旬は過ぎたようですが・・・。
面白い、とかパクリ、とか色々話題に
なったようですが観てみました。
うん、まあまあ面白い。
この手の手法は昔からあるけどね。観客には見えない舞台裏の
ドタバタを見せて行って最後に辻褄を合わせるって構図ね。
三谷幸喜とかが台本で書きそう(笑)。
悪いけど1.4倍速で観た。なんの問題もない。
先にオチが見えているんで、それほど丁寧に観なくても
大丈夫。
映画自体は大団円だし、意外にも(?)心温まる終わり方を
するんでオススメではありますが何も映画館で観なくても
いいかって感じですかね。
舞台とか芝居でもありそうな感じ。
ちなみにスプラッター方面やグロ方面にはそれほど舵を切っては
いないですよ。そっちはメインじゃない。多少はその手の演出は
あるけど。
それよりも実はこれを観終わって非常に気分が悪くなった。
一気に嫌な気分になってしまった・・・・。それは・・・
エンディングの曲。
エンドロールが出て、挿入歌が流れるんだけど、もうこれを
聴いただけで一気に気分が悪くなってしまった。
Keep Rolling
これは良いのでしょうか?
パクリではなくオマージュだ・・・って言うんだろうけど、
これは立派なパクリだ。
あまりのひどさに少し調べまして事情は分かりましたが、
おそらくあまり音楽に詳しくないと言うかリスペクトが
無い方ではないかと。音楽に愛着がないんだろうな。
パフィーの一連の曲の時もちょっと嫌な気分でしたが
あれはまだ一瞬似てるとか、リフだけ似てるとか可愛げが
あったし楽曲自体は立派な奥田民生のオリジナル曲で
メロディやコード進行にはパクリがなかったので(いい曲だったし)
許容範囲なのですが(笑 他にも昔からあるけど)、これはちょっと
ひどすぎると思う。
もう映画どころではない。せっかくまあまあいい気分で
見終えたかなと思ったのに音楽をリスペクトしていない人の
仕事で台無しだよ、まったく。
それにしても依頼されたミュージシャンが一番かわいそうかな。
随分気にしていたみたいだし。当たり前だよね、音楽家なら
これは気にする。下手したら音楽家生命をも脅かしかねない
案件だと思うぞ。”何小節以内ならOK”みたいな事例じゃなくて
ここまでの作品だと道徳の問題、良心の問題のように感じる。
この映画は台本に関してもパクリとかで揉めたようだけど、
この台本で偶然に似るってのはちょっと考えづらいかな。
ま、そっちは明るくないんでこれ以上は言えないけど。
もし台本の方も”他から頂いた部分”などがあるとしたら、この監督には
道徳心とかプライドとかないのかね。
若けりゃ何やってもいいってもんでもないし、面白けりゃなんでも
いいってこともないぞ(笑)。
まあ、ヒットして数字も出たと思うし勝てば官軍なんでそれが
正義になってしまうのも仕方ないけど。
(そもそも主題歌は映画のヒットとは関係がないだろうし)
そう言ったものがなければ映画自体は悪くないのでとても残念。