昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

南の鶴02

2007-03-14 | 国内旅行
 あまりにも混雑してしまって、イモの子を洗うように見える。海水浴場を髣髴とさせる。しかし、平面だけでなく垂直方向も彼らの縄張りである。


普段から鶴と言えばタンチョウを見慣れているので、顔の赤い鶴に見慣れるのに時間がかかる。空を優雅に飛ぶ姿はツルである。



我が国で見られるツルは7種類だそうで、タンチョウも含めてすべてここ出水市で見つけられていると言う。


ナベヅルが圧倒的に多い。顔の赤いマナヅルが続く。羽の色だけではナベヅルとクロヅルがちょっと見たところでは区別が付きにくそうだ。首の模様が決め手だが・・。
 この表のツルの数は、日曜日になると、地元の中学生・小学生達も参加して、カウンターを持って数えると言う。


おそらくこれは雌雄のペアである。彼らも一生涯相手を変えないという。


田に水を張って、ツルの塒(ねぐら)を用意している。水の中に脚を入れて眠るのがイタチなど外敵に襲われない安全な住処である。冷たいので脚を一本にして寝る。


やや背の低い、羽根の黒いのがナベヅル。ここには見えないが、茶色の頭が子どもである。


群衆の中にいても、仲良しのカップルは見間違う事はない。カップルとは関係ないが下方に幼鳥の頭が見える。


「どうしたんだ、どうかしたか」「なんでもない、なんでもない」それはそれは賑やかに鳴く。鳴き声はタンチョウと同じであるから、よく似た声帯を持っているのだろう。


これはナベヅルの番(つがい)であろう。飛ぶスピードが早い。
 足下の地面にまかれた餌の小麦がまだ残っているのだろうか。一日に小麦を一俵与えると言う。ツルたちにとっては冬の楽園である。
 山口県に渡りをしていたツルたちが、ここ数年前から減少して、10数羽になってしまったそうである。こちらに合流しているらしい。