〈私〉はどこにいるか?

私たちは宇宙にいる――それこそがほんとうの「リアル」のはずである。この世界には意味も秩序も希望もあるのだ。

東京講座4月〜6月のお知らせ

2018-03-16 | サングラハ教育・心理研究所関係
 いつものように、サングラハ教育・心理研究所の岡野守也先生の東京・神田における新講座について、先生のブログから転載する。 
 
 「コスモロジー心理学」については、まさに私たちの心の奥底にあって、人生で最も必要な根本的自信を取り戻し、ほんとうの意味での「強い心」を獲得するためのセルフ・ヘルプともなる心理学であり、かつまた現代において抑圧されつつ切実な問いとなっている「生きる意味」に答える哲学的心理学でもある。
 解説にあるように、私も講義を聴いた限り、「学ぶことは決して、それほど難しくない」と感じた。
 むしろ外面還元主義が常識化している現代にとっての問題は、いかに「言葉をいかにして実感的なものとして受容できるか」にあるのだと思う。コスモロジー心理学は「言葉の力」を取り戻す試みだとも言える。
 個人的にもぜひ実践できればと思っている。学生の頃に聴きたかった内容だが、言っても詮無いことだ。それに学びに遅いということはないだろう。自分の子どもにも、ほんとうに残すべき資産があるとすれば、このような「心の資産」ではないかと思う。

 「『摂大乗論』全講義」のほうは、今後1・2年は続くとされる膨大な内容の講義で、その最も重要な「アーラヤ識」が語られた冒頭部分が現在扱われている。
 確かに古典的・神話的ボキャブラリーが用いられているが、内容自体は神話・呪術性はかけらもなく、仏教・宗教の書でありかつ瞑想的探究による深層心理学の書、さらには「覚りの科学」の書というのが適切だと感じられる。人間の心にはいかに深遠な可能性があることだろうか。
 コスモロジー心理学の最も根本には大乗仏教の修行的探究がベースにあることがよくわかる。

 いずれも、究極的な行き詰まりを迎えている現代にとって、きわめて重要かつ核心的なことが語られていると私は思っている。
 下記解説をお読みいただき、ご興味・ご関心のある方はぜひ参加していただきたいと思う。

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 【東京】土曜講座 「生きる意味の心理学――コスモロジー心理学とは?」

 「私はなぜ生まれてきたのだろう?」「何のために生きているのだろう?」「死んだらどうなるのだろう?」といった人生についての根本的な問い(ビッグ・クエスチョン)は、誰もが一度は思ったことがあるはずです。

 しかし、近代化された社会では、あからさまに言ってしまえば、「偶然・たまたま生まれてきただけ」「生まれたから生きているだけで最終的な目的はない」「死んだらばらばらの物質になる(意味としては無になる)」という答えしかないようです。そして、それはつきつめると、「すべては結局は空しい」というニヒリズムに到り着きます。

 「現代人の心と体の病いの多くが、そうしたニヒリズムから生まれているのではないか? では、ニヒリズムは超えられないのか?」という問題意識と長年の探究から生み出されたのが、当研究所のオリジナルかつメインのプログラム〈コスモロジー心理学〉です。

 人生の意味への答えは、最終的には自分で見つけるべきものだとしても、現代科学の宇宙論と臨床心理学と仏教哲学それぞれのエッセンスを総合的・統合的に捉えた〈コスモロジー心理学〉をとおして、ふだん考えることのない「宇宙の中・宇宙の歴史の流れに生まれてきた存在」という最大のスケールで自分を見、宇宙の中で自分がどういうふうに(how)・どうして(why)生まれてきたのかを学び、その意味を実感できるようなワークをしていくと、ニヒリズムを抜け出す大きなヒントが得られ、強くて柔軟な心が育まれ、悩みは軽くなり、やがてなくなったり、あってもめげることなく元気に生きていけるようになることは、これまで小・中・高・大の各学校教育や臨床心理・精神科医療の現場で確認されてきています。

 日常的な悩みから人生の根本的な悩みまでの癒しをカバーする応用範囲の広くて深い心理学ですが、学ぶことは決してそれほど難しくありません。

 すでにステップが進んでいますが、もっとも基本的なポイントは繰り返し学習をしますから、全くの初心の方も参加していただけます(これまでの講座のDVD学習も可能です。問合せはsamgraha@smgrh.gr.jp へ)。

 4月7日 5月12日 6月16日 計3回

▼講師:研究所主幹・岡野守也▼テキスト:随時配布します。▼時間:13時―17時▼講座会場:フォーラムミカサ・エコ(JR神田駅西口4分、千代田区内神田1―18―12 内神田東誠ビル8F)▼参加費(一回あたり):一般=7千円、会員=6千円、年金生活・非正規雇用・専業主婦の方=4千円、学生=2千円(当日支払可)▼定員:20名


【東京】日曜講座「『摂大乗論』全講義」シリーズ3

 『摂大乗論』は大乗仏教の深層心理学・唯識の代表的古典ですが、本講座では古典研究・仏典研究といったアプローチとは異なり、唯識心理学・コスモロジー心理学の源泉として現代的な意味を読み解いています。

 (すでにシリーズ3に入っていますが、途中からの参加も可能ですし、加えて入門講義とシリーズ1、2をDVDで学習していただいてから参加いただくと、より理解が深まると思われます。問合せはsamgraha@smgrh.gr.jp へ)。

 4月8日 5月13日 6月17日 計3回

▼講師:研究所主幹▼テキスト:随時配布します。▼時間:13時―17時▼講座会場:東京マインドルフルネスセンター(港区赤坂3―9―18 BIC赤坂ビル8F)▼参加費(一回あたり):一般=7千円、会員=6千円、年金生活・非正規雇用・専業主婦の方=4千円、学生=2千円(当日支払可)▼定員:20名 


○受講申込方法(各講座共通)
 氏名、住所、性別、連絡用の電話番号、メールアドレスを明記して、研究所あて
FAX087‐899‐8178、またはメール okano@smgrh.gr.jp へ

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