戸村飯店青春100連発 瀬尾まいこ 著 理論社
大阪、中華料理店の息子として育った19歳の兄のヘイスケと
18歳の弟のコウスケを主人公にしたまさしく青春真っ只中の楽しい小説だった。
大阪に生まれ大阪に育った人だったら誰でもわかる大阪のことが
大阪弁ですごく自然に本当に目の前で会話されているかのように
おもしろく書かれていて楽しく読めた。
何で青春100連発というタイトルが付いているのか最初不思議に思ったが、
最後まで読むとなるほど青春の数々のいろいろな誰にでもありそうな事柄、
100連発ほどがこの小説の中に詰まっているのだということなのかと思った。
兄のヘイスケはコテコテの大阪に馴染めないというか、
大阪人、大阪という土地柄に距離を置き、
小説を書きたいという表向きの事情を立てて東京の専門学校に通うことになる。
東京で一人暮らしをするうちに自分が一体何なのかを見つけるといった感じになる。
弟のコウスケは兄にあまりいい感情を抱いていなかったが、両親が経営する中華料理店を
自分が継ぐものと思っていたが、学校の三者面談で父から
他人の釜の飯を食うことで人間は大きくなるんだと
すぐにそんな甘いことはさせんぞと強く反対される。
このことで弟もまた、自分というものをしっかり見つめ直すのだ。
大学受験を契機に兄を尊敬し直すことになる。
1年経って、兄と弟がすっかり成長しているのもたのもしい。
憎めない愛嬌のある戸村兄弟、こんな兄と弟の関係がすごくさわやかで好感が持てた。
大阪、中華料理店の息子として育った19歳の兄のヘイスケと
18歳の弟のコウスケを主人公にしたまさしく青春真っ只中の楽しい小説だった。
大阪に生まれ大阪に育った人だったら誰でもわかる大阪のことが
大阪弁ですごく自然に本当に目の前で会話されているかのように
おもしろく書かれていて楽しく読めた。
何で青春100連発というタイトルが付いているのか最初不思議に思ったが、
最後まで読むとなるほど青春の数々のいろいろな誰にでもありそうな事柄、
100連発ほどがこの小説の中に詰まっているのだということなのかと思った。
兄のヘイスケはコテコテの大阪に馴染めないというか、
大阪人、大阪という土地柄に距離を置き、
小説を書きたいという表向きの事情を立てて東京の専門学校に通うことになる。
東京で一人暮らしをするうちに自分が一体何なのかを見つけるといった感じになる。
弟のコウスケは兄にあまりいい感情を抱いていなかったが、両親が経営する中華料理店を
自分が継ぐものと思っていたが、学校の三者面談で父から
他人の釜の飯を食うことで人間は大きくなるんだと
すぐにそんな甘いことはさせんぞと強く反対される。
このことで弟もまた、自分というものをしっかり見つめ直すのだ。
大学受験を契機に兄を尊敬し直すことになる。
1年経って、兄と弟がすっかり成長しているのもたのもしい。
憎めない愛嬌のある戸村兄弟、こんな兄と弟の関係がすごくさわやかで好感が持てた。