○夫人によるコナリー知事の被弾についての証言は「一発説」を否定しており、ザプルーダー・フィルムに見られる状況と一致する
当日朝、公聴会の前に知事夫妻はザプルーダー・フィルムを見せられたらしい。どのような形で見せられたのか定かではないが、コマ送りのスローで映写されたものだったのだろうと推測される。
夫人の見るところ、知事の被弾は映像で229コマ目又はその直後であった。これもまた、委員会にとって . . . 本文を読む
(承前)
このどこか奇妙なコナリー知事の公聴会での陳述は、彼もまた大統領の最初の被弾を見たという、重要な一点を隠したものだった可能性が高い。
もしそうだとすれば、それは「大統領が喉を押さえているのを見た時に、自分はまだ被弾していなかった」ということを意味する。つまり、それを「見た」と証言してしまうと、そのわずか一言で政府の公式見解(一発説)を真っ向から否定することになってしまうのだ。
政治 . . . 本文を読む
○同乗の三人はいずれも、銃撃の間に「暗殺者は複数」だと感じ取った
ここまでの「音」にすればわずか一回だけの銃撃に対して、先述のとおり被弾したコナリー州知事が咄嗟に「My God, they are going to kill us all」と叫んだのを、ネリー夫人は聞いている。
ここで重要なのは、射撃の主体が複数形「they」で表現されていることである。
この言葉を知事が発したのは「se . . . 本文を読む
○コナリー夫人が大統領の被弾を見たその直後「第二の銃声(shot)」があり、知事はこの銃弾によって負傷した
最初の「音」がミスしたはずの「オズワルトの初弾」だったとすれば、その時点ですでに大統領が被弾していたという前述の証言とともに、最も重要かつ決定的なのが、「その後で時間を置いてから知事が銃撃を受けた」というこの証言である。
この聴聞会の時点ですでにオズワルド単独犯行説を既定路線としてい . . . 本文を読む
○夫人が最初の「音」で振り返ると、大統領が喉の辺りを両手で押さえていた。
これもまた、委員会にとってきわめて不都合な証言だったに違いない。最初の音、委員会報告によれば「first shot」は、オズワルトがターゲット(大統領)をミスした初弾でなければならないからだ。つまり公式説によるなら大統領が被弾したのは「second shot」の後でなければならない。
にもかかわらずネリー夫人の証言 . . . 本文を読む
○夫人が聞いた最初の「音」は、ライフルの銃声ではなかった。
他の多くの証人が最初の「音」について「ファイアークラッカーと思った」などとしているのと同じように、知事夫人もまた「ライフルの銃声とは思わなかった。ただとても大きい”noise”だった」と語っている。
ここの表現だけが「shot」(「銃声」ないし「発砲」)ではないことに注意したい。この点は以降の証言を通じて「first shot」と . . . 本文を読む