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JFK暗殺事件の真相――ジョージ・H・W・ブッシュの疑惑①

2020-11-04 | JFK暗殺事件について
 米大統領選が歴史的な接戦となっている。
 今回も驚かされるのが、明らかにリーダー失格としか見えない現職の共和党・トランプの猛追である。
 まさしく、私たちは民主主義の岐路を目撃している。

 それはさておき、これまで長く取り上げてきたJFK暗殺事件についてだが、のちの大統領たちに関する疑惑をさらに取り上げてきたい。奇しくも、ともに共和党の大統領の疑惑である。
 いや、「奇しくも」というより、もともと現在の状況の深層にはこうした米政治の暗部が存在したということなのだろう。

 銃撃当日に、まさに銃撃現場のダラスに、のちの大統領である共和党のニクソンがいたことは先述のとおり間違いのない事実である。

 そして信じがたいことだが、暗殺当時テキサス州においてCIAの重要な地位にいたことが明らかになっているジョージ・H・W・ブッシュ大統領(父ブッシュ)もまた、その日・1963年11月22日当日にダラスにいた。

 以下は、それを自ら語っていたことを示すFBIの公文書である。この件についてネット検索すると必ず上位でヒットする文書だが、日本ではほとんど知られていないようだ。




 これはアメリカ国家安全保障アーカイブ(U.S. National Security Archives)というリベラル系非営利団体が情報公開で発見した、暗殺当日のFBI文書である。
 ソースの信頼性から、この文書の存在についてはほぼ疑いないと思われる。
 また、別の文書からも、内容の真実性が裏付けられていることを後ほど見ていきたい。

 内容は次のとおりである。(拙訳)

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【合衆国政府 覚書(様式名)】

日付:1963年11月22日

宛:FBIヒューストン支局長(Special agent in charge, Houston)
発:特別捜査官 グラハム・W・キッチェル
件名:件名不詳、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺

 午後1時45分、ジョージ・H・W・ブッシュ氏(テキサス州ヒューストン所在のザパータ海洋掘削社社長、ヒューストン市ブライアー5525番在住)が、テキサス州タイラーからの長距離回線を通じ、当職に次の情報を電話で提供した。

 ブッシュ氏は、日付や出所は不明ながら、ここ数週間のうちに聞いたと記憶している風聞について、内密に情報提供したいと述べた。同氏は、ジェームズ・パロットなる人物が「大統領がヒューストンを訪れた際に殺害する」と語っていたことを述べた。

 ブッシュ氏は、パロットがヒューストン大学の学生だと推測し、政治問題に関するこの地域の活動家であろうと述べた。氏は、ハリス郡共和党本部所属のフォーリー夫人(電話番号SU 2-5239)またはアーライン・スミス夫人(電話番号JA 9-9194)が、パロットの身元に関して、さらなる情報を提供できると思うと述べた。

 ブッシュ氏は、現在テキサス州ダラスに向け移動中であり、シェラトン・ダラス・ホテルに滞在し、自宅には11月23日に戻るつもりだと述べた。同氏の事務所の電話番号はCA 2-0395である。

GWK:djw
(2)署名


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