つらねのため息

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反原発と統一地方選

2011-04-11 22:19:00 | 自治のこと
某ミュージシャンの反原発ソングが話題になっている。この時期にこういった歌を発信するのは大切なことだし、勇気のいることだと思う。素直にすごいことだと思う。

でも内容には異論がある。すくなくとも「ずっとウソだった」わけではないと思う。確かに政府や東京電力は「原発は安全です」と言い続けてきたわけだけれども、「原発は危険だ」という人は少なからずいたわけで、例えば浜岡原発なんて非常に危険だとずっと指摘され続けてきたはずだ。今になって「ずっとウソだった」ということはそういった声に耳を傾けてこなかったこと、政府や東電の言うことに盲従してきたことの裏返しにすぎない。

そう考えると、「何人が被曝すれば気がついてくれるの?この国の政府」という件は象徴的だ。結局のところこの歌の作者は「政府が気がついてくれる」のを待つことしかしないわけだ。換言すれば「私たち」が気付いて「政府」を変えるという可能性をはじめから閉ざしてしまっているのだ。

これだけの事故が起きながら、原発推進派の知事たちが当選した背景にはこういうメンタリティがあるような気がしてならない。結局のところ、この国の有権者は原発が怖いものだということが分かっても、偉い人がそれに気づいてくれるはずだと信じて、それを待つことしかしていないのではないか?それではこの国はいつまでたっても変わらないと思う…。

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