TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

なぜ若者は老人に席を譲らなくなったのか

2008年06月19日 | 読書日記
なぜ若者は老人に席を譲らなくなったのか 大林宣彦 著 幻冬舎新書
大林監督が今までに映画の仕事に係りながら
気づいて来られたこと、考えられたことが書かれていた。
子供たちへ、そして大人たちへのメッセージが一杯詰まっていた。
戦争体験を振り返りながら、
戦前は、「心」がどうあるべきかを自然に教えてくれる
大人たちがたくさんいたという。
しかし戦後、豊かで便利な生活を目指すあまり、
誰もがモノやカネに執着して
心のありかたが問われなかった時代を経験した人たちが
今の世の中を作ってきたということか。
これはすべてにおいて効率を重視する日本人気質に問題があるという。
かっての日本人は総論的に物事を考えてきたと書かれていた。
現代の日本人はあらゆる物事をマニュアル化して
各論化されてきているということだった。
総論的な社会はこどもと大人をひとつにするとも述べられていた。

コメント
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