわ(笑)。

結局、いい歌や演奏が出来て気分もよかったときを思い出して、その状態と同じ環境になれば

いいってことだよね。

それはどんなときか?大体において、スタジオでの練習の際の何も責任感もなく、プレッシャーもなく、

曲を歌い演奏することだけに集中して、他に誰の目も気にしないで、次のMCも気にしないで、

チューニングも気にしないで、いい音の環境で、一心不乱に曲そのものに集中しているときだよね。

「歌、気持ちいいー」とか「ギター、いい音ー」とか「バスドラと合わさったベースの音が最高!」とか、

もうそういう自分が気持ちいい部分だけに集中して演奏してれば、ほぼ間違わないし、

いい歌も歌えてる。いや、そういうときは間違う気がしないし、頭がクリアで冴えてるから、

楽勝で自分の仕事が出来る。曲が丸ごと頭の中に描けていて、全部見えている感じ。

ではそれはステージとどう違うのか?ライブだとボーカルの人は「次のMCはどうしようか?」

とか演奏者にしたって「次ってつなげるんだっけ?」とか「つぎの曲は?」とか、「今、間違った

のバレてないかな?」とか様々な雑念が頭をよぎる。ヘタしたら「打ち上げ、どこを予約しようか」

とかすでに考えちゃったり(笑)。

これはある程度場数を踏んだ人に陥りやすい現象なんだ。と言うのもじゃあ、超初心者とか

ステージ回数の少ない人ってどうか?って言うと、もうそんなこと考えてる余裕などない、

それこそ曲をこなすのが精いっぱい、だから意外と間違えなかったりするんだ。

色々雑念が湧きやすいのは、ある程度ステージもこなした、そろそろ色気が出てくるお年頃の

人たちなんだ(笑)。斯く言う自分だってそうだよ。「お客さん、退屈してないかな?」なんて

よく思っちゃう。次のMCも考えちゃうし・・・。

話はちょっと変わるけど、スタジオ練習の際に、メンバーだけだとうまく演奏できるのに

第3者が見学とか称して入ってくるだけで、ガチガチになっちゃって、チャレンジも出来ず

アンパイな演奏に終始したり、変にコード間違っちゃったりして・・・そんなことない?

結局、曲に集中できず、違うこと考えちゃうんだな。

なので、とりあえずステージでは「今、やっている曲に集中する」これに尽きると思う。

それでも変にコードとか考えすぎちゃってもダメで、手がおぼえてるのに頭で考えようと

すると、これまた真っ白になってわからなくなる。簡単な曲だったのにゲシュタルト崩壊する(笑)。

その辺は難しいんだけど、まずは自然体で曲に集中して、歌って演奏して、次に余裕が出来て

きたら、お客さんに伝えるように、言葉や音を届ける気で演奏する。そうすると心のこもった

いいステージになるんじゃないかな。

 

あと、ごまかすのもテクニックの一つだよね。弦楽器なら間違っても音を出し続けた方が

いい。あからさまに違う音だったらグリスでごまかすとか、逆にその音をステイする。そうすると

それが正しかったかのように聞こえる。あくまでその場はそう聞こえるだけだけど(笑)。

音が止まるとやはり不自然に穴があくんで、耳がそこへ集中しちゃうからね。

歌も歌詞を忘れることもあると思うんだけど、歌わなくなったり、詰まったりしたり、声が

小さくなってはダメだ。日本語としてつじつまが合わなくても堂々と歌いきる。生ライブなんで

通り過ぎちゃえばみんな忘れる。「意味おかしくね?」なんて誰も疑問に思わないって。

ドラムもとりあえず2拍と4拍のスネアさえ入ってれば誰も気づかない事の方が多い。

シンコペを忘れてもあわてないで表拍で堂々とバスドラ踏んじゃえば、そういうアレンジかな?

って思ってくれる(笑)。

あとはミスっても死にはしないし、どうってことないってステージ上では考えて、引きずらないことも

大事。反省はステージを降りてから。MCでもいちいち報告しなくてもいい。

ステージ上で謝っちゃダメだ。お客さんはステージに上がれる魅力ある人を見に来てるんだよ。


両津勘吉

2012-09-19 | 日記

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」

ご存知、両さんなんだけど、始まったころは俺が中学校くらいか・・・?

