〈私〉はどこにいるか?

私たちは宇宙にいる――それこそがほんとうの「リアル」のはずである。この世界には意味も秩序も希望もあるのだ。

11/22/63――ケネディ大統領暗殺事件について 3

2017-10-07 | JFK暗殺事件について
 「JFK」で描かれていたように、彼・オズワルドは暗い諜報の世界の、末端の一工作員に過ぎなかったのだろう。  彼がダラス警察署内で報道陣に遺した最後の肉声、“I’m just a PATSY”(「私はただの『カモ』だったんだ」)は、なるほど、予想外の事態の展開に驚愕した彼の心情が垣間見えて余りある。  何よりこれは、狂信的コミュニストが「米国大統領の暗殺」という世紀の企てを見事にやってのけた、その . . . 本文を読む

11/22/63――ケネディ大統領暗殺事件について 2

2017-10-07 | JFK暗殺事件について
 このケネディ大統領暗殺事件とは、その後長いベトナム戦争の泥沼にはまり込んだ米国の、歴史の重大な転換点であった。その果てに今のトランプ政権があるのだ。  映画「JFK」で、事件がアメリカの理想の死であったと描かれているのは、若干オリバー・ストーン監督自身の意図と異なるものの、今の眼からすれば実に的確だったように見える。  もちろん、ジョン・F・ケネディという人物自体が、その後の歴史的評価において . . . 本文を読む