たまには本業のお話を・・(笑)
最近レコーディングの仕事が多く、なかなか楽しいけど気疲れする(笑)日々が続いていますが、
録音と一口に言っても基本的には昔と同じ部分もありますが、デジタルならではの、ちょっと昔では
考えられない技も多いです。
↓これはボーカルの波形の上にレベルを書き込んだ図。テープに吹き込んでいるわけではないので
(当たり前か)音量は割りと簡単にいじれます。大体歌のクセとして、初めの出だしってちょっと
弱い場合が多いんだよね。なんとなく探りながら歌うからさ(笑)。で、調子が出て急に大きく
なる場合が多い。コンプでももちろん整えているけど、それでも気になる場合は、直接
レベルをいじっちゃいます。これは厳密には波形をいじってるんだけど、波形はいじらず、
出力レベルを動かすやり方もある。そのつど便利な方をチョイス。
ちなみに小さい波形はリップノイズね。気にならない場合はそのまま。
↓この青い線は出力レベルを調整しているわけ。ちなみに下の線はこれでフェイドアウトしてる。
↓これは一番新しいレコの「あした」の画面。やたら参加人数が多いので、トラックが多いね。
でも歌う場所はバラバラなので虫食いみたいになってる。色が濃くなってるところや、
2段以上になってるところはパンチインしたところ(笑)
さて下の日経平均株価みたいなグラフ・・・。これは何を隠そう、ミュージシャンの企業秘密の
「音程が直せちゃうツール」だ!(笑)恐ろしいことに画面左の方にピアノの鍵盤があって、
G3とか、F#とか一つの音(ブロック)に対して、一番近い音が表記されるの。
んで、それと同時に+30%とか-15%とかその音に対してどのくらい離れているかも、
おせっかいなことにわざわざ表記してくれる(笑)怖いよー、これ!
もちろんすべての音を完璧なピッチに補正することも可能だけど、当然そんなことする必要は
なくて、いいテイクだったけどどうしても1箇所、音が上がりきらなかった・・とか、コーラスなので、
正確なピッチが欲しい・・とか、いわば奥の手・・ですな。俺も普通にがんばってもらって、きつそう
だったら「直せるかもしれないけど使う?」って聞くもん(笑)。やっぱり使わないに越したことは
ないもんね。まあ、CDでは完璧なピッチなのに生歌で外しまくりの歌姫とかもプロにいるには
いるけど、今の時代ピッチ補正ソフトを使ってない音源は皆無でしょう。それに音の長さも
変えられるからさ、音が伸ばしきれなかった箇所とか、ちょっと伸ばすことは可能。
まあ、でもこれだって完璧ではないよ。音が繋がってるとちょっと難しい。
面白いことに二通りに別れるね。「ぜひ使ってください」って人と「いや、もう一回歌います」って人と(笑)
さて最後にオマケ↓
よ~く見ると、名前が書いてあるでしょ?誰が誰だか当ててみてね。今回「Y」から始まる
名前の人がなぜか多くてさ、トラックをよく間違えたよ(苦笑
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