ピンクレディだの太田裕美だのアグネスラムだのが漫画の中に登場してたもんな。

山止たつひこってペンネームだったな。がきデカの作者が山上たつひこって名前だったから

パロってたんだと思うけど・・・。

初版から持ってたけど今はもうないや。

初めのころの両さんは本当にダメ中年で、趣味は賭け事とピンク映画を見るくらい。

野球も知らないし、音楽も興味なし、流行ものなんか何一つ知らないって体だったんだけど、

今は、なんでも知ってるスーパーマン両さんになっちゃったね。流行ものはなんでも詳しいし、

オタク文化、サブカルチャーにも精通、果ては同人誌でマンガまで描いてる・・・みたいな話も

あったような・・・。

う~ん、面白いけど、なんか違うな。知ってる人は知ってるだろうけど、中川だって不良警察官

だったんだからね(笑)。「銃をぶっ放せるから警察官になった」って言ってるし、麗子も初登場

シーンは派出所にミニクーパーで突っ込んできた!戸塚なんかが「過激派か!?」って

驚いているところへ「アクセルとカーステレオのスイッチを間違えたわ」って言いながら車から

降りてくる(笑)。みんな不良警官で面白かったんだけどなあ。でも正義感だけは強くてね。

そんな「こち亀」ですが、みなさんご存知のように名作も数多いよね。ドラえもんや

クレヨンしんちゃんみたいに「この回が泣ける」って話も多いんだけど、個人的に

多分誰も話に上がらないであろうこの回が俺は好きだ。

第8巻の「アドリブ旅行・・・」の巻きなんだけど、これは一応3部作になっている。

まず「まごころ説教」でチンピラの松吉を更生するよう孤軍奮闘するが、あっけなく事故で死んでしまう。

次の「アドリブ旅行・・・」で、両親の元へ遺品を届けるため岩手まで行く。途中まで部長と一緒に

行くがこの間のドタバタが面白い。また、絵も精密でこだわりが凄い。

最後の「冬の旅・・・」で両親に遺品を届けるが、泣き崩れる母親と困った顔の両津が

なんとも映画の1シーンみたいでいいんだ。なんか高倉健が出てきそうなんだよな・・。

場所が東北の漁村ってのもいい味出してる。

前途したようにもっと泣ける話や感動的な話も両さんには多いのも知ってるけど、

このあまり目立たない3部作がなんか好きなんだな。

 

好きなマンガだったけどさすがに今は全然見ていない。世間を皮肉っているギャグは

相変わらず冴えてるだろうし好きだけどね。スーパーマンになっちゃったのがどうも

違和感が・・・。不器用で世間とズレてるのが良かったのに。そうそう、寅さんみたいな

感じだよね。寅さんがスマホとか詳しかったらイヤでしょう?(笑)


モニター環境その2

2012-09-15 | 音楽的アドバイス

前回の補足だけど、ではリハのときに考えもなしに要求を言うのはタブーなのか?

