図書室で暮らしたい 辻村深月 著 講談社
この本を読んだらタイトルがなぜ『図書室で暮らしたい』というのかという理由がわかるほど作者は本が相当お好きで学校の図書室ではたくさん本を読んでおられたということがよくわかりました。この本はご自身が読まれた思い入れのある本やご自身の著作についても語られているエッセイです。特に印象に残ったのはうんぱんばこのお話です。学校の図書室で借りた本を、朝、廊下に置かれたうんぱんばこに戻しておくと、図書委員が図書室まで運んで代わりに返却してくれ、休み時間には本が棚にもどっているしくみだったそうです。図書委員だった作者は小学校低学年時代にほぼ1年間、毎日、そのプラスティックのコンテナのうんぱんばこを運んでいたそうです。直木賞を受賞されたときに、いつもうんぱんばこを運んだ先でいつも迎えてくれた、小学校時代の司書の先生が、その受賞を涙を出して喜んでくれていたと記載されていました。子供のころに本との出会いを暖かく見守ってくれている方がいたことが作者の作家としての人生に多くのものを残していたのだなあと感じました。子供のころの本との出会いはやっぱり大切だなあと感じました。自分も小学生の図書室でたくさんの本に出会い、本を読むのが好きになったきっかけになっていたなあと思いました。また、作者が住んでおられた山梨県の石和温泉まで取材に来られた記者の方々との暖かいふれあいや作者があこがれていた作家のサイン会の話は心が温まるお話でした。
この本を読んだらタイトルがなぜ『図書室で暮らしたい』というのかという理由がわかるほど作者は本が相当お好きで学校の図書室ではたくさん本を読んでおられたということがよくわかりました。この本はご自身が読まれた思い入れのある本やご自身の著作についても語られているエッセイです。特に印象に残ったのはうんぱんばこのお話です。学校の図書室で借りた本を、朝、廊下に置かれたうんぱんばこに戻しておくと、図書委員が図書室まで運んで代わりに返却してくれ、休み時間には本が棚にもどっているしくみだったそうです。図書委員だった作者は小学校低学年時代にほぼ1年間、毎日、そのプラスティックのコンテナのうんぱんばこを運んでいたそうです。直木賞を受賞されたときに、いつもうんぱんばこを運んだ先でいつも迎えてくれた、小学校時代の司書の先生が、その受賞を涙を出して喜んでくれていたと記載されていました。子供のころに本との出会いを暖かく見守ってくれている方がいたことが作者の作家としての人生に多くのものを残していたのだなあと感じました。子供のころの本との出会いはやっぱり大切だなあと感じました。自分も小学生の図書室でたくさんの本に出会い、本を読むのが好きになったきっかけになっていたなあと思いました。また、作者が住んでおられた山梨県の石和温泉まで取材に来られた記者の方々との暖かいふれあいや作者があこがれていた作家のサイン会の話は心が温まるお話でした。