書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) 12 2018-09-02 | 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) 「特殊主義―遂行」という価値軸 本書の構造―機能主義社会学の概念図式を用いた説明によれば、前近代の宗教倫理による精神が社会を合理化していった過程では、西欧におけるプロテスタント・キリストのもとでの「普遍主義―遂行」というタイプの価値軸に対して、日本においては伝統的日本宗教による「特殊主義―遂行」という別のタイプの価値軸が主要な原動力となったとされている。 家族であれ、藩であれ、全体とし . . . 本文を読む