3年前に宮城県上空で目撃された気球のような謎の飛行物体。
(c)東北放送
アメリカの北西部、モンタナ州で撮影された飛行物体。アメリカ国防総省は2日、偵察用の
気球がアメリカ上空を飛行していることを明らかにし、国防総省高官は「中国のものだと
確信している」と話している。
宮城県内では2020年6月17日朝、謎の白い物体が上空を浮遊しているのが目撃された。
丸い気球のような飛行体の下部には十字状の物がぶら下がり、米国で確認された気球と同じ
ような形にも見える。宮城県警は当時、ヘリコプターを飛ばして仙台周辺の上空を警戒。
宮城県などは「正体不明」と結論付けた。国交省仙台空港事務所の職員が上空を移動する
「白い球体」を確認。宮城県警や防衛省が情報収集に動くなど大騒ぎとなった。
アメリカ上空で中国からとみられる偵察気球が確認された問題で、中国政府はさきほど、
「この気球は中国から来ている」と認めた。
そのうえで「この気球は民間の気象などの研究に使われており、風の影響で予定された
航路から大きく外れた」と説明。「不可抗力でアメリカに侵入したことについて遺憾の
意を表明する」としている。