とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

霜柱が立たない土を目指す

2018年12月10日 | 日記
今朝の冷え込みは一段厳しくマイナス5℃まで下がり、厚さ1.5㎝程度の氷が張りました。


タマネギの成長は既に停止。外葉が徐々に枯れ、間もなく生きている葉が2,3枚になりそうです。休眠状態でじっと寒さに耐えています。

タマネギ周囲に生えているヒメオドリコソウは、水気が多い土手下によく見られる草であり、勢いよく育っている場合は土壌水分過多と判断できます。ここの畝は、タマネギに勢いがあるのに対して、ヒメオドリコソウに力が無く、土壌水分が適正化してきていると言えます。土壌水分が多過ぎると冬期に霜柱が立ち、タマネギの根が持ち上げられて弱ってしまいます。タマネギが力強く越冬するためには、よく乾いて霜柱が立たない土が必要です。


既にヒメオドリコソウが弱弱しくなっているので、おそらく来年には、下草がハコベやオオイヌノフグリに入れ替わると思います。今年の初夏のタマネギ畝は下の写真のような感じでした。
<今年初夏のタマネギ畝:よく乾き、オオイヌノフグリが生える>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浅間山3度目冠雪

2018年12月09日 | 日記
昨日からの厳しい冷え込みにより、今シーズン3度目の冠雪が見られました。浅間山に3度雪が積もると里にも降ると言われているそうですが、通説通り、午後には一瞬ながら雪が舞いました。今晩も氷点下の時間帯が15時間程続くようで、いよいよ冬本番。凍った土が解けなくなる時節の到来です。


昨日は講演会に出向く前に、カブの畝を寒冷紗(べたがけシート)で覆いました。


今朝は10時過ぎまで陽射しがなく霜がなかなか解けなかったので、中のカブの状態が気になりました。シートをめくってみると、幸いカブまでは霜が達しなかったようで、凍結した様子はありませんでした。シートの保温効果はせいぜい1℃程度ですが、シート表面で水分を遮断してくれるため、防霜効果はかなりあるようです。


本日は畑に残す分のネギの畝もシートで覆いました。厳冬期の枯れ込みをできるだけ少なくすることで、立春以降の再生がスムーズになります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

講演会参加

2018年12月08日 | 日記
本日佐久市で開かれた、岡本よりたか氏の講演会「種は誰のものか?」に参加しました。

種採りは、高度な専門性が要求されるシビアな課題であると、個人的には感じています。
毒のある原種から、安全な野菜へと人為的に導かれたものもあると聞きます。野生種との交雑で先祖返りし、毒性が復活してしまう可能性も否定できません。

将来的にすべての栽培品目を自家採取できれば良いと考えていますが、現時点の力量を踏まえ、先ずは土作りの技術研鑚に励みたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カブ栽培後の土壌ph測定 ※無施肥栽培成立の条件を考える

2018年12月07日 | 日記
カブ栽培後の畝の状態を確認するため、土壌サンプルを採取してphを測定してみました。

<サンプルA:カブを抜いた後の畝表土>
湧き水ph7.25に土を投入→ph7.05
水道水ph6.45に土を投入→ph6.49
※ph6.5~6.6程度と推定
サラサラした土質だが大き目の団粒が残っており、養分がまだあると考えられる弱酸性。


今回のカブ栽培では、畝間のねっとり粘土を畝に混ぜ込めませんでした。比較のため、畝間からもサンプルを採取してみます。切り落とした葉を敷いてあるのが畝間。右手に見えるむき出しの土はカブがあった場所です。


葉をどけると、カブ栽培開始時に畝間に敷いた草がまだ分解し切らず残っていました。枯草の下にある、ねっとり粘土を採取します。


<サンプルB:カブ畝間表層のねっとり粘土>
湧き水ph7.30に土を投入→ph7.30
※湧き水と同等の弱アルカリ性


冬期は、植物や微生物が休眠状態に入り、養分を消化吸収するための有機酸放出が弱まります。有機酸による中和作用がなくなることで、ミネラル(ケイ酸、リン酸、カリウムなど)を豊富に含んだ弱アルカリ性の地下水がそのままの状態で地表に湧き上がり、その結果として、畝間の窪地に高phのスメクタイト型粘土が形成されます。植物の育たない冬は地力回復期間と捉えることができ、ここで十分なミネラルを土壌に蓄積することが、来年の無施肥栽培を成立させるための鍵になると考えています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天王寺カブ取り込み

2018年12月06日 | 日記
本日は時折雨がちらつく曇天。
昨日に続いて、貯蔵用のカブを取り込みました。

<天王寺カブ>


大野紅カブの大物を更に上回るサイズ。今年はよく育ちました。


1本の畝に2条播きましたが、寒冷紗を掛けてもうしばらく畑に置いておきたいので、西側の1条分だけ収穫。葉は切り落とし、畝間に敷きました。


半分取り去って歩きやすくなりました。日を改め、寒冷紗で霜対策をします。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする