とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

多湿黒ボク土の開拓

2018年12月19日 | 日記
ススキ原を刈り払って、新たに畝を立てています。


ススキ原の土壌は多湿黒ボク土。地下水湧出地の近傍では、土壌水分が多過ぎて地中の空気が乏しいため、通常の植物は根が呼吸できず育ちません。


ススキは主に地下茎で繁殖。地下茎の太さは親指くらいあります。ほぼ一定間隔に節があり、そこから太めの根が出ています。節の辺りは薄皮をかぶっていて、竹によく似ています。竹はイネ科タケ亜科と分類されるそうで、ススキとは近縁のようです。


ススキの地下茎は、水稲の根と同様に中空構造になっていて、薄い肉の部分にある小さな穴が養水分の通り道(維管束)、中央の大きな穴が空気の通り道です。この空洞があるおかげで、多湿環境でも地下部の呼吸が可能になっています。


多湿黒ボク土に畝を立てることで空気が通りやすくなり、普通の黒ボク土へと土質が変わっていきます。しかし、野菜を育てるには、更に黒土まで変化させる必要があるので、土質改善にはかなり時間がかかります。
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造林鎌で草藪払い

2018年12月18日 | 日記
枯れた野草(ブタクサ、ススキなど)が木質化してかなり硬くなってきたので、草藪払い用の造林鎌を道具小屋から引っ張り出しました。
春以降まったく使わなかったのでひどい錆び具合です。


久々に研いだら綺麗になりました。


シーズン中の生きた柔らかい草を刈るには兵庫県三木市みきかじや村の刈払鎌(竹本鎌製作所)を使っていますが、造林鎌は新潟県三条市のもの(中條金物)です。「清定」銘入り。刃の重さが倍近くあるので、冬場のいいトレーニングになります。
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一転して気温上昇

2018年12月17日 | 日記
本日は空が晴れ渡り、昨日の冷え込みが嘘のように暖かくなりました。
最低気温は3℃で、昨日から13℃も上昇。さすがに乱高下が激し過ぎです。風邪を引きやすい時期なので厚着を心掛けていますが、大量に汗をかくと逆に身体が冷えてしまうので、外作業時の服装調節に手間が掛かります。


畑に着いて一番にタマネギ畝を見に行きました。凍みが芯に達していないか心配でしたが、一夜明け、特に問題は出ておらずホッとしました。


本日は土が全く凍らなかったので、午前から草地開拓がはかどりました。現在、越冬ニンジン畝の北側に広がる未整備黒ボク土地帯に畝を立てています。ここはすぐ北側に等高線方向に走る用水路があり、しかも水面が畑より高いので、地下水が溜まりやすい場所です。ここでだぶついた水が傾斜に沿って南側に流れているようなので、越冬ニンジンが凍み上がらないよう対策を打ちました。


黒ボク土を耕していると、5個目の黒曜石が出土しました。かなり小さいですが、明らかに矢尻の形状です。これで雉でも射抜いたのでしょうか?

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強烈な冷え込み

2018年12月16日 | 日記
今朝の最低気温はマイナス9.5℃。1月並みの強烈な冷え込みにいきなり襲われました。
今年は平均的に見ると暖冬と言えそうですが、寒気が流入するタイミングで最低気温が急降下する傾向があり、野菜にとってはかなり厳しい条件になっています。


幸いにも、昨日の陽射しで地温がそれなりに高まっていたようで、防霜シート内の野菜(ホウレン草など)への影響は軽微でした。


シートを掛けていないタマネギも、だいぶくたびれて来ていますが、なんとか乗り切れた模様。


今週は多少気温が緩むようですが、そろそろ天王寺カブ辺りは限界を迎えそうです。
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古代のロマン 其の二

2018年12月14日 | 日記
昨日の浅間山。一昨日、里は雨でしたが、山の上では雪になったようで、真白に冠雪していました。いよいよ冷え込みが厳しくなってきたので、解けずにこのまま残りそうです。


さて、本日も草地を開拓していたところ、黒曜石がまた出土しました。最初の発見から4個目です。これまでのものは単なる石ころでしたが、今回はいかにも人工的な尖り具合でした。


横から


先端部


かなり小ぶりなのでナイフという感じではないですが、枯草を引き切ったり、枝に切れ目を入れるくらいならできそうです。獲物の皮をはぐのにも使えるかも?
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