『完全自殺マニュアル』完全批判(5)
これまで行なってきた『完全自殺マニュアル』を言葉で撃破し葬り去る試みの、本論に移りたいと思う。
ようやく手に入った1999年発行の本書は、その時点で第82刷を記録している。
書き始めるまで知らなかったことだが、これは隠れた超ベストセラーといって過言ではないだろう。
現在どのくらいの版を重ねているのかは知らないし、正直言って知りたくもないが、 . . . 本文を読む
『完全自殺マニュアル』完全批判(3)
『完全自殺マニュアル』を批判する意図で書き始めたが、同書が手には入っていない状態であるためしばらく擱き、ここでは予備的に、古本屋で購入することができた同じ著者による『人格改造マニュアル』を取り上げてみたい。
それは、著者・鶴見氏が「しょせん人間てのはこんなもんで、変われっこない」と、常識的・通俗的ニヒリズムに安易に乗っかるかたちでひどく矮小な人間 . . . 本文を読む
〔前ブログで書いていた、鶴見済著『完全自殺マニュアル』の分析・批判記事の全文を再掲しました。末尾の第12回のあとが、本ブログの当該記事に続きます。〕
『完全自殺マニュアル』完全批判(1)
かつて『完全自殺マニュアル』(鶴見済著)という本が世間を騒がせた。
その自殺を奨励するようなミもフタもない内容は、当時オウム事件で社会倫理的な「底が抜けた」脱力感をいだき、宮台真司氏の「終わりなき . . . 本文を読む
〔前ブログで書きました、歴史系の書込2件、再掲します。〕
右でも左でもなく
「落ち込み」のテーマとはまったく関係ないが、去る8月16日に靖国神社の軍事博物館「遊就館」に行って来た。
べつにナショナルな心情で足を運んだのではなく、単に自衛官の友人に誘われてついていっただけで、半分博物館巡りの気分だった。あとちょっと趣味的な興味もあった。
あの九段の地には独特な雰囲気がある。皇居に隣 . . . 本文を読む