と思う方もいるかも知れないが、それは違う。

逆にどんどん言ったり、聞いたりしてほしい。その方がこちらも伝えやすいし、

どこまで理解しているのか、あるいはどう解釈しているのかわかるので、

こっちとしても話がしやすいからだ。

例えば色んな音を返し過ぎてわからなくなってしまったときは普通に素直に

「やっぱり聞こえづらくなったので下げてください」と言ってもらえれば大丈夫。

それでも例えば初めに「ギターの音が欲しい」と言っていた場合などは、「じゃ、ギターの

音は控えめにして、ドラムは返すのをやめようか」とか、ギターアンプの向きを変えて

対処してみようか、とかコミニュケーションが取りやすい。

あと、「このモニターからは何が返っていますか?」って言うのも、いい環境にするためには

なかなか有効だよ。ハコによってはあらかじめたくさんの音が返っている場合もあるからね。

前も話したけど俺はセンターにいて歌とベース担当の場合は(極端に広くなければ)、

「センターモニターは自分の声のみでOK」とあらかじめ言う。ギターもドラムもいらん。

ってか生音で聞こえる。キーボードも軽く聞こえてればOK。ベースも聞きたいが、自分の

ボーカルの方が優先する。ベースはなんとかアンプから直接聞く。(ま、ケースバイケースで

返してもらうときもあるけど)結構その辺を勘違いしてる人も多いんじゃないかなあ。

客席でバンドを聞いているわけじゃないんで、腹に響く気持ちいいバスドラとか

綺麗なリバーブがかかったコーラスとか、キーボードの全パートとか、んなもん

期待しちゃダメだ。演奏が出来る必要最低限は必ず確保して、それ以上イケそうだったら、

要求する・・くらいのスタンスが望ましい。そして前述したが、もしモニター環境に失敗したら、

素直に「やっぱりわけわかんなくなったのでスッキリでお願いします」でOK!

大体その<演奏が出来る最小限の環境>でさえ、難しいハコもあるからねえ(苦笑)。

音が反響しすぎる・・低域がボワーって言いすぎる・・・って場合が多いかな。

コーラスを取る人は「ボーカルの声は小さめでお願いします」も有効だよ。それでもボーカルの声は

センターモニターから聞こえてるからまるっきり聞こえないことはない。俺はリードボーカルで

無い場合は自分専用のモニターからはリードボーカルを完全に切る。あるいはボーカリストに

支障が出そうなら小さめにしてもらう。これで自分のコーラスが歌いやすくなる。

何度も言うが、客席で聞いてるわけではないので、リスナーの音場を要求しちゃダメだ。

こっちは演奏してる側だから。ドラマーも「キック返してください」って人がたまにいるけど、

あれ、自分が気持ちいいからってだけでしょう?あげくベースも・・・歌も・・・ギターも・・って

際限なくなるよね(苦笑)。と言うか気持ちいい音場に持っていくのはいいんだけど、モニター

スピーカーはPAスピーカーほど大きくない場合も多いので場所によっては無理があるよって

こと。T☆ROCKSもある程度は大丈夫だけど、ドラム全般は生音と同じくらいかなあ。

大体自分のバスドラの音が横から聞こえてきて気持ち悪くないのかな?

あと、リバーブも返してくれって人もたまにいるけど、バラードやアコースティックの場合は

いいと思うね。やっぱり歌いやすいでしょう。ただ普通のロック、ポップス系のバンド演奏の

ときはリバーブ成分なんて聞こえやしないってのが正直なところだろうな。

PA側からいうとリバーブは不必要なハウリングの元になるので出来ればステージ側へは

返したくないのが本音。もちろん客席側へはしっかりかかっている。

 

センターで歌う人は多分両サイドからギターやベースが聞こえているだろうし、ドラムは

特に気にしなくてもよく聞こえるだろう。この場合、自分の声をしっかり聴きたい場合は

弦楽器はセンターモニターからは返さない方が得策だろうね。アンプからの直接の音で十分。

T☆ROCKSくらいの大きさの場合ね。まず普通のライブハウスだとこれがベストだろう。

ただ、たまに奥行きがあまりにもないハコもある。自分の後ろに人が通れるスペースもないほど

すぐ後ろににバスドラがあって、ギターアンプやベースアンプが真横に近い位置にある場合。

この場合は聞こえづらいと思ったら返してもらってもいいだろう。

あるいは自分の声に自信があって、楽器の音が大きいほうが気持ちよく歌えるって人は

モニターから返したり、アンプ自体の音をある程度上げていっても構わない。

その辺は経験でわかってくると思うので、実験的に何回か試してみるしかない。

で、もし例えばギターアンプの音をもう少し上げて欲しいなって場合は、一応PAさんに

アンプの音を上げていいですかって聞くとベストである。<音場を作り上げたあと>で

アンプの音をいじられるとやはり多少は困るからである。

 

まあ、そんなわけで、歌や、演奏しやすいモニター環境は自分で工夫して作っていくのが

望ましいし、頭を使って考えてやるのがベター。モニターは万能ではないということも

頭に入れておこう。例えば3人ほど固まった立ち位置でコーラス隊がいるとして、個人の

声だけ大きく返すってことは難しい。どうしても立ち位置からして同じ系統のモニターを共有する

可能性が高いので、声が一番大きい人が勝つ(笑)。

ま、ワンマンならなんとかするけどね。通常ブッキングではそこまでモニターを変更できない

もので・・・。