TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

ある日の出来事

2019年12月03日 | ひとりごと

母が旅立ってから、3週間が過ぎました。母が入院していた病院に行く道を通りたくないとか、入院するきっかけを作ってしまったかもしれない風邪薬を飲めなくなってしまったりとか、いろいろなトラウマになっていることからもまだ解放されることもなく時間だけが過ぎ去って行った日々を過ごしてきました。本当の寂しさや悲しさはなにげない瞬間に時折飛来するようにやってきます。1週間前の金曜日、いつもとは違う仕事で、あるものを見かけただけだったのに、母が亡くなったときの記憶が蘇り、感情が高ぶって息苦しくなってきました。しばらくすると直りました。その後、職場の廊下を歩いて、いつもいる部屋に戻るとき、どこからともなく風に乗ってお線香の匂いが漂ってきました。自宅の母の仮の位牌の側のお線香と同じ匂いでした。母が側にきてくれたかのかもと思うことにしました。母が旅立つ日の前後に、電気製品がいくつも壊れたり、タンスの引き出しが壊れたり、母が利用していた時計の電池が止まってしまうという現象がやけに続いていました。時計の電池は少し前に変えたところだったのに止まってしまったのも不思議な現象のひとつでした。最近読んだ本に、「大切な人を失った寂しさはどんなに時が流れても消えることはないということ、そのことばかりにとらわれていても仕方がないから無理に気分を変えてみたこともあるけれど、その気持ちを無理に消さなくてもいいのではないか、寂しさに寄り添って生きて行く、その寂しいという気持ちを大切にして生きて行けたらいいと思っている。」と記載されていました。何気ない一瞬一瞬に母がこの世にもういないのだという現実を感じざるは得ないものの、いろいろな手続きに費やしたり、用事や仕事などに費やす時間で自分の本当の寂しいと感じていた気持ちに触れないように遠ざけてきました。本当の寂しさや悲しみをわざと感じないようにしてずっと過ごしてきたということなんだと思います。本に書かれていたように、その寂しい気持ちを遠ざけるのではなくて、受け入れて、これからの時間を大切に過ごして行きたいと12月になってからそう思うことにしました。

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