テレビで最近観た映画で
印象に残った映画に
があります。
イタリア映画で「丘の上の本屋さん」は
一度観たことがありますが、昨晩WOWOWで放送していたので
また観てしまいました。
その丘のある場所は
イタリア中央部にあるテーラモ県、アブルッツォ州
チヴィ・ティラ・デル・トロントで
石畳の小さな村の中にある古本屋が舞台です。
一人で店番する店主リベロ
その店先に西アフリカのブルキナファソからの
移民の少年エシエンが現れて
店先の漫画に興味を示すが、お金がなくて買えません。
それに気づいたリベロが
「いいから持って帰って読みなさい
その代わりに読んだら店に返しなさい」という約束で
1冊目は「ミッキーマウス」の漫画を渡します。
その翌日に「ミッキーマウス」を返しに来たエシエン少年に
次はこの「ピノッキオの冒険」を読んでみなさいと渡す。
3冊目は「イソップ物語」を渡し
返しに来たエシエンに物語の感想を聞く
そしてこの作者が「君と同じアフリカ出身だよ」と言う。
※(作者のことを調べたら、ギリシャの奴隷だったそうですが
本当にアフリカ出身だったかは、分かりません。)
このイソップ物語は、今から2500年以上前の紀元前
6世紀頃に、古代ギリシャのイソップ(アイソポス)が
作ったと伝えられる動物寓話集で、動物などを擬人化して
教訓や風刺をしたたとえ話です。
あの「アリとキリギリス」や「ウサギとカメ」の
童話が古代ギリシャの時代に作られたなんて
信じられません。
4冊目は「星の王子さま」を渡し
「本は2度読めば物事を深く考えることができる。」と
説く。
5冊目は「白鯨」
これは分厚い本で、なかなか理解しにくかったようだか
リベロは本の感想を聞きながら、少年に
知識や物事の見方、考え方を伝えていく。
6冊目は「密林の医師シュバイツァー」
「君は将来医師になりたいんだろう?
それなら絶対に読んでおくべき本だ」と言って渡す。
7冊目は「アンクルトムの小屋」
8冊目は「白い牙」
この本は読んだことがありませんでした。
アメリカの作家でジャック・ロンドンが書いた本で
ゴールドラッシュの時代を生きる狼犬が
人間の家で飼われるまでを、狼犬の視点で
描いたものです。
読んでみようかな!
9冊目は「ロビンソン・クルーソー」
10冊目は「ドン・キホーテ」
11冊目は「世界人権宣言」
「この本は返さなくていいよ。プレゼントだ」と
言って渡すリベロ。
だがその本を持って店を訪れたエシエンが
見たものは・・・・・
店のドアに張られた「喪中のために閉店」が・・・・
そんなエシエンに隣のカフェの店員のニコラが
一枚の紙を手渡す。
そこにはリベロからの遺言が・・・・
「好きなだけ本を持ち出してよい」と書かれていて
人にとって最も大切なのは、幸せになる権利だ
とも書かれていた。
最後にエシエンにプレゼントされた
「世界人権宣言」は1948年にパリで採択されました。
第一条
すべての人間は、生まれながらにして自由であり、
かつ、尊厳と権利とについて平等である。
人間は、理性と良心を授けられており、
お互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。
「世界人権宣言」は第十三条までありますが
世界各地で紛争が起こっている今は
机上の空論と化しているといっても過言ではないでしょう。
ネタニヤフやプーチンに
理性や良心は果たしてあるのでしょうか?
ガザ地区の人々に
ウクライナの人々に、果たして人権は?
本を読むことによって世界が広がり
人間が育っていく・・・・
ひとりの移民の少年の未来を広げた
リベロ。
改めて「世界人権宣言」を
考えさせられた映画でした。
ここにも
未来を背負う赤鬼大好き少女が・・・・
豆まきに励んで
福を世界に呼び込んでくださいな。
庭ではビオラたちが
咲き誇りだしました。
今日も来てくださってありがとうございます。
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